子宮で聴く音楽

2月19日 日曜日 雨 

 周囲の妙齢女性たちに圧倒的な吸引力を示すアーティストがいまして、その夢中になりっぷりがオレから見ると「ちょ、ちょっと大丈夫か?」と思うくらいのものでして、韓流なんてレベルをはるかに凌駕して。先日はアーティストのともだちも夢中になってるって聞いて、どんだけ凄い魅力なんだろと、気になってはいたのでした。

 あ、それが誰かなんて詮索しないように。しなくてもわかるでしょ?わたすはハッシュタグをつけてフォロワーを増やしたいと思わないタイプの人間なんで、それが誰かってことを書きたいのではないのでそのあたりは、そっとしておいてください。

 過日、ともだちがその魅力を目をキラキラさせて語ってくれたので(いわく、紅白で歌ったら空気が変わったとかね)、じゃ、おすすめの曲を3つくらい教えてよ、とお願いしたら、たっくさん送られてきましたとも。笑。そのあたりの無償布教活動感もまたすごい。

 さっそく体験してみました。ヴィジュアルが加わるのは嫌だったんで、音だけで。

 とっても豊かな才能。とくに音楽的に。いろんな音楽の影響を素直に受けてるのがわかる。その感受性が素晴らしい。ただ、もう少しシンプルに曲を書いてくれたら、もっと素直にこころに届くんだけどなぁ。それも世代ってやつなのか。こんなに転調しなくても。オレにはね。コード感も天賦の才だなぁ。なかなか空に近い(天というけど)人だなぁ。

 で、こころに響くかというと別問題で、拭いきれない一抹の澱のような感情が残ります。その正体がなんなのかはわからないけれど、きっとこれが妙齢の女性に猛烈に響くもので、きっと女性は子宮で聴いてるんじゃないかと思った次第。本能的に響くものがあるんじゃないのかなぁ。

 オレにもしできることがあるとするなら、打ち込みとかクリックとかコンピュータとか撤廃して、人力の素晴らしさを伝えたい。揺れとか揺らぎとか。そういう魅力が加わったら、かなり無敵だなぁ、と思う。それと歌うってことにあるべき「発露」を感じます。あとね、ちょっとだけどこかが鬱屈してるところに親近感を覚えます。どうしてって、同じ年頃にわたすは鬱屈しかしていなかったからです。

 あと考えられるのはオレの脳が硬化して、その良さをまったく理解できてないってこともあり得る。笑。それはそれで仕方ない。わたすは好きなものに一途なんすよ。よく言えばまっすぐ。悪く言えば頭が硬い。

 なんであれ、新しい才能に触れるのは新鮮です。

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子宮で聴く音楽 への3件のコメント

  1. ひろみ より:

    多分…私はそのアーティスト…妙齢の私も好きな方です笑。
    山口さんを大好きなのにそのアーティストも好きってただのミーハーな気がして嫌だし、どこが共通して好きだとか上手く言葉にできないんですが…彼は性善説で地球規模で人類愛で…ピュアで素直なんだけど信念があって…
    ビジュアルが万人受けしそうなのもわかるけど…

    共通点ありました!それでも…世界は美しい♪と前向く力かな。私には、山口さんも、あの方も人生に彩りを添えてくださっています。音楽という共通の言語で支えられています。無償の愛お二方から感じます。それと自らの人生を覚悟をもって、ありのまま味わってる感覚。私は…ブレずに信念貫いてる方に惹かれますし私もそうなりたいなと思います。

  2. cotton man より:

    多分、私の住む某桃太郎が有名な街の方と推察。私も彼の音楽は好きです。人力の意見に共感。シングルではなく弾き語りを聴いた感想も知りたいところ。彼の才能はシンプルなピアノ弾き語りの方がより輝きを放っていると思います。

  3. Y.HAGA より:

    この前、山口さんとも何度か共演されている某グレッチ使いロッカーさんが、ソロライブでその方の曲をカバーしてました。正直僕は、紅白で聞いてもピンとこなかったんだけど、そのカバーはすごくグッときたんですよねえ…。
    それは多分、その方の世代ならではの感覚が、僕と年齢の近い某ロッカーさんのフィルターを通すことで解りやすく翻訳されたからだと思うんです。イントロだけ聴いても、ちょっと驚いてしまうようなコード進行。ついその技巧的な展開に惑わされてしまうけど、この方の本領はその裏に隠れている屈折した青さだと思った次第。あの年頃の鬱々とした朝の気怠さを久々に思い出し、妙齢男性のおいらも(笑)、最近妙に彼の方が気になってます。

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