11月2日 日曜日 曇り
はてさて。本当に「speechless tour」最終公演。島根県出雲市にて。出雲の国には僕らがデビュー前から熱烈に応援してくれる野郎どもがたくさん居て、その昔は中国山脈を越えて、はるばる広島までライヴを観にきてくれていたのだが。いつしか、奴らは自分の育った街で、いろんなコンサートを企画するようになった。奴らがどうしても10月に、万全の体勢で呼びたい。そう申すもので、今回の番外編公演が行われたっちゅー訳。
まぁ、小さな街だから、いろいろある。僕は一年に一度しか会わないから、逆にそれが如実に分かる。でも、奴らにも白髪が増え、苦労も重ね、あの不良どももみーんな大人になった。そんな奴らが街のバックストリートを動かしている。痛快である。絶妙になまった言葉で、ここには書けないような会話ばかりが繰り返され、とは云え、よーく観察すると、真ん中に貫かれているのは「愛」。仕事への、家庭への、音楽への、人生への、友達への、そして被災地への。
僕らのプロジェクトを地方の主催者に強要することはない。けれど、たいてい奴らから「絶対にやらせて欲しい」と連絡が来る。無骨でアホな野郎どもは世間に鍛えられて、本当に優しい男になった。僕はそれが嬉しい。my life is my messageへの支援体制は完璧だった。そして運営にぬかりはなかった。
speechless な二人はもはや事前のリハーサルを必要としなかった。アルバムspeechlessを土台に、今奏でられる最高の音を出したと思う。楽しんでくれたかい。
正直に云って、東京に戻って、あまりの雑務に追いまくられて、長い文章を書く時間がないのだ。足りない分は写真を観てくれ。
ライヴが終って、出雲魂が炸裂して、本年度最高の夜になった。内容はくだらなすぎて、ここには書けない。絶対無理。僕は震災以来、いちばん笑った。腹筋がちぎれるかと思ったぜ。くだらないにも程がある、魚さんがあんなに壊れたのを観たのは10年振りくらいだ。多分、これも愛なのだ。奴らに直接云うと照れるだろうから、ここに書いておく。お前ら、最高だよ。このアホアホの愛を全国に届けてくる。ありがとう。このアホさ加減を奴らの言葉で「出雲クオリティー」と云うらしい。気に入ったぜ。
実のところ。股旅な僕らはメッセンジャーなのだ。被災地で起きていることを音楽に乗せて、地方に届ける。地方の奴らが内包している愛を僕らはまた被災地に届ける。素晴らしい。ニンゲンはまだ捨てたもんじゃない。更にパワーアップして、また戻ってくるかんね。特大の愛。チューつき。嫌でも受け取れ、バカ。
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機内誌にあったクリス智子さんがハワイのお店で見つけた言葉。素晴らしかったんで、お前らに伝えておくよ。
「私たちは、魂を経験している人間ではない。私たちは人間を経験している魂そのものなのだ」。来てくれて、ありがとーーーーーーーーーーっ。
魂は出雲を目指すー。
旧大社駅。昔の佇まい、そのままに。
壊れる前の魚先生、セッティング中。
みんなで力を合わせて会場を創る。
フロントビュー。
石屋のKがプロジェクトの表札を作ってくれました。俺たちのアジトの看板にするぜ。さんきゅー。
今は廃線になっています。
D51
ポスター。
協賛のところを良く観てみると。不良どものネットワークが街を支えてるのが分かる。
かまぼこ屋さんとか、いつも絶品の鮨を喰わしてくれる大将の店、とか。
俺たちのガキの頃の駅の風情が。
だんだん陽が落ちていくと、雰囲気ががらっと変わる。
この人たちも街では重要な役割が。
おなじみ、首には「反戦」の入れ墨、ケンジ。是非、おでこに「脱原発」と入れてもらおう。
旧大社駅、全景。
いい人オーラ全開で、近所のみなさんに騒音のお詫びをして廻る、首謀者、ケンタ。
これも奴らが作成。涙。相馬のみんな、出雲が応援してるぞ。
中村屋の人たちも来てくれたそうです。
島根人の署名も多数。さんきゅー。
ライヴが終ってからとみた鮨の大将、僕らのために握ってくれました。美味かったーーーーーっ。
うんめぇ。お前ら、最低で最高じゃー。
山口洋さん！最高のLIVEをありがとうございました。力強く、優しくそして温かい時間でした。
夜も沢山笑って頂けたようで何より。
また来てくださいね〜。
アホパワー全開で待ってます！！