月別アーカイブ: 11月 2025

リハーサル、そして屋久島へ

11月20日 木曜日 曇り 神奈川県民3人による地元バンドのリハーサル。もちろん地元に近い横浜で。 もとから、ふんわりとした夢だったのです。地元でときどき「ぱっと」集まれるバンドがあって、素晴らしいゲストを迎えて、ウィークディに大好きなハコでライヴをやる。今回ハコのスタッフのたっての希望で敬愛するCHABOさんをお迎えするにあたって、今日はホストバンドの自主練。 町のスタジオにややこしい機材は一切持ち込まず、ピックアップが1個だけの1958年製のレスポールJrとリペアマンが作ってくれたエフェクター1個のみ。最初はあまりのスカスカさにびっくりするんだけれど、いやいやとってもいいじゃない!なんだかバンドを始めた頃を思いだすんです。NYでね、クリス・スペディングがこのギター1本で超絶カッコいいライヴをやってたんで、これ買ったんです。そのときのゲストはロバート・ゴードンだったな。 愉しい。これは、もうちょっと定期的にやりたいな。それもこれも、大好きなサムズアップがあってこそなんだけれど。サムズがなきゃ、意味がないんです。今回は僕らの意図が図らずも伝わったのか、みなさん大変な思いをして、チケットをゲットしてくれたと思います。その分も含めて、思いきり楽しんでくれると嬉しいです。身軽にやれるってことは、どこにでも行けるってことです。そういうバンドのあり方があってもいいなぁ、と。小さな町にも行けるってこと。 そうそう。ソロ用の旅をする方法。ラグジュアリーに寝ようとすると車格はどうしても大きくなる。移動は楽だけど、町の中に入ると取り回しと駐車が面倒くさい。だったら、軽があるじゃん!と、初めて軽自動車を調べてみたら、まぁ、よくできてること。こりゃぁ売れるのわかる。ちゃんと走るのかって、乗ったことないからわからないけど、長距離移動さえしんどくないんだったら、それも新しいなぁ、誰もやったことないことやりたいなぁ。前にも書いたけど、もうホテルに泊まりたくないわけです。いろんな束縛から自由になりたい。で、そもそも、軽自動車って400キロ超の移動に耐えられるもんなんですか?それと人として、ちゃんと睡眠できるものなのかな?あ、あのキャンプしたりするわけじゃないんで、少ない楽器と身の回りの道具を積むことができて、長距離安全に移動できて、眠ることができればそれでいいんです。知ってる人、教えて!   さて。 今日から導かれるように屋久島に行ってきます。欠航が多いそうなので、余裕をもって、弾丸ではないところが素晴らしいです。こんなの久しぶりです。山尾三省さんが暮らしたままの家がまだ残っているそうです。彼は3つの遺言を遺して2001年に屋久島で亡くなりました。 1. 生まれ故郷の神田川の水をもう一度飲めるようにしてほしい 2. 原発をすべて廃止してほしい 3. 世界のすべての国々に憲法第9条を って。 彼の詩を読み返して、伝えてくれようとしたことが、今だからこそ有効で、自分に多大なインスピレーションを与え続けてくれることをあらためて知ります。僭越ながら、ソローの「森の生活」と同じように、深層でつながる影響を受けていることを知るのです。   火を焚きなさい/山尾三省 山に夕闇がせまる 子供達よ ほら もう夜が背中まできている 火を焚きなさい お前達の心残りの遊びをやめて 大昔の心にかえり 火を焚きなさい 風呂場には 充分な薪が用意してある よく乾いたもの 少しは湿り気のあるもの 太いもの 細いもの よく選んで 上手に火を焚きなさい 少しくらい煙たくたって仕方ない がまんして しっかり火を燃やしなさい やがて調子が出てくると ほら お前達の今の心のようなオレンジ色の炎が いっしんに燃え立つだろう そうしたら じっとその火を見詰めなさい いつのまにか – 背後から 夜がお前をすっぽりつつんでいる 夜がすっぽりとお前をつつんだ時こそ 不思議の時 火が 永遠の物語を始める時なのだ それは … 続きを読む

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アルバムに関するたいせつなお知らせと屋久島とスプリングスティーン

11月19日 水曜日 晴れ アルバムの発売に向けて、制作は大詰めに突入。これから各セクションで最終チェックをして、あとはプレス工場にすべてを委ねる段階です。工場はもちろん信頼のMade in Japan。今回初めての取引になりますが、法人しか相手にしてくれないところを某レーベルの長の手引きで、取り扱ってくれることになりました。まだ聴いてないけれど、クオリティーは間違いないと思います。 CDはデジタルなのに工場で音が違うのかって?違うんです。みなさんが冬に食する鍋に例えると、最後に七味を振ったか、振ってないかってくらいは違います。デジタルの時代に、我ら徹底的にアナログな音で勝負しているので、マスタリングも含め(今回、史上最高のマスタリングだと自負しております。やったのはオレじゃないけど 笑)最後までこだわりたいのです。 で、おそらく12/26のライヴで手にしてもらうことが「ほぼ」確実な状態まできたのですが、通販に関してはスタッフと協議した結果、年内だとライヴもあるため、十分な体制が整わない、と。ひょっとしてHWの最後のオリジナル・アルバムになる可能性もあるので、支えてくれたファンにはきちんと届けたいのです。感謝をこめて。なので、今年は恒例の「カモネギシャチョーの新春セール」も中止して、そのエネルギーをアルバムを届けることに集中するつもりでいます。 決まった時点できちんとアナウンスしますが、12/26のライヴでは2026年1月リリースのアルバムを先行で手にしてもらい、通販は1月中旬くらいに発送(予約時期は決まり次第アナウンスします)を開始します。配信などは考えていますが、あくまでもアルバムを手にしてほしいので、そのずっと後になるか、と思います。アナログ化は今のところ未定です。 楽しみにしてくれている地方在住のファンには年内に届けられなくて申し訳ないけど、このような事情によるものなので、ちょっとだけ待っていてください。   ————————- 明日から初めて屋久島に行きます。 これは導かれた旅だなぁ、と行く前から。できるだけ地元の人に来てほしかったので、そっとしてましたが、実のところ、今回のアルバムは行ったこともない、このエリアから多大なインスピレーションをもらってるんです。それはオファーがあったから、ではなく、同時進行のように二つのこと(アルバム制作と屋久島に行くこと)が進んでいて、ある瞬間にビビビ(擬音ですいません)とスパークした。そんな感じなんです。 なこと書かれてもって。でも、みんなもジャケットを見た瞬間にわかります。笑 僕は屋久島のことはまるで知りません。あまり余計な情報も入れないようにしていますが、これからに繋がるいろんなインスピレーションを受け取る予感があります。この島に伝わる「まつばんだ」という歌がありまして、そのことについて書かれた「南洋のソングライン – 幻の屋久島古謡を追って」という本をとても興味深く読みました。この歌、長調なのか短調なのか、僕にわからないんです。そんな歌あるのか、ってあるんです。 導かれるように島に渡ります。なので、同じようにビビビと来てる人は遠慮なく島に渡ってみませんか?もちろん、毎日、blogは更新しますが、次にどこへ向かえばいいのか、そんな旅になる予感がしています。 すごいタイミングだなぁ、と我ながら。   ————————- 最後にブルース・スプリングスティーンの映画。 友人たちが続々とやられております。素晴らしい。この作品、特に地方の上映期間が極端に短いので、なる早で! かつて「ネブラスカ」にやられた人は2025年にその意味があぶり出しのように浮かび上がってきます。赦しあえない親子の関係なんてこの世にはざらにあるけれど、どうしたら、いいのかって、それを解く鍵の半分はいつだって自分が握っているのです。多くの場合、子供たちは親が弱ってきたときにそれに気づく。生きてる間に後悔なきよう。僕の場合、あの全力看病ってのは自分のためだったのかも、と映画を見て気づきます。 「I love you !、あとは任せとけ!」。それは子ができる最大の愛の示し方なのかも。 そんな映画でもあります。    

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上がりの乗り物

11月18日 火曜日 曇り   最後のクルマやバイクについて考えるお年頃になりました。  結局、シンプルなものがいい。自分が地面と繋がっていて、操っていると感じられるもの。過度なテクノロジーを用いないもの。生涯にわたって愛せるもの。  ドンガラから作るってのはアリだと思う。信用できる人に任せて、ゼロから作ってもらう。作らなかったとしても、そういうことを考えてるのは楽しい。ジュンスカの和弥くんがそうやってミニを作ってんだけど、ちょっと羨ましい。しょっちゅうショップに通ってんのも羨ましい。笑。バイクも自分の理想が見えてきたから、それもいいなぁ、と。  近年、ホテルに泊まるのもしんどいのです。てか、ホテル業界が嫌い。むちゃくちゃに高いだけで、ほんとうの意味でのホスピタリティーなんて近年、感じたことがない。毎日、そこにいると自分が荒むんです。関わりたくないって気持ちは年々増すばかり。以前は、できるだけ地元の会社が経営する少し歴史のあるホテルを利用してたんだけど、その手のものはほとんど駆逐され、絶滅の危機。そういうホテルってね、街との関わりを大切にしてるし、部屋も少し広かったりする。なによりも働いてる人にモチベーションがあるんです。こういうもの食べたいんですって訊くと、コンシェルジュなんていなくても、ちゃんと応えてくれる。  えっと、いくつか現存してるんで、機会を見つけてお教えします。そういうホテル、がんばってほしいから。  特に自分の故郷なんかだと、余計に堪えるんです。ブルータス、お前もか、と。なので、ともだちと話し合って、最後の手段を考えました。子供の頃から街に存在してる西鉄グランドホテルってのがあります。外資系がやってくる前から街にあった老舗。小学生のとき、クイーン(ロックバンドのクイーンね)が泊まって博多人形を商店街で買ってたのも知ってる。笑。こりゃ最後の砦だから、試してみてもいいんじゃないって。まだ一回も泊まったことないんだけど。街に出る元気がないときに、酒のことを知り尽くしたバーマンがいるバーで一杯だけ飲んで寝る、なんて最高じゃないすか。それって過度に高くなければ、値段の問題じゃない。  効率しか考えてないホテルってエレベーターの数とグレードでわかります。なぜなら、設備投資でいちばん高額だから。どの街にもある某ホテルは一機しかないのですよ。そんなん混むに決まってる。要するに儲かればいいってことなのです。  にゃんとかならんのか、と真剣に思ってます。ツアーが苦痛になるから。いわゆるJAPANのキャンピングカーのあり方がカッコいいと思ったことはないんだけど、イージーライダーのクルマ版みたいな移動の方法はないのか、と考えています。そしたらもうホテルに泊まらなくていいじゃん?新幹線にも飛行機にももう乗りたくないのです。もう十分。もっと言うなら、もはや高速道路も走りたくない。ってオレは世捨て人か。笑  なんだかイケてる現代の寅さんみたいな旅情を探しています。ボロボロのワーゲンバスみたいなのはちょっと視覚的にやりすぎだな、とか。笑。あんまり好きじゃないけど、ハイエースを密かに改造?とか。いや、やっぱり違うなぁ。ダッジバンだとデカすぎるけど、家出できるなぁ、とか。あんまりデカくなくて、誰もやってなくて、でも、ちゃんと眠ることができて、そこからギターとスノーボードが出てくるようなのがいいなぁ。とりあえず、来年はバイクとクルマに分けて、自分の持ってるもので実験してみよう、とか。  まぁ、なにが伝えたいかって、考えるのは無料なんで。違う!と思うことがあるなら、そのシステムに従う必要はないってことです。リスクを自分で処理できるのなら。僕は外国を旅してるのが大好きだけど、近年行かないのは入国にまつわるもろもろと、国際線に乗るのが苦痛なのと、異常に高いからです。でも、行かないと井の中の蛙になってるのも知っています。  とりあえず、ほんとうに行きづらい世の中だよね。ご同輩。でも、楽しんで生きよう。生きてることを楽しまなきゃ。  あ、本は4人の方に送りました。お楽しみに。今後も、いろいろとお譲りします。

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ネブラスカ

11月17日 月曜日 晴れ 僕が読んだ、駄本たちにびっくりするくらいの応募、ありがとう。結局50冊くらいあったので、4つに分けて梱包しました。「山口洋が読んでる本を知りたい」とかほとんどの人が書いてくれてたけど、んな高尚なもの読んでないから、がっかりしないでね。床にずらっと並べて、偏らないように入れてみたつもりです。一時期に偏った本を一気に読む習性があるので。無作為抽出で抽選して4名の方に本日送っておきます。 お願いがあるとするなら、売ったりしないでってこと。もし、不要なら誰かに差し上げてください。我々、新春セールの際にみんなに喜んでもらおうと、おまけをたんまり詰め込んで発送したりするんだけど、そういうのが売られてるって報告を受けると、がっかりするもんです。売るくらいだったら、誰かにあげてよって。   夜。ブルース・スプリングスティーンを描いた映画を観に行きました。邦題がひどすぎるのでそれは書きたくない。 このところ観た音楽映画はハズレばかり。金の臭いしかしない、とか、雑とか、ありものをまとめただけとか。特にこの映画は邦題がひどかったので、ぜんぜん期待せずに行ったんです。本人が了承しているものだから、ひょっとした、くらいの軽い気持ちで。 深夜の映画館に客はオレを含めて2人。なんだかなぁ。入り口にあったポスターのキャッチコピーがまたひどくてね。センスゼロ、映画への愛情なし。以前、ロニー・レインを描いた映画でも同じ想いを持ったことがありまして。オレに宣伝させろ!と配給会社に連絡したことがあります。 ところが。素晴らしかったのですよ。彼のアルバムでいちばん好きな「ネブラスカ」を中心に話は展開します。全編を通して流れる陰鬱さが、映像と合まってとっても美しい。登場する女性はフィクションだと思うけれど、そのフィクション具合も実に素晴らしい。家族のトラウマともどかしい愛、メンタルの不調、なにが歌を描かせるのか、曲を書く恐怖、虚栄、実態、誠実さ、マスに飲み込まれる恐怖、ロックンロール、音楽ビジネス、エトセトラ。 主人公の3分の2は若い頃もがいて苦しんでいた自分、そのものでした。 ネブラスカには音楽ビジネスにはない「こころの襞」があるのです。ささくれ立ってるけど、美しい。静かな咆哮、というかこころの叫びがある。装飾がない分だけ、僕らは自由にその襞にバックグラウンドを感じることができるのです。 ネブラスカにかつて、なにかを感じた人はぜひ体験してほしい、素晴らしい映画です。 彼がネブラスカを作った際に、音楽ビジネスが「これは売れるわけがない」と判断したように、日本の配給会社も同じ判断をしたのだと想像します。だから、トレイラーもひっどいです。でも、この映画を制作した人たちはこころの闇が転化すれば、誰かのひかりになることを知っている。近年公開された同じようなディランの映画はなんのために創られたのか、オレには理解できなかったけれど、この映画は違う。 字幕を旧知の五十嵐正さんが担当されていたことにもとっても励まされました。 ハリウッドが創ったものにぐっときたのはいつ以来だろう?おそらく、この国ではあっという間に打ち切られると思います。なので、僕の感覚を信用してくれるのなら、なる早で行ってください。 帰りしな、深夜のバイクで見える光景がいつもと違ってた。映画はそうあってほしいものです。      

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差し上げます

11月16日 日曜日 晴れ 2025年に読んだ本、ぜんぶ差し上げます。40冊くらいありました。雑多です。あまりにも。書き込み多数、ご容赦ください。自分が手にしたものを売ったりするのがあまり好きではないのです。使わなくなったのなら、誰かが役立ててくれば嬉しいといつも思っています。 その昔、本に囲まれて暮らしていて、夜中に本の重みで本棚の崩壊を数度経験して、本を持つのはやめようと決意した次第です。 なので、転売などせず、ほんとうに読んでくれる人に渡すことができれば、と思います。 名前、住所、電話番号、ほしい理由があればその旨を書いて hw.noregrets@gmail.com までメールをください。本日、11月16日いっぱいまで受け付けます。CDはしかるべき場所に嫁ぐことになったので、同梱されません。悪しからず。

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能登からのskn、オレの財産と非核三原則

11月15日 土曜日 晴れ   「skn」と書くとオレの界隈では魚ちゃんを意味するんだけど。今日は違うよ。魚のこと。  NYから兄弟分が来日中。で、うちに泊まってた。そこに、かの能登半島、輪島のマリンタウンにある中小路鮮魚店から発泡スチロールに入った魚たちが送られてきた。正確には店を通じて、ともだちが贈ってくれたものなのだが、能登で食せなかった魚たちを、あの魚屋のあんちゃんが目利きをして、ともだちの意思も理解して贈ってくれたものだと瞬時に理解。  まずね。刺身。ちゃんと「骨抜き」と記してある。これは魚の扱いがまるでできないオレへの初心者特典と見た。「骨抜き」をヒロシへ。悪くない。悪くないぞ。  てか、オレが切っていいのか、と自問自答しながら(61年も生きてるのに恥ずかしながら、生の魚を切ったことがない!!)自慢のうぶけやの包丁で切って、みんなでいただいた!包丁が素晴らしいから、細胞の断面は悪くなかったと思うのだが、繊維に対する向きはこれで良かったのかどうか甚だ自信なし。  でもね。  な、な、なんだこの魚たちは。(正確にはイカもあった)能登半島おそるべし。ニューヨーカーもオレものけぞる芳醇さ。sknがふくよかでいて、甘い。てか、もっとsknに慣れている人が切ったなら、もっと美味かったと思う。ごめん。  実は客人が和食を食いたいと申すので、絶品sknたちの到着を知らなかったオレは、スーパーで干物を大量に買ってきていたのだ。んなもん、同じsknでも今日は食べちゃいかん。大量の豚汁も作っておいたが、今日はメインディッシュを譲ることにする。  そして。発泡スチロールのsknたちの下にはカニ「たち」が潜んでいたのだ。カ、カニですか!オレ、61年の人生で自分の金でカニを買ったことがないんです。だから、食べ方もわからない。それゆえ、すかさず輪島のあんちゃんに連絡。これって、どうやって食べたらいいの?返信に添付されたyoutube。そして面倒くさいなら、味噌汁にぶっ込んでください的なメール。笑。な、ことできるわけないじゃん!笑。  てかね。我ら刺身たちだけでお腹いっぱいになったんです。カニって何日持つの?なので、カニたちを氷まみれにして、明日(今日ね)朝ごはんでいただいてみることに。朝から能登のカニ!  つーか!能登のsknは半端ないぜ。sknのこと、素人だけど、マジで半端ない。みんなも機会を作ってぜひぜひ能登のsknを。そういえば、金沢の近江町市場が今みたいに観光客相手のものではなく、市場としてシチズンのためにファンクションしてたころ、ほんとに魚介類が素晴らしかったのを思いだしたよ。あれは、かなりの部分で能登のsknだったんだろうなぁ。  ありがとう。ともだち(能登出身)と中小路鮮魚店。  朝からコーフン気味の文章、アイム・ソーリー。NYからの客人が加賀の漆器で抹茶を飲んでたから、帰ったら件の輪島塗、見に行きなよって。そんな風に日々は繋がっていく。彼がこう言ったんだよね。今日はヒロシの財産をいただいてるって。その通りだよ。クソみたいな世界だけど、このリレーションこそが財産だとオレも思ってる。  でね。あの首相が非核三原則を反故にしようと動いてる。みんなも広島や長崎に行ったことあるよね?日本人としてと、あいつが日の丸の元でそんなことを言うのなら、ほぼ狂人としか思えないんだよね。われわれの祖先が頭上にあんなものを落とされて、どれだけの地獄絵図を生き抜いてきたのか。敵とか味方とか国防とか、そんな問題じゃない。その地獄を経験した我々がそれを止めなくて、誰が止めるんだよ。  原発があんなことを引き起こしておきながら、喉元すぎたら、原発を輸出することになんの抵抗もしない国民ゆえ、これもまたのほほんを受け入れるのかもしれないけど。  非核三原則のうち「持たず」「作らず」は引き続き堅持するにしても、「持ち込ませず」については「守るのは、国民の命か、非核三原則か」という究極の事態に至った場合、「邪魔になることを懸念」して「削除して欲しい」と要請した。  ↑とあいつは言っておる。まぁ、あいつはトランプの子分だから。JAPANはアメリカの属国だから。でもね、これはイデオロギーの問題じゃない。政治にまつわることでもない。人としてってことだよ。  最後の一人になったとしても、オレは認めない。  最後に  毎年、この1年で読んだ本、blogの読者に差し上げてるんだけど、今年もたぶん30冊くらいあります。誰か読んでくれるかな?ただし、本の扱いは酷いです。あちこちにいろんなこと書いてあります。でも、読めます。今年買ったCDも含めて差し上げようと思ってるんだけど。もらってくれる?

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ジャケット完成

11月14日 金曜日 晴れ さて。音源に続いて、ジャケットも無事入稿です。こういうの最後まで気を抜いちゃダメなんだけど、ここから先は自分の力が及ばない世界なので、静かにことが運ぶのを見ているだけ、かな。いや、そんなことはないな。宣伝だ。 一人での作業が長すぎて、精も根も尽き果てていたときに、リリースにまつわる煩雑なことをすべて引き受けてくれたその道のプロフェッショナル = レーベルの長がいらっしゃいまして、どれだけ救われたかわかりません。うちのスタッフたちはもちろんのこと、その存在に助けられています。 マスタリングに辿りつくまでがあまりにハードだったゆえ、未だに耳鳴りが取れません。実は今も時間を見つけては違う音源のミキシングをしているのですが、決して追い込まないように気をつけています。耳も限りある資源なのです。 ジャケットはね。ある日閃いたんです。これだって。ただ、それはとても敬意を払った上で、向き合わなければいけないものだったので、そういう意味では困難ではありました。二人のデザイナーにデジタルとアナログで表現してもらうことで、「今」と「未来」と「原始性」が表現できたと思っています。 楽しみにしていてください。 長いこと、没入していたので、オレに面会したいというリストが埋まっております。そうやってスケジュールが埋まっていくのはどうなんだろうと、思いつつ、頭には件の言葉が浮かぶのです。 「それもまた人生」。アーメン。 わからないことがあって、誰かになにかを質問したなら、「ちょっと待ってて、チャットgptに聞いてみる」と言われることが増えました。いやいや、オレはあんたに訊いてるんだって。ぞっとします。まぁ、もちろん参考程度に訊いてるんだろうけど、こうやって人間は堕落してバカになっていくんだなぁ、と。 高校の終わり頃から、定食屋でバイトしていて、そこで料理を覚えました。仕込みもとうぜんやるんだけど、レシピ通りに作っても、素材が毎日違うわけだから味が安定しない。そこに松尾さんという農家の大家族のおばあさんが来るんです。彼女は味見をして、ちょいちょいとなにかを付け加えて、いつもの味に整えるのです。仕事はそれだけ。でも店は大繁盛。こんなことはチャットgptにはぜったいできないからね。智慧って、そういうことだよ。プンプン。

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お知らせいくつか

11月13日 木曜日 雨 能登から弾丸で帰ってきました。寒風に吹かれ続けたので芯まで冷えました。それよりも、大都会、金沢の眩しい夜とのコントラストが骨身にこたえました。こういうときは静かに自分の身体にエネルギーが満ちるのを感じて、自分がやるべきことをやるだけなのです。 でもいくつかの出会いがあって、彼らにまた会いに行くってだけで、それは旅のじゅうぶんな理由です。 輪島塗の職人さんの作品、実物はNYにあるんだそうです。リンクを送ってもらって、見て驚愕。こんな素晴らしいものがあの町で創られてるなんてね。魚屋くんの魚もぜひいただいてみたい。   そんな出会いがあったからか。子供の頃の夢を見ました。久留米の高良大社に続く長い階段の途中のでっかい家に、じじばばと暮らしてたんです。九州自動車道の下敷きになることになって、福岡に引っ越したんだけど。その家での暮らしが僕の最古の記憶。   山伏や虚無僧が階段を登ってくるのです。じじばばに小銭をもらって、虚無僧に渡すと尺八を吹いてくれる。これはほんとうの話なんだけど、今朝、夢で追体験しました。ずーーーーーーーーーーーーーっと、たぶん60年ちかく忘れた風景。能登のおかげで記憶が呼び覚まされたんですね。 すべての人が持っている故郷の記憶。それって、実はとってもたいせつなことなんだと思うのです。   金沢の街はあんなに素晴らしいのに、開発されペカペカしていて、金沢よ、お前もか、と。僕の故郷、福岡はとんでもなく酷い。旧くていいものは根絶やしです。市長がクソすぎるのが大きな理由です。あいつは100年後のことなんて、1ミリも考えちゃいない。いつか面と向かって恥を知れ!と言います。東京も日本もしかり。ヨーロッパなんて、200年前と風景、そんなに変わらない。NYだってそうです。ペカペカシティーを造りたがるのは、まぁ、地震があるからってのはあるにせよ、アジア人の特質なのかもね。そしてああいう首長を選んだのは人民なんだしさ。アーメン。   能登によって呼び覚まされた僕の原風景は3代前からの記憶なんです。じじに猫可愛がりされた感触を未だに覚えています。あの階段と尺八の響きとともに。 輪島塗に込められた宇宙を感じるだけで、どれだけ豊かな、継承されてきた文化かってことがわかるでしょ?雨が降らない日は年間30日だけだと。それゆえ漆器に適してるんだそうです。   自分にできることをやります。それを続けます。それだけです。   さて。ジャケットが出来ました。もうすぐ公開するので、楽しみにしていてください。この作品にはNO REGRETS社の未来がかかっています。なので、宣伝に協力していただけると嬉しいです。   それからPaul Brady、ソルードアウトになりました。ありがとう!! 最後にPaulがモイヤ・ブレナンやグレン・ハザード、アルタンのモレートさんと一緒にDonegalで「The homes of Donegal」を歌っている貴重な映像を貼っておきます。このリオズ・タバーンというドニゴールのグィードゥにあるパブはENYAのお父さんの店なんです。 たまんないっすね。この光景。最後に彼が連呼してるのはDonegalの小さな町や島の名前です。僕が愛してやまない場所です。帰りたい。          

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能登、輪島にて

11月12日 火曜日 曇り 朝イチの便。どう考えても羽田まで満員電車に揺られるしかない。江ノ電、JR、京急、蒲田からの京急。超絶満員電車4回。これが地獄じゃなくて、なんなのか?リュックを前に抱いて(これがルールらしい)ただなすがままに押しくら饅頭を繰りひろげるのみ。辛い。辛すぎる。でも、これを毎日やってる人々はほんとうにすごい。オレはたった1日だけど無理。無関心を装うこともできないし、女性の身体に意図せず強制的に触れるのも嫌だし、でもどーにもなんないっつーの。満員電車のピークって、人々は携帯を見る余裕すらないってことを初めて知った。 とりあえず、スーツケースなんて持ってこなくてよかった。笑。 のと里山空港まで一気に飛んだ。その近さに驚く。だって、去年金沢から能登半島に行ったとき、道路がひどい状況だったってのもあるけれど、軽く6時間くらいはかかった気がするけど、東京から空を飛んでいたのは40分くらいだったと思う。ここで脳が確実にバグる。やっぱりオレはバイクで旅をするべきなんだ、と。なんだか、急激にワープした感が否めない。機内は思っていたより客がいるけれど、たぶん公的な立場の人々が多い印象。まぁ、時期的にそうだろうが、自分の金で乗っている割合は極めて少なそう。でも能登の復興のためにはこの空港はマストで存続した方がいいと思う。 なぜ、里山と言われるのか。上空に来て納得。俯瞰しないとわからないことがある。見事なまでに赤く染まった里山が連なっている。その地形は日本広しと言えど、ここだけの光景。それゆえ、道が寸断されると、復旧が困難になっているのだと思う。 半島はぱっと見たところ、壊れた家々の撤去はかなり進んでいた。それゆえ、写真で伝えるのは難しい。言い方はどうかと思うが、フォトジェニックではないのだ。だから一回もシャッターを切らなかった。完膚なきまでに焼け落ちていて、前回衝撃を受けた朝市の跡に行ってみても、今や広大な空き地にしか見えないのだから、伝えるのは難しい。 そんな意味では物理的復旧は進んでいるように見える。仮設住宅も福島とは違う、もっと進化したもの(プレハブではなく、もっと家らしいもの)が建っているのも見たし、震災、火事、そして水害の跡も駆け抜ける旅人が見つけるのは難しい。 ただ、決定的なのは。時間帯もあるだろうけれど、若者そして子供がいないこと。 結局、帰るまで一人も会わなかった。これは異常だと思う。 聞けば、保育園や小学校が機能しないから。親は仕事を求めて。都会に移住するしかなくなる。(←かなり大雑把に書いてるけど)勢い、若者がいなくなる。つまり町に未来を見出すのは難しい。 由々しき事態だと思う。じゃぁ、どうしたらいいのか。金沢のホテルに帰ってきても、ずっと考えているけれど、まるで光が見出せない。 どうして能登に行ったのかって。オレは自由業だから。自分の仕事の節目がついたから。自費ででかけて、自分の目で見たことを伝えることができるから。無論、オレが正しいなんてことはありえないから、オレのバイアスはかかってるけれど。少なくともオレは記者じゃないタダの人だから。損得じゃない目で見ることができるから。 音楽がようやく鳴らせると思って行ったけれど、正直、それはあまりお呼びではなかった。笑。強力に寒かったし、じじばばは焼肉に夢中で、音楽は焼肉に完敗。笑。でも、そんなことはどうでもいい。ただ、阿蘇で焚き火部をやっていたから、BBQコンロに火をつけるボランティアの皆さんの手際が悪すぎて(すいません)、オレはそこで活躍した。見たか、九州魂。笑。極力荷物を減らしていったので、替えの洋服がないから、スモークされたまま帰るのは辛いけれど、未だ仮設住宅にいるじじばばを思えば、嬉しい名残とも言えるだろう。 MY LIFE IS MY MESSAGEが来年で15年を迎えるにあたって、解体していいのではないかと思っていたけれど、ちょっと待て、と思った。機能していたボランティアセンターも次々に解体されていると聞いた。きっと、そこの人たちは達成感などなく、やるせなさの中で忸怩たる想いの中での撤退なのではないか、と想像する。 自分ひとりになにができる?と人は言う。オレもそう思うことがよくあるけれど。だから、自分の目で見たことを知らなかったと言って、自分だけのほほんとぬくぬくと暮らすことができるのか? オレは嫌だ。 苦しんでいる人がいるなら、思いやればいいじゃないか。そう感じて、遠くからやってきてくれた人が数人いた。地元の人たちともゆっくり話すことができた。輪島塗りの職人さん、魚屋さん。彼らの日々に音楽が流れていることを知った。「新しいアルバム、楽しみにしています!」。彼らにそう言われたら、頑張らないって人生はない。彼が創ったもの(工芸品だけど)を使ってみたい。彼が勧める魚をいただいてみたい。 能登はね。豊かな幸がある。オレの行きつけの飲み屋も能登の塩を使ってる。酒蔵だってある。温泉もある。人情もある。そういうことを伝えていくことはできる。 また演奏にし来るね。って言ったら、演奏できる場所がありません。って。そんなのどこでもいいよ。誰かの家だって。寒くさえなかったら、ちゃんと歌は歌える。 また戻ってくるから。次はバイクか車で。 みんなも、旅に出るなら能登へって選択肢も増やしてみてほしい。輪島はおそらく復興の枠で一部屋も空いてなかったけど。それもまた旅じゃん。魚屋さんがうちに泊まってくださいって。ほんとに泊まるからね。笑。 魚屋くんと歌った「満月の夕」嬉しかったな。広めてくれたブラフマンに感謝しなきゃ。彼が嬉しそうにこの町に来たTOSHI-LOWとの2ショットを見せてくれたよ。 そうそう昨日、本「Seize the Day」の「満月の夕」に書いた人物から何十年ぶりに連絡があった。(それが誰かなんて邪推はしないこと)ブラフマンを幕張で見たんだって。で、「満月の夕」を聴いて、とってもいい歌だって。いやいや、あなたのおかげで書けたんだよ。オレにとっては。そういうこと書き残しておいてよかった。誰が書いたなんて、本質的にはどうでもいいんだけど、一方的に誰かの曲にされてしまうのは不愉快だからね。 つまりはそんなことが30年の月日をかけて循環する日だったんだね。 傷ついてる人がいたら、自分のこととして、当たり前のように思いやることができる世界になることを夢見て、行動して、死ぬのが人生だとオレは思うよ。 今朝、これを書きながら、金沢のホテルで朝食を食べてた。あまりにも自分のことしか考えない大人が多くてげんなりする。子供が見てるんだよ、あんたのその後ろ姿をさ。 ひとつだけ伝えておきたいのは。見返りを求めることなく、誰かのことを考えて行動したなら、自分がピンチのときには誰かが助けに来てくれる。それを期待するのはまったく間違ってるけど、かならずそうなる。それを「引き寄せの法則」なんて言って、その手の本が売れるらしいけど、その本を買った時点で引き寄せられないんだよ。 無欲であること。そこに人々が向かっていったなら、こんな世界になるわけないじゃん。そう思わない? またみんな元気で会おうな!   本日のPaul Brady。数ある名曲の中でも特別に好き。以前、一緒に演奏したときにこの曲が好きすぎて嬉々として演奏してたら、Paulが「ヒロシ、これは悲劇の曲なんだ」って。そうだよね。すいません。映像見てたら、ウォリス・バードがコーラスで映ってた。彼女もまたとんでもない才能で、そう言えばオレんちに来て歌ってくれたことがあるのを思い出したから、貼っておくね。彼女が手にしてるのは小鹿田焼です。笑。     … 続きを読む

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輪島へ

11月11日 火曜日 晴れ さて。朝イチの便で輪島に参ります。行きは飛行機、帰りは新幹線という変則的な旅程ゆえ、空港にクルマやバイクを置いていけないので、たぶん満員電車に揺られてる恐怖に怯えております。こういうとき、以前はバスって手があったんだけど、ドライバー不足で去年廃止されて、困っています。とてもじゃないけど、楽器を持てるような状況ではないので、宅急便で送って、荷物はリュックのみ。 でもやっと音楽を届けにいくことができて嬉しいです。本日、12時30分から14時30分まで。炊き出しとBBQと僕のライヴ。入場無料、予約も不要です。輪島市マリンタウンにね。あたたかい格好で来て、楽しんでください。わたくし、2ステージと聞いておりますが、セットリストかぶらないようにお届けしますよ。 町の人とたくさん話をしたいので、気軽に声をかけてください! 前回の投稿はこちら。 前編、後編   さいきん、Paul Bradyの曲をずっと聴いてるんですが、聴いていないときも、頭の中で彼のメロディーがずっと鳴るんです。そのことによって、書かれた歌の内容を深く知る。すごい才能だと思います。この映像のオーディエンスの表情。それぞれが彼の歌の世界に沈殿しています。 Nobody Knows    

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