月別アーカイブ: 4月 2016

4月20日　水曜日　晴れ 月に一回、このblogで疑似ラジオ番組のようなことをやってるんだけど、ときどき今日の1曲みたいなことやることにする。その日、僕に響いたもの、誰かのこころにヒットするかもしれないからさ。 今日はね、ラジオから流れてきたこの曲。好きなんだ。Wilco の Impossible Germany 。ほんとにいいバンドだよ。  

4月19日　火曜日　晴れ 「もうネガティヴなことは云いとうない」とパブリックに口にしているわたくしですが、ぶっ壊れた家の写真や、家の中の惨状を目にすると、いくらアホでも多少は凹みます。だから、こういうときこそ、海沿いをガシガシ走って、ネガティヴなものは全部地球にアースしてもらいます。オレなんか安全なところに住んでる訳だし、今苦しんでる人たちの力になりたいです。 テレビを筆頭に、わたくしはメディアが年々嫌いです。だから1回テレビに出るより、300回ライヴをやる方を選びます。でも、ときどき嬉しいことがあるのです。これ、是非読んでみて。三浦さんの写真も含めて、ぜんぶ、愛でできてんだよなぁ。感激。ありがとう。   ———————– ついしん 熊本にあるHWのアルバムも取り扱ってくれてるレコード店主からのメッセージ、勝手に抜粋。どうしてって、ぐっと来たからだよ。こういうとき、ロックンロールが好きで良かったとこころから思うぜ。 ———————- 「いろんなことに対して 言いたいことはいっぱいあります。 でもそこをぐっとこらえて。 1回目の地震のときはまだ余裕がありました。 でも2発目はホントしゃれになりません。 当初の想定よりはるかに時間がかかりそうです。 いや、間違いなくかかります。 でも地震なんかには負けない。 必ず、必ずですよ。 必ず熊本の音楽ファンのために立ち上がります。 でも、しばらく時間をください。 命があるだけで幸せ？ 命だけあってレコードの1枚もない人生なんか 耐えられるかよ！ こちとらそんな音楽バカを相手にやってるんだ。 絶対復活するからね。 約束するから。嘘はつかない。 それから、県外のみなさん。 熊本を思いやってくださってありがとう。 うれしいです。涙が出そうになってます。 でも、あなたたちはどうか日常を保ってください。 笑ってください。スケベなことしてください。 ロックン・ロールを聴き続けてください。 熊本に思いは馳せても 熊本のことで沈痛な表情をしないでください。 わかってるから。ちゃんと届いてるから。 大丈夫。僕は負けない。 音楽ファンは負けない。 熊本は負けない。 すべての友達にありがとう。 でも今夜だけはぐっすり眠らせてください。 おやすみなさい。 … 続きを読む →

4月18日　月曜日　曇り 僕の阿蘇の家を観に行ってくれた人の話によると、かなり壊滅的だそうで。構造的にシンプル、かつ屋根は軽い家なので、倒壊はないだろうと思っていたけれど、それだけ壊れるということは地震と度重なる余震によるエネルギーが凄まじかったのだろう。未だ終息する気配なし。 どのみち道も寸断され、行くことができないし、これからライヴやフェスもあるゆえ、僕にできることは何もない。ホールドアップ。遠隔地に住む被災者という、妙な立場の当事者としての視点を与えられたのだと考えることにする。 現地の友人たちから伝えられる惨状はここには書きづらい。というか、僕には書く資格がない。 僕は25歳まで福岡で暮らした。その間一度も地震を経験したことがない。近年になって九州でも地震が起きるようになったけれど、九州の人は地震にあまり慣れていない。そこにあの衝撃的な地震。彼らが味わった恐怖は想像するに余りある。 果たして僕は何ができるのか。迷ったって、いつだって応えはたったひとつ。生きるんだよ。全力で。 ———————————————– 『HW SESSIONS』2回目！ 新しい曲の実験の場です。平日だけど、フツーのライヴでは観られないものが見れると思うよ。ちなみにこの日もマルチトラックで録音されてます。新しいアルバムの一部（素材）になる可能性もあります。 HEATWAVE HW SESSIONS 2016 #2 6月9日(木) 吉祥寺・Star Pine’s Cafe　 開場／開演＝18時30分／19時30分 チケット料金＝4,500円(税込／整理番号付／要別途飲食代) チケット販売＝4月18日(月)16:00〜より、Star Pine’s Cafe店頭、HP予約にて受付 予約URL：https://ssl.form-mailer.jp/fms/f7f014c8172636 問＝Star Pine’s Cafe (TEL_0422-23-2251)

4月17日　日曜日　雨 僕には18歳のともだちが居ます。奴は2012年に訪れた熊本の中学の生徒会長。いきさつはこちらを。 以来、年齢差を超えて僕らはともだちになったのです。ともだちなら「ヒロシ」って呼び捨てにしろ、みたいな感じで。笑。彼はほんとうに優しい。いつも誰かのことを考えてる。今年の4月、彼は高校を卒業し、自分の町の役場に就職しました。人の役に立ちたかったんだろうね。そして自分で稼いだお金で僕のライヴに来るんだ、と。ほんとうに嬉しかったんす。 そして地震。 責任感が強い奴のこと、どれだけの恐怖に震えながら地域住民のために働いてるかと思うと、僕の胸の方が潰れそうで、エゴだと知りながら、メールしたのです。以下、返信。 —————————— 生きてます。 夜分遅くにすいません。 やっと時間が取れたのでメールさせてもらいました。 今は、役場職員全員で自衛隊の方と住民の方の避難活動を行っています。 正直に言って、自分が被災する身になるとは全く想像していませんでした。とにかく必死に生きます。 —————————— 何故、こころ優しい君がこんな経験をしなきゃいけないのか、僕には分からない。理不尽だと思う。でもね。意味のない経験はないはずなんだ。だから、この国をこんなことにしてしまった大人のひとりとして、僕は自分にできることをやり遂げる。そして何よりも、君にたくさん愛を送る。トシをとって、わかってきたんだ。人を動かすのは愛でしかないってこと。こんなこと、恥ずかしがらずに云えるのは、それがどれだけの力が分かっているから。だから、どんなときも愛を持って、人々に接してほしい。君ならできる。 —————————— 阿蘇の僕の家は予想通り、ぐちゃぐちゃだそうです。でも仕方ないし、誰も傷ついていないから、それでいい。地震が少し落ち着いたら（てか、僕にその時間がないのだけれど）帰るつもりです。心配してくれて、ありがとう !!!!!!         某ヴォーカリストからこのように動いていると連絡がありました。速っ。協力してくれる人はくれぐれも、書いてあることをよく読んで指示通りにお願いします。          

4月16日　土曜日　晴れ 僕の阿蘇の家を心配してくれるたくさんのメールの中に「この国は試されている」ってのがあった。ほんとうに、そう思う。僕らはあの日からいったい何を学んだのか。原発を再稼働したり、外国に売ったり、それがどれほどクレイジーで自分勝手なことなのか、こんな事態になっても気がつかないのか。そして、そんな政府を選んでるのが他でもない自分たちだってこともね。 関東に住んでいても、携帯の地震速報が頻繁に鳴る。現地の人がどれだけの恐怖に耐えているのかと思うと、ほんとうに胸が痛い。中央構造線に南海トラフ、もう何だって起こりうるんだろうね。 勇敢さで知られる某バンドのヴォーカリストから連絡があった。僕の家の心配とともに、もう行動を開始したと。誰かがピンチのときに即座に立ち上がること。人として、当たり前だと思う。僕らのプロジェクトも、何ができるのか考えている。 少し情報が欲しくて、今年初めてテレビをつけて、そして消した。僕にはもうあの情報は必要ない。 ——————————————— 新しいスタジオのモニターを変えた。長い間僕らの音楽を支えてきた旧いスピーカーやアンプはともだちの店で、お客さんの耳を楽しませる第二の人生を歩むことになった。  

4月15日　金曜日　晴れ 窓から富士山が見えた日。高いところにある窓からのひかりで目が覚めた初めての日。ようやく越して良かったと思ったよ。 阿蘇にある僕の家をたくさんの人が心配してくれて、ありがとう。あのような場所に家があって、なおかつ常に住んでいないってことは、それなりの覚悟を持ってキープしていることなので、ぜんぜん平気です。もちろん愛着はあるけれど、なるようにしかならないしね。 そんなことより、命の方が遥かに大事。現地にたくさん友人が居るのだけれど、連絡したいのをぐっとこらえています。たぶん、その方がいい。たくさんの愛に包まれていますように。 —————————————- ツルちゃん。あんたが居なくなって、オレは寂しい。 でも、あんたが死んだこと。妹分のCに連絡したら、とってもいいニュースを聞いたんだ。あんたからの最後のプレゼントなんだろうね。オレは嬉しいのか、悲しいのか分かんなくなった。苦笑。今日、ランニング中に見つけた、この街に咲く花、あんたに贈る。ツルちゃん、生まれてきてくれて、ありがとう。あんた、大好きだよ。今までも、これからも。

4月14日　木曜日　雨 昨日まで住んでいた家に行って、感謝をこめて掃除。掃除。掃除。そして、近所のみなさんにお菓子を持って、感謝のご挨拶。だって、職業不詳でサングラスかけて街を歩いて、ひとつき居なかったり、ずっと居たり、武器みたいなケースに入ったでっかい機材を入れたり出したり、不気味極まりないよね。たぶん。 オレは自分の生業を隠し通して、静かに街に溶け込んで暮らしてるつもりだったが、近所のみなさんにはぜーんぜんバレてた。素性も含めて。し、知らなかった。隣の方は音楽好きだったりして。優しかったもんなぁ、こんなオレに。こんなことなら、何もコソコソしなくて良かったのか。苦笑。何はともあれ、ちゃんとお礼が云えて良かった。 今回仏壇を捨てるっちゅー離れ業をやってのけた。山口と名がつくのはオレひとりなんで、ずっとオレが守ってきた訳だけれど、拭いきれない違和感があったんだよね。形式じゃないと思うんだよね。だから、捨てた。もちろん新しいものも探したけれど、ネーミングも含めて、好きなものがひとつもなかった。だから、自分なりのやり方で部屋の明るいところに居てもらうことにした。それでいいと思うんだ。 夕方。新宿にほど近いスタジオで、某フェスの某セッションのためのリハーサル。新宿。若い頃、空きっ腹にウイスキーだけ飲み続けてた街。車で通りかかっただけだけど、隔世の感がある。もう、そんなことはしない。したら、死んじゃうよ。  

4月13日　水曜日　雨 何だかんだでほぼ徹夜。でも、夕方にはようやく新しい家で人間らしい暮らしの第一歩を踏み出せた。今を生きる。

4月12日　火曜日　晴れ 今日のblogは思いっきりネガティヴなので、そのバイブスを受けとりたくない人は読まないように。笑。 産廃業者に来てもらい、アンビリバボーなお支払いをして、過去という過去を全部処分した。彼らは僕が気持ちよく暮らしていた家に、当然のように土足で入ってきて作業してくれたのだが、それを断る元気ももはやなかった。笑。自分のための覚え書き、産廃業者は靴を脱がない。歌詞になるかな？ならねーよ。しかーし、HWにまつわる諸々の資料は精査する時間がなかったので、引っ越し先でまた彼らに来てもらうことになるのだった。嗚呼、産廃。もう嫌っ。てか、オレをあのトラックに積み込んで、産廃にしてくれ。 やると決めたことはメゲずにやり遂げてきたが、今回の引っ越しだけはほんとうにメゲそうになる。さっき鏡を観たら、ほんとうに憔悴しきってたので、メゲてるロックン・ローラーの姿を。笑ってくれ。その方がオレは救われる。最上級のメゲを表現する言葉をここで吐くことにする。禿げそうだ。 今度こそ、シンプルに暮らす。暮らすぞ。暮らすんだぞ。そして秘書はもう雇え。限界だ。人生は短いのだから、音楽にもっと集中したまえ。集中したまえ。がるるーーー。 こんなときは海沿いを思いっきり走ります。じゃなきゃ、やってられん。やってらんないのよ。 明日は引っ越しだ。ふぅ。燃えるポイントが、燃えるポイントがひとつも見つからない。嗚咽。  

4月11日　月曜日　曇り もう一生引っ越しなんかせんぞ、と固くこころに誓いながら、またやるんだろうなぁ。ふぅ。流れ者だしなぁ。まぁ、大変だとは思ってたけど、ここまでだとは。とほほ。がんばれ、オレ。ハヤク・ミュージシャンニ・ナリタイ。