31years !

5月31日 水曜日 曇り

本日2度目の投稿!笑。

1992年にリリースした「陽はまた昇る」のアナログ化のために、ソニーの乃木坂スタジオにてマスタリングと編集作業。

まず、とっても嬉しかったのは。

アナログのマスターテープが現存していたこと。それをマスタリング・エンジニアの酒井くん(HW作品を数々手がけてくれている素晴らしいマスタリング・エンジニア)が静岡の倉庫から取り寄せて、オーブンで焼いて(古いテープは焼くのです)状態を確かめておいてくれたこと。

32年も経つと、管理が悪いとテープは思いきり劣化します。デジタルものはもっとヒドいことになります。でも、素晴らしい状態で残っていました。それゆえ、密度の濃い素晴らしい音だったのです。

スピーカーの間にくっきりと音が立ち上る。素晴らしい音、素晴らしい演奏、そんでもって若い声(苦笑)。でも音楽に込めた情熱が飛び出してくる。骨密度が濃い音です。思わず当時のエンジニアに電話しました。「素晴らしい仕事だよ、聞きにきなよ!」。でも、彼はちょうどロンドンに行くところでした。残念。

とにもかくにも。とてもこころを動かされました。歩んできた道は間違ってなかったと、32年前の自分達に教えられた気分です。

酒井くん、素晴らしい仕事をありがとう。カッティングの際に、エンジニアと聴きにいくつもりです。

一枚の盤に収めるために合計3分削りましたが、穴があくほど聞いてくれた人たちも違和感なく楽しめるエディットが奇跡的にできたと思っています。リリースは初冬かな。楽しみにしていてください。

 

「明日18時、お待ちかねの発表があります」

 

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31years ! への2件のコメント

  1. ナカムラ より:

    山口さんの喜びが伝わってきます。
    「陽はまた昇る」アナログ盤が出ることを知り、あらためて聴きなおしている日々です。私は「NO FEAR」以降からのヒートウェイヴに触れたのですが、「NO FEAR」から遡って、「陽はまた昇る」を聴いた時の静かな衝撃を思い出しました。
    【人生楽ありゃクロマティ!】

  2. 青森のロマンティック・ダンディ より:

    マスターテープ、全部聴いてみたいですね。大枚はたいてでも聴きたいという人は私のほかにも数人いるはず(笑)。まあそれは無理としても、いい機材、いい環境でじっくりとアナログの音を楽しみたい、そんな場所があればいいのですが。
    私もアルバム「陽はまた昇る」はだいぶ後になってから購入したのでそこまで聴き込んではいないのですが、1st、2ndの若気の至り的な世界から脱皮してプロの音へ近づいていく成長過程として聴きどころの多いアルバムだと感じています。また、心なしかポップな曲が多く、メジャー3枚目でここらでヒットを出さなければというプレッシャーもあったのでは、と想像したりします(この路線であと1枚出せばヒット曲が生まれていたのでは?と個人的には思います)。そう感じるのは、友田真吾さんのドラムがどこか80年代ポップ(フィルコリンズ的?)の雰囲気があるからかもしれません(特に「さらば子守の唄よ」でのドラムスティックでのカウントには思わずニンマリしてしまいます)。もしかしたらそのポップさ加減が、山口さんの求めているものと少しズレていてその辺に不満があったのかもと、これは勝手な想像ですが・・・。私には、友田さんの多彩なドラムは、どういう風に叩けば曲の魅力を最大限引き出せるかをものすごく深く考えて叩いているように感じられます。
    アナログ盤発売を記念して、制作過程の資料やメンバー、スタッフのインタビューを含めたブックレットなども作っていただけるとありがたいのですが(もちろん別売り有料で)。まあしかしこれも、「誰が作るんじゃーい!」ということで却下でしょうけど・・・ふぅ(溜息)。

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