Point of view

3月23日 月曜日 曇り

南で育った人間だから、45歳になるまで雪山に行ったことがなかった。

というより、ウインター・スポーツなんてブルジョアの趣味だっちゅー偏見まであった。

でも、初日にノックアウトされた。まぁ、でもその年齢にならなきゃ、雪山に行くこころと懐の余裕さえなかったと思うけど。

とにもかくにも。

いろんな道は同じところに通じている。プロ中のプロと接してみれば、よくわかる。職人中の職人と言い換えてもいいけれど。

それゆえPoint on viewはたくさんあった方がいい。

精神的にいちばんしんどかった時にはランニングがあった。負の感情はすべて地球が吸い取ってくれた。ほんとうにアーシングだった。

でも、走りすぎてもう膝がダメだ。首もダメだ。世界はコロナだ。

なので、雪山に行ってみる。

とってもよかった。滑ってるときはなにも考えない。音楽と同じ。考えるんじゃなくて、感じるだけ。

こころが澄んでくる。背筋が伸びてくる。思考がシンプルになる。

夕方。もうヘトヘト。温泉に入って、居酒屋に行って、ビール飲んで、畳の部屋で撃沈。

悪くない。

アーティストでいること。家族を持ったりなんて、そんなことできるわけがない。ま、俺の場合か。笑。家族がいたら、こんな生き方はできなかったと思う。無論、何の後悔もない。死して尸、拾う者なし。上等だよ。

でね。まごうことなき中年になったとしても。チャレンジできる。自分で責任を取れるならね。だから、人体実験の結果をここで伝えたいと思う。役にたつことがあれば、役立ててほしい。

乗り越えていくものじゃない。くぐりぬけていくものだと思うよ。

あと数日でダイヤモンド富士。

 

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Point of view への6件のコメント

  1. にゃあにゃあ。 より:

    いいえ、拾いますから!!
    ご安心ください(^-^)b

  2. Ray’s Dad より:

    最後の一文、心に響きました。
    というか、気持ちがスッとラクになりました。
    ビートの精神にも通じるエピソード、ありがとうございました。
    曲に繋がるといいな…。

  3. Masako より:

    いつかOPEN 〜♪ 
    「幸せ」はくぐりぬけちゃだめですよ。

  4. カジ より:

    ありがとうございます。またゆっくり走り出そうと思いました。

  5. M I N より:

    明日18:34分。
    近所の高台から通称、糸島富士の真ん中に
    夕陽が沈みます。天気は晴れ見に行くつもりです。
    宇宙からの光。PowerPoint!

  6. 古波蔵エリオット より:

    先日、菊池恵楓園(熊本県)で過ごしてこられた方々の絵を見る機会がありました。その多くは、苛烈な境涯の中で描かれたことが想像できないほど、温かくて、やさしくて、光に満ちて。
    でもそれは、帰ることの叶わぬ故郷や遠い日々への回想であったり、「再生」の先に生まれたものであったり、外の世界とつながることができるようになった喜びを経ての変化であると知りました。

    その帰途、車の中で聴いた『land of music』。「ガールフレンド」の歌詞が、見てきたばかりの絵の残像や、描いた方々が辿ったであろう人生(悲しみや諦観から、肯定や希望への再生)とオーバーラップしました。歌詞がパッチワークとなって、物語を紡ぎながら。
    滅びの恐怖、あきらめ、哀しみの「暗い夜」を本当に終わらせるには、君(=入所者の方々)がいたこと、祈りつづけたことを知り、手を繋いでいくこと。それが、イエス、イエス、イエス・・・。

    Point of view。
    「絵を見る」というPoint of viewを得たのは、洋さんがゴッホを見て泣いたということを知ってからでした。さらに、宮内勝典さんも旅、文学とともに、絵にも深い想いを持たれていることを知ったのがきっかけでした。
    ハンセン病へのPoint of viewを持ったのは45歳になってからでした。

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