月別アーカイブ: 3月 2015

空港にて#2

3月9日 月曜日 晴れ 巨大ハブ空港にて次の飛行機待ち。 「テレビ観ました」とたくさんのメールが来て、「満月の夕」にまつわるNHKの番組の再放送だったことを思いだす。今年はやんごとなきこと事情があって、3月11日は日本に居るけれど、できることなら居たくない。忘却の彼方に霞んでいくものを、忘れないようにするもの大切だと思うけど、この日だけ免罪符のように振り返る風潮が好きになれない。総じて、物事が好転しているとは思っていないし、「明日があるのは当たり前ではなかった」と思ったことは今も変わらないし、あの日以来、それは「毎日」のことで、常に「今」の問題で、振り返ることじゃない。向き合って、考え続けるしかないはずなのに、、、、、。 某国で数人に(この場合、僕が外国人ね)「原発は大丈夫なのか?」と聞かれた。「作業員は頑張ってくれてるけれど、大丈夫だと僕は云えない。首相はアンダー・コントロールだと云ったけれど、残念ながらそうではないと思う」としか応えられなかった、、、、。何とも云えない澱のようなものがこころに残る。それが僕にとっての現実。 同時に、遠く離れた石垣島で、チャリティーライヴを催され、義援金の行き先を皆さんで検討して頂いた結果、MY LIFE IS MY MESSAGEにすべてを託されたりもする。この気持ちを循環させることが僕らの役目だと、実が引き締まる。    

カテゴリー: 未分類 | 1件のコメント

空港にて

3月9日 月曜日 晴れ 某国、標高3000メートルにある小さな空港で、巨大ハブ空港に向かう飛行機を待っています。今、ライアン・アダムスがフツーに流れていて、癒されます。こういうところ、芳醇だよなぁ。ふぅ。 こうやって、山から切り離された途端、ロビーでパソコンを開き、wifiをキャッチして、モーレツに都会とやり取りしつつ、仕事をしている自分ってほんとうに何なのだろうと、巨大な疑問がムクムクと湧いております。TwitterにFACEBOOK、LINEに、メールに、直電話に、あと何だっけ?無理す。繋がりたくないす。何とかPCのメールと電話だけで、逃げ切ります。blogはアクセスしてくれた人が能動的に観てくれてるってところに救われてます。ただし、個人的にLIFEはミステリアスな方がいいと思うので、固有名詞や事実を特定するようなことは書きません。僕のプライベートを吐露したい訳ではないので。偉そうなことは書けないけれど、このおかしな時代に、既存ではない生き方をする人体実験の結果をみて、それぞれのLIFEに生かしてもらえれば、ってのが本心です。あとは、メディアに載らないから音楽活動の宣伝ね。 結論は出ていませんが、これからのLIFEをどう生きるか、深く考えさせられた日々でした。僕は自分に正直でありたいし、やりたくないことの一切をやるつもりはないし、とはいいつつ世界の役に立ちたい。(ややこしい)たぶん、新しい生き方を発明するしかないのですね。もはや模索じゃダメっす。テクノロジーを利用させてもらいつつ、取捨選択して、不要なものはバッサリ斬る。みたいな感じかな。どーでもいい話だと、今回はっきりしたことはテレビは不要。(サッカー中継を除いて)少なくとも、オレには必要ない。直感を信じて、それを貫くってことすね。 英語は得意じゃないっす。日本人も居ません。山では単独行動。でもね、まったく寂しさなんて感じないんすね。僕が僕で居られるんです。僕のままでいい。山も人々もフツーにそれを受け入れてくれる。それが居心地いいです。 片手で、ギターにスノーボードにトランクにリュックを運ぶのはかなり芸当。でも、人間って何とかできるのが凄い。空港のカウンターへは、タクシードライバーにチップを多めに渡して手伝ってもらいました。何であれ、必要は発明の母。それを愉しんでます。じゃ、日本ではまずリハビリから始めます。 ——————————————— おとなは、だれも、はじめは子供だった。 しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。by サン・テグジュペリ

カテゴリー: 未分類 | 1件のコメント

Gravity

3月8日 日曜日 快晴 マスターが「引力を感じろ」って。オレはまだ何かに抗って操作しようとしてるんだね。頭ではすごく分かるよ。でも、まだ体現できない。きっと演奏と同じなんだね。思考や、作為じゃなくて、ただ感じるんだね。引力を。そうなったら、愉しいだろうね。 さぁ、帰ります。山や村に感謝を伝えてきました。オレを少年にしてくれて、ありがとう。また戻ります。 ついしん 昨日18歳の青年の素晴らしい表現を見せてもらって、深く感動。オレ、18のとき、これだけのチャレンジング・スピリットあったっけ?目が覚めるよ、素晴らしいからシェア。きっと日本じゃ、そんなに報じられてないだろうから。    

カテゴリー: 未分類 | 4件のコメント

The Band on the Run

3月7日 土曜日 晴れ HW、ツアーします。来てください。先のことはこのツアーをやってみないと分かりません。バンド結成から36年目になります。昨年は35周年だったのですね。アニバーサリー・イヤーだから、何かをと周囲に云われましたが、そんな気にまったくなれなかったのです。だって、何を祝うんすか?確かに続けるのは難しいすけど。 「今」を奏でることができなくなったら、潔くこのバンドには死んでもらうつもりで、ずっとやってきました。その気持ちは今も変わりません。本気です。ほぼ全員が50歳を超えて、これは、ほんとうに、何というか、未知の領域なのです。僕が大好きだったローリング・ストーンズにはもう何も感じません。もはや株式会社にしか見えない。悪口じゃないです。本心です。少なくとも、僕らがやりたいことはそうじゃない。誰も到達できなかったところに、つーか、音楽の奇蹟を目指します。それにはオーディエンスとその熱が必要なのです。当たり前だけど、明日があるのは当たり前じゃないって気持ちは常にあります。本気でやります。見逃さないでね。是非。 HEATWAVE TOUR 2015 “夕陽へのファンファーレ” 5月15日 (金) 東京・下北沢GARDEN 5月22日 (金) 福岡・DRUM Logos 5月23日 (土) 大阪・umeda AKASO 詳細はこちらを。 一日じゅう、崖。まったく、どれだけ崖が好きなん?と自分で突っ込みを入れたくなるような。間違いなく女性よりは好き。(問題発言か、笑。でも事実)。

カテゴリー: 未分類 | 3件のコメント

崖に行く

3月6日 金曜日 晴れ 雪崩の危険が減って、エクストリームに行けることに。 快晴で、体調も、雪の状態もよく、山に問うたなら、「よかろう」と赦しを頂けたような。骨折もしてるし、二年目で崖は無理かなぁ、とも思ったけれど、諦めなくて良かった。誤解のないように伝えておくと、僕は危険フェチでもなんでもありません。できるかぎりの準備も修練も積みます。その上で、あの場所の美しさと、雄大さと、そこに居させてもらうときの自分の気持ちが好きなのです。張りつめた「無」のような。まぁ、いいや。言葉で語るより、その風景をシェアしますね。愉しんでくれたら、嬉しいです。 今日はキャプションなし。必要ないと思います。

カテゴリー: 未分類 | 3件のコメント

山と逡巡と言葉

3月5日 木曜日 晴れ 夜のうちにしんしんと雪は降り続き、早朝に止み、そして晴れた。最高の状態。でも、降りすぎて、危険なエクストリームはすべてCLOSE。きっと雪崩の危険が大きすぎたんだろう。 日本という国では自分が思った通りに生きるのは難しい。ほんとうに難しい。そこで生きていかなければいけないのか、いったいどうすればいいのか、そんなことをずっと考えていた。山は何も応えてはくれないけれど、それが最高の応え。こころには感謝しかない。 そして、この人の言葉は僕を毎日受け入れてくれるあの山のようだよ。 「あなたが何の足場も持たず、確たるものもなく、何事かをなしとげてもいない場合、その時にこそあなたは正しく見、正しく行なう自由を獲得できる。そしてその自由をもって世界を見る時、すべては一変して新しい様相を呈するのだ」。by クリシュナムルティー

カテゴリー: 未分類 | 3件のコメント

お知らせ

3月4日 水曜日 曇り 今年も僕のソロ・ライヴ「ROLLING 50」続きます。二年がかりでやってるんだけど、今、何本目なんだろ?知りたいような知りたくないような。まぁ、いっか。日本に帰って、ギブスが外れたら、リハビリを開始します。山で経験したこころの風景をステージで描きます。今までとは何かが違うはずす。何が違うかって、それは秘密。観てのお楽しみ。それだけの経験はしてるもん。それから近日中に発表されると思うけど、アルバム出したんだし、HWやるよ。ツアーもやるよ。みんな来てね。 ———————————————————————– 山口洋 on the road,again / rolling 50 4月4日 (土) 名古屋・HeartLand STUDIO お!何とハートランドなんだ。久しぶりだなぁ。 4月6日 (月) 京都・拾得 拾得はね、日本で一番古いハコなのですよ。一年に一度は会いに行かないとね。 4月17日 (金) 横浜・THUMBS UP 毎度おなじみサムズ・アップです。金曜だし、仕事帰りに是非。 4月19日 (日) 千葉・ANGA 夕陽へのファンファーレ、かなり千葉ANGAでの音源が使われてるのです。返しに行かなきゃ。いい音だよ。 ソロ・ツアーの詳細はこちらを。  

カテゴリー: 未分類 | 5件のコメント

ホワイト・アウト

3月3日 火曜日 吹雪 笑っちゃうくらいの強風、そして吹雪。上下前後、何もかもが不覚。それがホウイト・アウト。足下も見えないけど、強風でカキンコキンに凍っていたりして、なかなかにハードな状況。でも、オレは人生の方がよっぽど理不尽だと思うけどね。本気だよ。 本日はエクストリームも何もかも、すべてのデンジャラスなところはCLOSE。そりゃ、そうだよね。でも、オレは人生の方がよっぽど危険だと思うけどね。だって、今日みたいな状況じゃ、あからさまに危険なものは危険だって、よく分かるからね、実はそんなに危険じゃない。毎日スマホに脳味噌毒されてる方がよっぽど危険かもよ。ちなみにオレはこの国でスマホは「飛行機モード」にしてるけど、笑っちゃうくらい問題ない。実は必要ないのかもよ。脅迫観念かも、だよ。繋がってるように見えて、実はぜんぜん繋がってなかったんだってことが、離れてみたらよく分かったよ。幻想だよ。オレ、グーグル、さいきん、ちょっと怖い。    

カテゴリー: 未分類 | 1件のコメント

形から入る

3月2日 月曜日 雪 折れてる方の腕があからさまに細くなってきた。使ってないし、かばってるから仕方ないけど、できるだけ早くギターが握れるようにしておかないとね。もう3週間くらいになるので、右手で大抵のことができるようになったす。今日はキャベツの千切り。笑。右手に手袋を装着するために使うのは「歯」。 ところで、普段の暮らしじゃそんなこと考えないけど、山では自分をアゲるために、できるだけ目立つ格好をしたくなる。間違っても誰かに見せるためではなくて、自分をアゲるため。あるいは、一種の生存本能?見かけは大事。とっても大事。根拠はないけど、できるだけチャラい格好の方がアガる。できるだけ派手な色。年齢、国籍不肖。そんなのがいいす。 とにもかくにも、ヘルメットが好きじゃなかったんす。とってもちゃんとしてるけど、スキー用で、実にチャラくない。だから、ずっと探してたんす。見つけたから新調。これ、耳にスピーカー付いてる。聞かないけど。ゴーグルも達人に譲ってもらって新調。おーし、何だかアガるぞ。単純で、すまん。オレ、いつだって形から入る。ソレ、イガイト、ダイジ、カモネ。  

カテゴリー: 未分類 | 3件のコメント

「blog上地獄アワー、第二十回。山のラジオで受信した曲特集」

3月1日 日曜日 晴れ ラジオは世界へ通じる扉。この異国の山中でも、僕はとあるラジオを流しっぱなしにしています。今日はね、昨日ラジオから流れた曲の中から、「ん?」とひっかかった曲をピックアップしてみました。いくつになっても、自分でその扉を閉ざさない限り、知らないことなんて山のようにあるのです。 1曲目。先日のディランがインタビューでジミヘンのことをこう語っていました。「彼は誰も全く注目していなかったような俺の些細な曲を上部成層圏の隅まで轟かせて、どれも名曲にしてくれた」。この曲、僕はジミのヴァージョンの方が好きです。ラジオから流れてくると、いつだって目が覚めます。たった3つのコードなのに。     トム・ウェイツの名盤「RAIN DOGS」から「DOWN TOWN TRAIN」が流れてきました。ロバート・クワインのギターがね、たまらなく好きなんです。     おっと、今度はROCKPILEっすよ。かなりのスーパーグループです。デイヴ・エドモンズのロックンロールギターは激シブ。     ROBERT PLANTのこの曲、良く流れてくるんですけど、相当好きです。かくいう僕もまだアルバムを買ってないんで、帰ったら買います。過去に生きていないところが好きなんです。     この人たちは誰なのかも知りません。でも、良く流れてます。好きです。アルバム買います。WOODKIDで I Love You。     この人たちもラジオで覚えて、気になってます。SNOW PATROL で LIFE BOAT。     さぁ、どんどんディープに。今日、初めて聴きました。好き。Fleet Foxes で Blue Ridge Mountains。(間違いの指摘、サンキュー)     これも今日、初めて聴いたんです。Blackfield で … 続きを読む

カテゴリー: blog上架空音楽番組 「地獄アワー」 | 12件のコメント