ヒーローたちとの邂逅

12月7日 日曜日 曇り

フルノイズ。福岡市東部に棲む高校生のオレのこころを撃ち抜いたバンド。群れなくて、一切媚びないところがたまらなく格好よかった。同じスタジオで練習していたけど、怖くて話しかけられなくて、スタジオの壁に耳をくっつけて、いつも盗み聞きしてた。

誰かのようになんてなることはない。それをフルノイズから学んだんだと思う。オレは自分がやりたいことだけを徹底的に磨こう。そう決めた。だから、そのスタジオの一番小さな部屋を僕ら専用にしてもらって、一年300日は徹底的に練習してた。それもこれもフルノイズとルースターズのおかげ。あんな塊のような音を違う形で出したかったから。

あれから37年も経過して、まさか同じステージに立てるなんてね。それは諦めずに続けてきたことへのギフトだと思う。

なにも書けることなんてない。生きていて、この瞬間に音を奏でる。お互いただ、それだけ。

ヴォーカルのマサルさんと初めて話した。37年かかったんだよ?だって、雲の上の存在だったから。やっと、ありがとうを言えたよ。

でね。目が綺麗だったんだ。澄んでたよ。瞳にオレが映ってた。それでいろんなことを理解した。だから、それ以上話さなくていい。

近くの町に福岡が誇るフルノイズがやってきたら、迷わず足を運んでほしい。見て、浴びればわかるから。

感慨無量。

 

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ヒーローたちとの邂逅 への2件のコメント

  1. かつらぎ より:

    背筋伸びます。年齢の重ね方、音の媚なさ、バンドの縦のリズム、音が美しい。今も、ブラスバンドでも福岡のレベル、別格だもの。文化だ。

  2. ミホ より:

    FULLN NOISEを始め、みなさんかっこよかった~!東京まで見に行った甲斐がありました!
    山口さんのギター、本当に久しぶりに(ごめんなさい)聴きました。鳥肌が立つほど素敵でした!さっそく、今週のライブにお邪魔することにしました。また素敵な音楽を期待しています!

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