空か無か

5月2日 水曜日 晴れ

死ぬほど面倒くさいと感じることは、なにかの修行だと思うことにする。ものごとを中途で放り投げるのが嫌いだ。たましいに響いたのなら、それを投げ捨てることは自分に嘘をついたのと同じ。これだ !と、研ぎ澄ました自分の直感が教えてくれたのなら、理不尽の向こう側にだって、かならず何かがあることを僕は経験的に知っている。

そんなとき、頭の中にとつぜん言葉やメロディーが鳴りはじめる。まったくやっかいだけど、それを書き留めて、音楽にする。結果、誰かが励まされるのなら無意味じゃない。空か無か。それが自分の役目ならまっとうして死にたい。志、半ばで死ぬしかなかったともだちのためにも。

 

NOTHING or EMPTY (空か無か)

夜を超えるためのひかり

君を超えるためのひかり
君に与えられた 今日の月影
君が向き合うべき 孤独
君が手放すべき 執着
君が囚われた 約束
君が歩くべき 道
君が諦めた 夢
君が繰り返す 過ち

君が失ったすべてのもの
君が信じなかった 自分
君が流した 涙
君が手放した 愛
君が信じるべき 愛
君が超えてゆくべき 怖れ

君に与えられた 宿命
君が変えてゆく 運命
君が知らなかった 道
君が迷い込んだ 道
君が比べた ハピネス
君が逃げ込んだ 記憶

君が聞かなかった 歌
君が見たはずの 幻
君が創り出した 恐怖
君に吹き荒れる 嵐
君が破り捨てた 約束
君が吐き出した 嘆きとエクスキューズ
君が感じた 痛み
君が見上げた 赤い月

NOTHING or EMPTY
空か無か
今を生きることさ


 

 

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空か無か への5件のコメント

  1. Kumiko より:

    放出された音楽の光に
    いつも感謝しています。
    洋さんの詩の世界
    とても好きです。
    新曲を聴ける日を楽しみにしています。

  2. Masako より:

    ブログで書かれた言葉が、心と共に文字として綴られ、メロディに乗せられていく。なんだろう。いつもの壮大な感じではなく、少し身近に感じられます。メロディと共に心の奥底に届く日も近いのかなぁ。新曲たくさん!楽しみにしています。

  3. rie より:

    山口さんから出た言葉は、誰かの中に入って、その誰かのものになる。
    私は心が痛かった…。
    自分を知らされたような。
    何度も何度も読み返して、まだ痛さは残るけれど、最後の言葉が大きくなってきました。

  4. チャロ より:

    今話題になっているもう一人の山口さんへ。自分の意志では対応出来なくなってしまう恐ろしい病、アルコール依存症。その病に本人も仲間も社会も、正しい理解がないまま報道されていることに、胸が痛みます。あんなみっともない行為をしでかしてしまった犯人はアルコール依存症。ちゃんと病に向き合って克服して、その病に苦しんでいる多くの人々の希望になってほしい。道のりは厳しく辛いものだけど、必ず復帰すると信じています。原発事故後の福島県をずっと応援し続けててくれた TOKiOのみなさん。洋さんと同じ優しい心根の彼ら五人を、今度は福島が応援し続けていくと信じています。もう一人の山口さんに、山口さんが創った”空か無か”を届けてあげたいです。あまりにも偶然、彼へのメッセージソングのようです。

  5. Rusty より:

    Nothing とは、単純かつ問答無用に、あるかないかの問題だ。なにもない、存在しない、それが Nothing だ。いっぽう Empty とは、それが具象であれ抽象であれ、そこにあってしかるべきなにかがない、という状態だろう。なにかで満たされてしかるべきなにかが、しかしいまはなんらかの事情によって、なににも満たされていない。かつてはなにかで満たされていた、という記憶。それは永遠に失われたのか。時に空っぽのページはより多くの可能性を提示する、と詩人は言う。月曜の朝が、ふたたびきみに訪れる。

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