先達から受け継ぐもの

11月10日 木曜日 曇り

わたくす、フツーにプロデューサーなんぞやっておりますが、音楽理論ってか楽典的なもの、まったく勉強しておりませんゆえ、和声なんかもそうとうに怪しいのですが、不思議なもので、あとで理論的に説明されたとしても、体験的に知ってるってことがほとんどなのでございます。

それゆえ、本気でミュージシャンになりたいと望む人物に言うのは、過度に誰かに習うなってことです。習った時点で、その人のコピーから逸脱する可能性が低いからです。外国のスキー場に行ってみるとびっくりするのは、遠くからでも日本人のスキーはすぐわかるのです。上手いんだけど、没個性、悪く言えば画一的。とってももったいない。我流でよくないこともあるけど、そうでしか形成されない個性ってものもある。その塩梅はいつも難しいっすね。

僕の理論の中では、模倣することには意味があって、そこからオリジナリティーを付け加えていけばいいのだと。

昨日はCHABOさんにコード表記について教えてもらいました。こういうのは財産なんすよ。CHABOさんはビートルズの歌本で学んだって言ってました。「+」はオーギュメント、「○」はディミニッシュを表すんだそうです。ちなみに CHABOさんと僕のディミニッシュの押さえ方がぜんぜん違ってて、それも面白かったな。

オレだけ知ってるのは申し訳ないからお裾分けでした。

てなわけで、明日はCHABOさんとやらせていただきます。毎回、そうなんだけど、ひとつのライヴに取り組む姿勢にものすごく刺激をもらってます。その選曲にも、ひとつひとつに気持ちが込められていて、オレとしては背筋が伸びる瞬間であり、一年に一度のすごすぎるギフトでもあるのです。

ぜひ!

 

 

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先達から受け継ぐもの への1件のコメント

  1. にゃあにゃあ。 より:

    うわあ、読んでるだけで体温が上がってくる。
    ヒロシさんとチャボさんのリレーションから奏でられる音楽は、いつも至高の純度です。

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