回復

6月22日 土曜日 晴れ

リハビリを兼ねて、昨日スーパーに行きました(たぶん800m)。

多少ヨチヨチしながらも、歩ける喜び。持ってる炭酸水の重さ(3本)。笑。着実に回復の階段を登っておりまする。

某新聞の取材を受けました。リモートで。今や、きっと各社独自のシステムがあるんすね。「Seize the Day」をもっと多くの人に知ってもらおうと各メディアに掛け合ったうちの編集者が偉いんだけど、その本を隅から隅まで読んでくれ、真摯な取材をしてくれて、まじ嬉しかったっす。メディアにもまだ、こんな人がいるのか、と。来週末あたりに記事になるそうなので、詳細がわかったらアナウンスします。

先日の福岡のイベントもそうなんだけど、人を動かすのは人だからね。

基本、この場所(blog)は自由であってほしいんですよ。「思いやり」さえあれば、自分の意見を自由に言ってくれて構わない。できれば規制もしたくない。この長きに渡って続けてきて、しんどいこともあったけれど、その度にみんなで自浄していってくれたことに僕は希望を感じています。

ただ、稀に。匿名でなんの目的か不明だけれど、人を不快にしたり、中傷するのが目的だとしか思えないことが書き込まれる。これまではね、黙ってました。

でも、言っておきます。短い人生なんで、黙りません。一度は注意を促しますが、理解してもらえないようなら、それなりの対処もします。

善きエネルギーが還流する場所であってほしいのです。あと、いろんな意見によって、新しい方法を発見できる場所であってほしい。

音楽に限らず、食べ物でも、映画でも、自然でも、クルマでも、本でも、バイクでも、介護でも、老化でも、なんでもいい。

すべてのことは繋がっているのだから。

60歳になって。ともだちや仲間が召されて。確実に「死」が視界に入ってくるようになって。

焦りじゃなく、ほんとうに日々がプレシャスなものだと感じます。朝、目が覚めるのがフツーのことだとは思わない。よし、ラッキー、今日もオレは元気だ(今は病み上がり中だけど)。窓を開けて、新鮮な空気を吸って、掃除をして、水を飲んで、コーヒーを淹れて、blogを書いて、今日もできることを100000000%やってみよう。

そう思うのです。それはちっともネガティヴなことじゃない。未来を創る唯一の方法は

「Seize the Day / 今を生きる」に他ならない。

そうそう。「Seize the Day」の出典についてモノ知りの友人から、こういう問い合わせがありました。いわく、

———

『Seize the Day』を読んでて、ひとつ気になりまして。このことばはロバート・フロストではなく、ソール・ベローの著書からではないですか??

———

ロバート・フロストだってば。笑。

“Carpe Diem” by Robert Frost

Age saw two quiet children
Go loving by at twilight,
He knew not whether homeward,
Or outward from the village,
Or (chimes were ringing) churchward,
He waited, (they were strangers)
Till they were out of hearing
To bid them both be happy.
“Be happy, happy, happy,
And seize the day of pleasure.”
The age-long theme is Age’s.
‘Twas Age imposed on poems
Their gather-roses burden
To warn against the danger
That overtaken lovers
From being overflooded
With happiness should have it.
And yet not know they have it.
But bid life seize the present?
It lives less in the present
Than in the future always,
And less in both together
Than in the past. The present
Is too much for the senses,
Too crowding, too confusing-
Too present to imagine.

————–

素晴らしい詩なんで、敢えて訳しません。興味をもったら、ぜひ自分でやってみて。

育った家には母親が英語教師だったことと、親父が文学を深く愛していたこともあって、本が無尽蔵にありました。詩集も原文、訳詩ともにふんだんに。

幼い頃から勝手にそれらを読み漁っているうち、フロストにたどり着いたのです。なんというか、とってもしっくりきた、って表現がいいのかな。

これまでの人生でフロストについて語り合えた人は片手で足りるくらいです。インターネット黎明期に佐野元春さんにフロストについて質問したなら、「UCLAのコンピューターにアクセスしてみよう」って言われたのがインターネットとの出会い。度肝を抜かれて、むっちゃ高いマッキントッシュを借金して買ったのはいい思い出。

以外にも、人生の重要な局面でフロストの存在を共有できる場面がありました。この言葉は真理そのもので、自分を動かすエネルギーであり続けるのです。

きっと、一生ね。

じゃ、明日水戸で。

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回復 への1件のコメント

  1. ハートロッカー より:

    回復されて何よりです。僕は山口洋が好きだ。

    だから山口さんが嫌う大人になりたく無い。

    ちゃんと地に足を着いて歩けてるかなぁ〜

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