京都にて、友部さんと奏でる。磔磔50周年。

4月4日 曇り

帰りの新幹線の中で慣れない折りたたみBluetoothのキーボードでこれを書いてみる。旅の荷物はほんとに1gでも軽くしたい。

桜の季節の京都はとんでもなかった。まずは京都駅。タクシーにアンビリーバブルな列。見たところ、8割はインバウンド。家族連れが多く巨大な荷物を抱えている。なぜ進まないのか。理由は簡単。これだけの列に係員はたった1人。荷物が巨大すぎてタクシーに入らない。行き先をスマホで伝えるのだが、コミュニケーションが取れていない。

嗚呼。赤字の自治体である京都が観光を資源に生きていくのなら、玄関口をあんなペカペカの駅にする暇があったら、入り口のタクシー乗り場にもっと金を使えって話。

JAPANは終わりかけてる。有能な人材を育て、タクシーは荷物が積めるものを配置。客のスマホの情報をタクシーのナビに瞬時にトランスファーできるシステムを開発する。それだけで街の印象が激変するのに、、、、。

さすがに友部さんは旅慣れていて、新幹線口から乗るからだよ、と。笑。せんぱい、さすがのごいすーです。

春の嵐の京都磔磔。そして50周年。ものすごいメンツで連日祝祭が行われている。そこに友部正人さんと僕の「待ち合わせ」を加えてもらったことは光栄の極み。

しかし磔磔のスタッフは偉い!連日この祝祭を滞りなく行ってきたからこその50周年。

友部さんは生きている限りパイオニアであり続けるのだと思う。ポテトサラダと仙山線とクマを並列に描いて、リアリティーを持たせることができるなんてね。そして、サーチ&デストロイ。同じ演奏は2度とない。砕氷船のように、過去の自分を破壊しながら前に進んでいく。ぽつねんと、でも確かに一歩づつ。

失礼を承知で書くなら、とってもセンシティヴかつ鈍感力も併せ持っているところがほんとうにすごい。瞳の中の少年と積み重ねてきた経験。風のように生きること。

自ら前例のないものを創造していけば、常に生きていることが新鮮でいられる。

たくさんのインスピレーションをもらった。

嵐の中、ど平日にも関わらず足を運んでくれてありがとう。何かを受け取ってくれたかな?

ギタリストとしても、彼の歌を奏でるのは無常の悦び。だって前例がないんだもん。そこで響き合うのは超高等技術。考えちゃいけないんだ。空っぽになって、描きだされた風景に響きあうだけ。

使ったギターはレスポールジュニア1958年製。ちょうど友部さんとオレの間に生まれたギター。

 

そうそう。本、どれだけ持っていけばいいのか不明だったんだけど、売れ残ると持ち歩くことは不可能。繊細な商品でもあるしね、、。ちょっと考えなきゃなぁ、、、。

磔磔、50周年おめでとう!!来月はHWで。

てか。これだけの文章を書くのに、京都から名古屋を通り越したっす。慣れるかなぁ、、、。

 

 

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京都にて、友部さんと奏でる。磔磔50周年。 への5件のコメント

  1. くぼ より:

    「磔磔でまちあわせ」
    私もHWを教えてくれた親友と待ち合わせ。
    大阪で出逢って彼女は東京私は高知。
    お互い大切なひとを無くしてそれでも一生懸命生きる。
    魂の裏庭からを聴く彼女の横顔はきらきらしていて、
    嬉しそうにボックスを抱える姿は歳月の記録の時と何も変わっていなかった。
    友部さんの歌はもちろんだけど、所作の一つ一つがとても美しく見惚れてしまった。
    何ひとつ欠けてはならない素敵なライブを観れて幸せです。
    磔磔、友部さん山口さんありがとうございました!

  2. 西宮の同級生 より:

    「待ち合わせ」伺いました。温かいライブでした。お二人の共演の時間が長くて、しかも友部さんの曲を洋さんがフォローするのではなく、お互いがやりたいことをうまくミックスしていて正に「待ち合わせ」になっていたのがとても良かったです。以前無理を承知で「関西でも待ち合わせを!」とこの欄でリクエストしたのですが、ほんとに実現したことが信じられません。是非毎年恒例にしてください。BGMが女性SSWばかりだったのは何か意図することがあったのでしょうか?

  3. kumi より:

    「磔磔で待ち合わせ」素敵な時間をありがとうございました。
    友部さんのライブは久しぶりで、今回は詩人であることを強く感じました。
    洋さんのギターはどこまでもロックで心地よく奏でられて、お二人にしか出来ない特別な空間を堪能させていただきました。
    ソロツアーも始まりますね。大阪とHEATWAVEの磔磔も楽しみにしています。

  4. 萩原晋也 より:

    Seize The Day/Yamaguchi Hiroshiに寄せて

    ざっと読むだけで自分の心の輪郭が浮かび上がる。
    それはネットで得る情報とは反対のものだった。
    自分から情報を得ること。そんなことさえ人間は
    心掛けなければやらなくなってたりする。
    否が応でもやって来る溢れる情報の波。
    サーフィンのように乗りこなせれば良いのだが、
    振り回されそうにもなる。いや、俺は気付いてるこの情報の偏りくらい。抗うことなんかしない。
    この情報の波をいかに乗りこなしていくのか。
    この本には今を全力で生きることで日々を乗り越える山口洋の人生史が自らの言葉で綴られている。
    誰だ?日本が世界が終わるなんて言うのは。
    自身に聞いてみる、今を全力で生きているのか?
    それをこの本は暖かく読み手に聞いてくる。
    もう答えは出てる、今を生きることが人生だと。
    感謝を込めて、今を生きる。

    山口さん最高の本をありがとう。

  5. ハートロッカー より:

    ガチで良かったです。雨の中来て良かった!山口さんの控えめに徹しながら‥‥そこはやっぱり山口さんでした。
    体調が少し悪かったのに治ってたよ。今夜ここに来た人、ほんとに人生得した時と思うぞ!ありがとう!正直友部さんの音楽には触れて来なかったんです。あぁ〜圧倒的な旨さが溢れてるってのは当たり前で音楽が充実してるのと人柄が音楽と昇華して良い歳の取り方してるなぁ〜って羨ましかったです。

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