月別アーカイブ: 12月 2016

ベス美が居る暮らし

12月6日 火曜日 晴れ 先日、渋谷の駐車場にクルマをとめた瞬間、隣のクルマのドライバーに絡まれた。「オマエ、今ドアぶつけただろ?音がしたぞ」。無実も甚だしい。その高圧的な物言いに昔のオレなら完全にキレてたところだけど、さもしい人だと可哀想な気持ちになった。たとえコツンとドアをぶつけたとしても、それが何なんだろうね。数時間、こころの中に澱のようなものが残った。あの、さもしさが現代なのかな。あわよくば、金を脅し取ろうとしてたその目には表現したくないよどみがあった。 入院ひと月。ベス美が修理から帰ってきた。もう一台買えるじゃん、みたいな金額だったけれど、オレとってはたいせつなものだからね。あいつがガレージに居るだけで、幸せな気持ちになれる。 で、事故の相手のゴミ収集車の運転手氏に連絡した。われわれ、警察を挟まず、保険も使わず、示談で事を済ませた。前にも書いたけど、オレも充分に過失があることが分かってるし、人身事故になって、彼が免停になることなんて望んではいないから。両成敗で半額づつ出し合うっつー決着。 振込みでも、手渡しでもどっちでもいいですよって連絡したなら、「せっかくだからあそこの喫茶店で会いませんか?」って。オレ、こういう人好きだなぁ。嫌な気分にさせるのも人、晴れやかにさせてくれるのも人。同じ人ならどちらで居たいかって、書くまでもないよね。 さぁ、明日からツアーが始まる。遠足の前の小学生みたいな気持ちでステージに上がるよ。いつだって、バンドは最高だよ。みんな、師走で大変だと思うけど、頑張って体験しにおいで。ロックンロールの魔法をかけてあげるよ。   ついしん ウォリスにお守りプレゼントしたんだけど、使ってくれてた。かわいい。

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ウォリス・バード

12月5日 月曜日 晴れ 来日中のウォリス・バードと演奏。そして映像のシューティング。前回の来日公演、彼女の溢れるエナジーとグルーヴと歌声に度肝を抜かれたんだけど、実際に会ってみると、ちょー可愛いキュートな女性。なおかつアイリッシュネス(母ちゃんネス、笑)もあって、きっと生まれ変わりの回数はオレより多いから、20歳年上のオレがリードされてる感じだったなぁ。 何にせよ、ミュージシャンは音で会話できるから、あっと云う間に打ち解けたし、彼女は僕の演奏に一切の注文をつけなかった。つまり、全面的に人を信じることができる人。だから、あれだけのポジティヴな演奏ができるんだね。 てかね、弾き語りなんてやってる人は彼女のライヴを観て、度肝抜かれて自信を喪失してください。笑。ほんとうにとんでもない才能だよ。これから京都、吉祥寺でライヴがあります。山口洋、自信をもっておすすめします。オレもツアー中だけど、どうにかして行くよー。              

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新連載、向き合う勇気、そして国立アゲイン

12月4日 日曜日 晴れ 最初に云っとくけど。長いよ。笑。一日blogの更新をサボったら、伝えたいこと溢れてる。 まず。エンタメステーションで隔週の連載をさせてもらうことになりました。僕に力をくれたロックンロールの先達について。亡くなった方ならともかく、存命でバリバリの現役の方について、なんて書けるはずもないので、お断りしようとも思ったのです。が、しかし、編集部はアツかった。編集長も担当編集者氏もクレイジーにアツかった。火傷するくらい。わざわざ僕の住んでるところまでやってきて、口説かれた感じ。女性に口説かれるならこんな感じがいいわい! 冗談はさておき、考えたのです。文化とは多様性だと。僕は学校じゃ何も学べないことを学んだけれど、ロックンロールを通じて、人として、音楽家として、すべてを学んできたのです。ならば多様性を伝えるお手伝いをするのも役目かもしれん、と。 第一回目は編集部のリクエストで僭越ながら、佐野元春さんの「君を連れてゆく」について書かせてもらいました。是非読んでください。ここから飛べます。 そして嬉しかったのは。記事のリリースに合わせて佐野さんがオフィシャルにこの映像を公開してくださったことです。感激。こういうリレーションってほんとうに嬉しい。佐野さん、感謝です。 このコンサートに出演させてもらった後、僕は成田に直行して、アメリカに渡りました。そして5日後に、あの震災が起きたのです。忘れられない。忘れられるわけがない。       ——————————————- 日本橋の三井ホールで、矢井田瞳さんの独演を体験させてもらいました。緊張と解放。たった独りであのステージに立つ勇気。それがどれほどのことか分かるかな?オレは分かる(つもり)。何も足さない、何も引かない。矢井田瞳とたった一本のギブソンのギター、それだけ。潔さの極み。凛として逞しく美しかった。何かを背負って、前を向いて挑戦する人はほんとうに美しい。ツアーを前に、たくさんの力をありがとう!     ——————————————-   わたくしは「しつこい」のです。今、国立が知りたくて仕方がない。国立にはホテルがないので、立川に宿泊してまでまたやってきました国立市。そこで、佐野さんの爆音上映会が今月あることを知り、はしごして飲んだくれてたら、旧いアルテックでクルト・ワイルが流れる店(完璧だよ!)でピアニカ前田さんと偶然再会。持ってるなぁ、オレ。チャボせんぱいに、ヒロシと国立は合ってるって云われたんだけど、海があったら100%引っ越してたな。笑。     今日は旧い車が国立を走り回っててね。ええ、燃えましたともクルマ好きなんでね。ポルシェ356スパイダー、旧いMG、トライアンフ、ジュリエッタ、嗚呼、買っちゃいそう。てか、山の家を修復しなくていいなら、間違いなく買ってたね。笑。いちばん心を鷲掴みにされたのはオリジナルのTOYOTA2000GT。痺れました。うーん、官能的。     ついしん ニール・ヤング。あなたはかっこ良すぎる。今を生きてる。この記事、是非読まれたし。    

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OFFICIAL BOOTLEG #004 151226

12月2日 金曜日 晴れ じゃーん。   「OFFICIAL BOOTLEG #004 151226」、本日プレス工場より、六本木にあるNO REGRETS本社社屋(ウソ)に搬入されました。 届いてまず最初にやることは、僕のオーディオ・システムで聞くこと。次に車で聞くこと。最後に仕事部屋(スタジオ)のスピーカーで聞いて、チェックは完了。 断言します。HWのライヴ盤史上、過去最高音質。録音に際して、僕が日本で一番素晴らしいエンジニアだと思っている森岡徹也氏にお願いしました。これが一点。次にバンドの演奏が成熟している。これで二点。最後に、ミキシングを某国の標高3000メートルの村で行ったこと。 雪山から帰って、食事を終えたら、美しい風景を眺めながら、ミキシングしていました。要した時間、ほぼひと月。今こうやって聞いてみると、驚いたことに標高3000メートルの空気感が付け加えられているのです。物理的にはあり得ないけど、精神的にはあり得る。笑。渋谷の熱気と氷のような透明な空気。それらが響き合っているのが分かります。 通常、ライヴ盤のミックスにひと月もかけない訳で(長くて2~3日)緻密に精密にミックスされています。この山の滞在中に新しいアルバムの曲をたくさん書き、昼間は雪山を満喫し、アルバムのミキシングもしてる訳だから、素晴らしい効率だね。自画自賛。 90%山でミキシングしたものを、自分のスタジオに持って帰って、トリートメントしフィニッシュしました。 プレイヤーに入れたなら、目の前に立体的にバンドが浮かび上がります。まるでそこで演奏しているみたいに。 てな訳で、是非ゲットしてください。わたくすの自信作でございます。OFFICIAL BOOTLEGシリーズはライヴを観るように愉しんで欲しいので、歌詞カードなどは入れてません。バンドのライヴに来れない人も愉しめるよ。是非。 通販はこちらから。 ついしん たくさんの人々のこころに届いて、もはや僕は公共財だと思っている「満月の夕」ですが、オリジナルバージョンを手にすることはなかなか難しいそうです。(頼むよ、ソニー)そんな訳で、このアルバムに入っている満月の夕を、いつでも誰でもどこでも聞けるようにsoundcloudにアップしておきます。エンジョイ!        

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リハーサル day2

12月1日 木曜日 曇り 12月だぜ、信じられるかい? 怒濤のようなリハーサル。思いきり集中してネコまっしぐら。あとは野となれ山となれ。ステージに立ってみなきゃ分からない。やるべきことは全部やったす。みんな来てね。 いい音に定義なんてなくて。いつだって相対的なもの。でも厳然として、いい音はあるし、優れたグルーヴ、ゴキゲンなヴァイブスってものもある。目指してるのは宇宙的な、それ、のみだよ。 僕のバンドに於ける役割は音全般で、このツアーで手にしてもらうOFFICIAL BOOTLEG #004の音は僕が頑張ったけど、グッズに関しては連絡さえなく、作られていることも知らされず。笑。 グッズ担当者によると、今回は魚さんが描いたキャラEFFEY君推し(どうやら彼はエフェクターらしい)なんだそうで。デザイナーの渡辺某に「はい。ヒロシが着て写真撮るよ!」。云われるがまま。でも、可愛かったよ。ライヴ会場でゲットしてくれたまえ。えーとどんなグッズがあるのかは把握してないので、担当からアナウンスがあると思いマックス。

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