10月10日 木曜日 曇り
インターネットに初めてアクセスしたのは30年くらい前だと思います。佐野さんの仕事場に行って、とある詩人について質問したなら、彼が「UCLAのコンピュータにアクセスしてみよう」と言ってマッキントッシュをオペレートした。これはね、ショックでした。もう図書館に行く必要がないんだって。
で、速攻マッキントッシュを買いました。当時、アンビリーバブルに高かったです。プロバイダーは魚ちゃんが紹介してくれました。以来、わたすはアドレスを一度も変えてません。このプロバイダー、当初はいろんなミュージシャンが使ってたけど、もはやオレだけです。それゆえ、ものすごい数の迷惑メールが来ます。ほとんどフィルターが選別してくれるけど、迷惑メールのせいで随分無駄な時間を使ってることは否めない。
でもね。一回決めたことを変えられない性分なんす。クルマも最初からリセールを念頭に置いて買う人がいるけど、そもそもローンも嫌いだし、手にいれるってことは動かなくなるまで乗るつもりで買うわけです。バイクも楽器も同じ。
たぶん、それが性分なんだと思われ。
わたすのグレッチ。ブライアン・セッツァーのリペアマンに「ヴィンテージ・ギターとしてはなんの価値もありません」って断言されたんだけど。いいんです。そういう問題じゃない。でもね、オレが弾かないといい音しません。あっちこっちボロボロだしね。ピッチはあちこち狂ってる。それね、某バンドで弾いたときに痛いほど実感。いい感じで弾いてるはずなのにピッチが気持ち悪い。表現がむずかしいけれど、スティーリーダン的なシステマチックな音楽には向かないのです。
60~70年代の音楽が好きなのは揺れてるからで。曖昧なの。ピッチもリズムも。ちゃんとしたチューナーもなかったゆえ、耳で合わせてると思われ。たまにラリラリだったりして。笑。80年代になると同じアーティストなのに、とつぜん80年代の音になるんです。それは嫌だな。ものすごく。
だから、今も化石みたいなコンピュータでミックスしています。そもそもネットにも繋がってない。これを書いてるのは最新のやつだけど、音楽用のは化石。しかも壊れたときのために同じやつを3つ用意してある。笑。
どうしてって、最新のものでやると同じ音になるからです。20年経過したら恥ずかしいと思う可能性が高い。ほんとうはアナログでやりたいけれど、もはやテープがない以上、自分が「これだ!」と決めたものを貫くことがエヴァーグリーンへの道だとわたすは思うのです。
出張先に向かう電車でブログを読みました。最近、仕事に仕方についてモヤモヤした気分が晴れた!これまで通りやるしかない。ということで「The Boy 60, Towards 45 Years」を聴きながら今日も頑張れる。
素人なのでギターの種類云々はよくわかりませんが、『TOKYOCITYMAN』に入ってる「トーキョーシティヒエラルキー」のギターの音は凄まじくて(特に後半)、幾重にも重ねられたギターの音だけを聞いていたいと思う時がよくあります。