島のこころ、沖縄県石垣市にて

3月5日 日曜日 晴れ

僕が受けとったものを文章化するのは難しいけれど、カメラを持っていても、撮影できるようなことじゃなかった。だから、白百合菌に冒された頭で、伝える努力をしてみるね。

空港を降りたときに感じた空気にはあっという間に順応した。もちろん今も半袖で島を歩けることに驚愕もしてるけど、22度を「寒い」と感じるのに、そんなに時間はかからなかった。こんな風に、ニンゲンはあっという間に新しい環境に順応する力があるし、同時に忘却していく力もある。善し悪しは別として。

想像してみて欲しいんだけど。あなたが2011年に起きたことに、未だ胸を痛めているとして。7年に渡って、そのコンサートを開催すること、できるかなぁ。たぶん僕には無理だと思う。だからこそ僕は、その情熱のありかを知りたかったし、それが美しいものであるなら、全国に伝えるのが僕の役目だと思って、島にやってきた。

慰霊の日の彼らもそうなのだけれど、総じて彼らは「忘れてはいけないこと」をこころに刻んでいる。ほんとうに尊敬するよ。普段あんなにアホなのに(笑)。それはアイルランド人も同じ。よく似てる。自分たちが受けた辛い経験を誰かに味わせるのではなく、音楽や文学、踊り、エトセトラ。豊かなものに転化して、それを伝え続けてる。てか、音楽の一番素晴らしいところだね。ここには旧い歌も残ってるし、新しい歌も生まれてる。

海人(うみんちゅ)、牛飼い、床屋さん、悪魔の酒製造、警備会社経営、老人介護、会計士、主婦、エトセトラ。おおよそ、島がファンクションするためのありとあらゆる職業の人たちが音楽を通じて集い、演奏する。島唄もあれば、ロカビリーもあるし、海人が絶叫するヘビーメタル(個人的にはイチオシ。来年は参加したいっす)まである。オレね、ヘビーメタル、あんまり好きじゃない。でも、ぜんぜん痛くないんだよね、音が。どうしてって、そこには人の想いが含まれるからだよ。だって、それが音楽だもんね。老人介護の仕事をしているヘビーメタルのベーシストが進行が押さないないように、我々の仕事でいうところの「舞台監督」をしっかりと努めているのを見ていたし、楽屋も何もないのに、ステージの入れ替え、MCの進行は素晴らしかったし。つまり真ん中に「愛」があったってことです。ここ、とっても大事。

出演してくれたたっくさんのミュージシャン、みんなお金を払って演奏してくれたんだよ。(もちろん僕も)6歳の子のお母さんがどんだけロカビリーが好きで、ブライアン・セッツァーを語るときの目と、息子のこと語るときの目が違うんだわ。わはは。こんなのね、どんなフェスに行っても味わえないよ。

結局、忘れてはいけないものを教えられたのは僕。そして、この島が日本という国の一番端っこに位置してるってことを忘れないでね。台湾はすぐそこ。そこの人たちがずっと思いやってくれてることを。

演奏しに行ったというより、MY LIFE IS MY MESSAGEがみんなの気持ちをどのように還流させているか。それを説明しに行ったのです。伝わったかなぁ?そして彼らの尊い、尊すぎる気持ち、¥142,934を確かに受けとりました。ほんとうにありがとう!プロジェクトにちゃんと届けたよ!

みんな、どうか元気でね!来年は3/11に開催される予定です。もちろん、僕も行くよ。ヘビーメタル、演奏したい!

会場のJAZZ BARすけあくろはアナログでゴキゲンなJAZZが流れてるから、観光に行ったら寄ってみて。昨夜はチャーリー・ヘイデンをいい音で聴いて悶絶!

長時間のイベントなので。飲んだ!ごめん。みんな、飲んでた(言い訳)。

首謀者のひとり、海人。超ハイトーン・ヴィオスは海の上で鍛えられました。

このラインナップ!

4歳児のリクエストにより、靴の歌を歌ったけど、歌詞分かんなくて、ネットで探しました。

MCのおふたり、ほんとにおつかれさまでした。

その4歳児。誕生日が同じで、49歳差。笑。

出演者、みんな芸達者でね。すごい島だね。

MY LIFE GOODSも持ってきました。

音楽はいいね。

満月の夕、をみんなで歌ってくれてんの聴くと、まじ感激します。

オレにはギブソン・レスポールが与えられ、ここ弾くようにって、完全に仕切られてるのが愉しかった。笑。また来年!ありがとう。

 

そして4歳と手をつないで帰る。

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島のこころ、沖縄県石垣市にて への6件のコメント

  1. ファンタグレープ より:

    最後の写真、良いですね。竹中直人の映画、無能の人みたいでキュンっと来ました。
    「父ちゃん、僕、迎えに来たよ」って

  2. Masako より:

    音楽は言葉にしなくても、仲間が募り、そこに想いも集まります。その力ってすごいと思います。

    人に伝えるって、とても難しい事だと思います。先月、南相馬のドキュメンタリー映画を観に行きました。福島のことを伝えるためにと思い、話す機会があったので短くまとめて話をしました。でも、伝わっているか、どうか解りませんでした。
    洋さんがブログで伝えてくれること。読んでいると、想いが良く伝わってきます。MLIMMでは、ライヴとラジオしか繋がれませんが、何か自分に出来ることをこれからもやっていこうと思います。

    手をつないで帰る写真、とってもいいですね。

  3. そばや より:

    4歳児のリクエストにより、靴の歌を歌ったけど、歌詞分かんなくて、ネットで探しました。
    なんて、素敵な4歳児なんだ。なんかいいもんあげたくなるわー。笑。
    おんちゃん、カッコいいね…
    ありがとうね…

  4. かん より:

    前なんか、後ろ姿なんか…
    でも…えー感じやなぁ…

  5. しお より:

    靴の歌、僕も大好きです。45歳。

  6. AiAiAi-chan より:

    今年もありがとうございました!
    想いが言葉にできない人もたくさんいますが、心を一つにできる日が
    あり、「忘れずに」続けているイベントに参加できたこと、一人一人の想いをつなげていくことの大切さを再認識した一日でした。

    洋さん、また石垣にいらしてくださいね。
    お待ちしています。

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