循環するもの

11月6日 木曜日 雨 

 リハーサルが一段落して、やらなきゃいけないことがまた怒濤のようにやってきて、玄関は宅急便で埋め尽くされて(この光景、ほんとうに見せてあげたい)、僕のLIFE GOES ON。

 ダニエル・ラノアの新譜をアナログでともだちが送ってくれた。わーい。かなりエッジがきいていて、人にどう思われようと、我が道を往くって感じにそうとうシビれる。走ってるときに聴くと、ほんとうに宇宙に飛んでいけそうだよ。

 音楽を取り巻く状況は激変して、いつまでもパッケージをのほほんとリリースできるなんて思っていない。PCやタブレットにCDのスロットさえないんだし。これで最後になるかも、と思って今回の作品も作ったし、ステージだって同じ。そういう覚悟みたいなものは、決して悪い方には作用しないと思う。

 今年開墾したともだちから収穫したばかりの米が届いた。これはぐっときたので、また日をあらためて紹介します。

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 矢井田瞳さんのライヴに行ってきただよ。何度も書いてるけど、彼女の音楽には全人格が表れているだよ。バンドも素晴らしいのだよ。つまり、僕はファンなのだよ。はい。

 音楽が持つ力を、雨の日に見せてもらっただよ。ちょー満員のオーディエンスはライヴが始まる前と表情が変わっていただよ。きっと、その力はこの厳しい世界の中では2〜3日しか持たないのかもしれない。それでも、その力は豊かなものだよ。ある人は子育てに、またある人は会社への通勤に、その力を役立てる。オレは「    」に役立てる。内容は秘密。ぜったい教えない。

 彼女はもはやエゴで音楽を奏でてはいなかった。社会に於ける自分の役割ってのを感じさせてくれるミュージシャンって、そういるものではないよ。「来年、意地でも全国ツアーをやります」って言葉に拍手が鳴り止まず。こういう瞬間って下手な映画よりよっぽどぐっと来るねぇ。感激だよ。すごいじゃん。

 書くべきか、どうか考えたけど。

 素晴らしいライヴを観ると、もう誰にも会いたくなくなるのですね。だから、失礼だと思いつつ、楽屋にも行かず、いいヴァイブスを持って駐車場に向かっていたら、ご本人からメール。いわく、「かあちゃん燃え尽きました」。この人はほんとうに素敵だわ。ありがとう。オレも頑張る。バンドのみなさん、ありがとう。大阪はライヴが僕らとかぶってるそうで。笑。お互い大阪で燃え尽きます。おー。

ついしん

彼女はピックにすべて手書きでサインを書いてくれて、その売り上げをMY LIFE IS MY MESSAGEに託してくれるそうです。「私が責任持って届けます」と。うー、ありがとう。今年じゅうには体勢を整えます。買ってくださったみなさん、ありがとう。

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循環するもの への2件のコメント

  1. jogger より:

    PCやタブレットにCDのスロットさえなくともパッケージは必要だと思います。
    パッケージを含めて作品だと思います。
    現物を手に取ることを楽しみにしています!

  2. saw より:

    「いつまでもパッケージをのほほんとリリースできるなんて思っていない」。そんなー、細々とはいえレコードだってまだ出てるんだし、でもプロたるものそれも視野にちゃんと入れておらねばなのかな。
    と思いながら読み進めさせてもらいましたが、
    「これで最後になるかも」とのその覚悟、それは美しいと思いました。
    でも、一方で、
    やはりいつまでもCDだかレコードだか(別のパッケージメディアに移るのかもしれませんが)、実体としても手にすることのできるものを作り続けて下さい。
    ライヴもどんな爺い(失礼!)になっても続けて下さい。こちらも爺いになっても聴きに行きます。
    君に言われるまでもない。と怒られそうですが。
    いちファンの願いです。

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