それぞれの生活

12月30日 日曜日 雨 

 プロのミュージシャンになってから20数年の間に関わってきた人たち。殆どが何らかの形でモノを創る人たちでした。ミュージシャン、写真家、デザイナー、映像関係、作家、絵描き、役者、陶芸家、エトセトラ。そして、彼らよりも多くのインスピレーションを与えてくれたのは第一次産業に従事する人たちでした。たとえば林業。彼らの仕事のタームは100年。3代先のことを考えながら、今を生きています。仕事の殆どを山中で過ごす彼らは澄んだ鹿みたいな目をしています。ほんとだよ。

 仲間とこのプロジェクトをやるようになって、市井に暮らす人々とたくさん出会いました。それはこれからの僕の音楽に少なからず影響を与えると思います。

 住職はいつだってとつぜんの葬儀に呼び出される準備をしているし、公務員が書いた原稿はいつだって完璧に資料がついてるし、OLの喜怒哀楽なんて知らなかったし、教師や医療従事者の過酷な現状も知らなかったし、福祉の現場の矛盾も、原発労働の実態も、小さな街の「everybody knows everybody」ってことの意味も、中学生の日々も、少年の夢も、エトセトラ。あ、そうだ。この前のイベントに出てくれた役者の人たちはハリセンの奥深さを教えてくれました。たかがハリセン、されどハリセン。達人がお見舞いすると、いい音がして、そして痛くないのよ。コスプレって凄いんだよ、誰が誰だか分かりゃしない。ダンサーの身体のキレは別次元の生き物としか思えなかったとです。美しい。

 何であれ、それらは僕にとっては gift なのです。ただ抗って生きるだけの主人公ではなく、これから描く風景の中にパイのように織り込まれていくのだと思います。人って面倒くさいけど、好きです。

追伸

 やっと少し時間が出来たので、「ワンピース」読んでます。今、20巻くらいかな。3巻前くらいにチョッパーが登場して、心鷲掴みにされてます。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

それぞれの生活 への3件のコメント

  1. けいこ より:

    チョッパーが仲間になる章は号泣することが分かってるのでもう読むこともアニメを観ることも出来ません(笑)。

    私事ですが、小さい頃の自分が顔を出して、人が怖いときが今もあります。
    でもたくさんの素敵な人達に出会って救われました。
    私も、人が好きって言える自分でいたいです。

  2. あんづ より:

    今年は山口さんのライヴ行けてよかったです。いつか息子と見にきたいなー。
    来年も楽しみにしてます!身体に気をつけて頑張ってください。良いお年を!

  3. 太田嘉樹 より:

    恥ずかしながら、HEATWAVEの曲がワンピースのテーマソングになったらいいなと妄想したことがあります。「七つの海」「ナタリー」「NO FEAR」とかぴったりだと思うのです。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>