6月3日 土曜日 晴れ
まったく、このひとつのことしか考えられない単細胞の脳味噌はどうにかならんもんか、と思う。
原稿とか、ラジオの構成とか、今やっているレコーディングとか、MLIMMウィークのライヴの内容とか、バンドの運営とか、エトセトラ。何か通底するテーマがありそうで。それを見つけたら、何とかなりそうで。
ようやく「HOMETOWN」ってキーワードが浮かび上がってきた。ともだちがきっかけをくれたんだけど、さ。
道が見えたら速い。スライドを使うことを思いついたり、ラジオとライヴと原稿を連動させることを思いついたり。ふーっ。
午前中に取材を受けた。そこしか時間がなかったから。僕らの音楽から何かを受け取ってくれている人物だったので、インタビューというよりは、エネルギーを循環させることをこころがけた。情熱をこめて話すということは頭の中を整理することで、おかげで複数の道筋をシンプルにすることができた。
そこからはレコーディングに復帰。今回、オレはミキシングを担当しない。オレがやると時間がかかるし、たまには素晴らしいエンジニアに丸投げしたい。今回は曲数も多いしね。バンドの4人によるダイナミクスが録れているので、本当に必要な音だけを調味料のように重ねるだけ。でも、この作業が一番難しい。過ぎたるは及ばざるが如し。
晴れて夕方には1曲目が完成。ネットを通じて、エンジニアに送る。フィニッシュは僕のスタジオでエンジニアとやることになるけれど、かなりの部分までエンジニアがミックスしてくれる。楽だ。褒美のような感じ。Carpe Diemを作るのはちょー孤独な作業だったからね。次のはほんとうのバンドとスタッフまで含めたチームワークを伝えられる。
運動したくて身体がムズムズしてる。今日はゆっくり走ってみようか、と思う。痛くなんないといいなぁ。
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えっとえっとえっと。ずっと伝えたかった、監督としてのショーン・ペンが描く「魂の救済」について。ようやく書くことができました。僕はこの映画に救われのです。きっと必要としてる人が居ると思うのです。アンテナにひっかかった人は是非。
インディアンランナー!
二十数年前一番好きな映画だと言っていたのに、内容覚えていない自分…再視聴してみます!
『インディアン・ランナー』/監督としてのショーン・ペンが描く“魂の救済”
を開いた瞬間、青色に胸がギュッとつかまりました。
すごく読めてよかったです。映画、見るのがちょっとこわいくらい、見たいです。
(手帖に、山口さんのある言葉、書いちゃいました)
『インディアン・ランナー』『イントゥ・ザ・ワイルド』ともに手元にあります。
私も、ここに書けないこと、書きたくないことあります。
多分、一生付きまとうんだろうなと思います。
それでも、自分のことで苦しんだ人間が、それは自分だけじゃないことなんだと気づいたら、世界は少しだけ変わる。生きていけると。
そんなことを、感じさせてくれる映画なのかなと思います。
宗教、思想、政治、正論、団体、個人・・・助けの手はあるようでなく。
立ちはだかるものに答えなく。それでも、今を生き抜いていけと。