「blog上地獄アワー、第十四回。特集、街 #1NEW YORK CITY」

8月1日 金曜日 晴れ

ぱんぱかぱーん。ぱにゃにゃーん。(ジングル)

まずは1曲、アメリカのラジオで知ったKONGOS。他人じゃないぜ、このサウンド。今年のアルバムだってところがすばらしー。じゃ、COME WITH ME NOW。

 

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みんなにお願い。youtubeで音楽聴いて、気に入ったら、是非作品を買って、ミュージシャンをサポートしてくれ。ヨロシク。

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blog上地獄アワー、第十四回。特集「街」です。 #1は僕を決定的に変えてくれた街、NEW YORK CITY。その街を訪れなければ、僕のLIFEはまったく違ったものになっていたと思います。語りすぎない程度に、LIFEとNYをめぐって、淡々と音楽をかけマックス。あとは、みなさんが感じてくださいまし。

数年前、敬愛する作家の宮内勝典さんにお会いしたとき。少年のような目でこう云われたんです。「山口さん、若者が旅に出たくなるような歌、書いてください」。後に知ったんですが、彼と僕は同じ時期にNYの同じエリアに居たんです。

で、私が伝えたいこと。

若者、旅をしなさい。

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何度も書いてきたけれど。

ド田舎の高校2年生だったとき。この曲を聴いて、僕の人生は変わったのです。なので、今日もこの曲からスタート。登場するのはNY在住のフリークスたち5名。名曲1つは短編映画より強力でした。歌詞に興味を持った人は是非、自分で調べてください。そこまでケアするのはいいことだと思えないので。

「オレはぜったいNYに行っちゃる」と決めたはいいものの、まだ飛行機に乗ったこともなかったのです。その街は、あまりに遠かった。

 

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ルー・リードのソロから遡って聴いたVELVET UNDERGROUND。僕は17歳。アルバムジャケットのNYの地下鉄から吹き出すピンクの水蒸気。それが妄想の中で最高のロックン・ロールだったのです。僕はまだ地下鉄に乗ったこともなかった。

 

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このアルバムを買ったのはリリースされた1977年、中学2年。まったく理解できず。高校に入って、ある日突然、この音楽の美しさの虜になりました。未だ僕の美意識の一部を形成しているのは、1977年NY生まれのこの音楽。たぶん、細胞に刻まれてると思います。

 

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音楽を通じて、多感な時期の僕にNYを教えてくれた人たちを続けて。

 

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パティー。

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ジム・キャロル

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この人はイギリス人だけど。

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「WALK ON THE WILD SIDE」とこの曲がなければ、僕は「トーキョー・シティー・ヒエラルキー」を書かなかった、いや、書けなかったと思います。理由?多分、聴いてくれれば、分かります。

その昔、NYには夕方になるといつも「WALK ON THE WILD SIDE」が流れるラジオ局がありました。その日の心象次第でまったく違って響いてくるんです。そんな曲を自分の住んでいる街で響かせたい。そう思って書いたのがくだんの「ヒエラルキー」。天使の階層を意味する「層」を表現するとき、この曲の半音の転調の繰り返しが僕には必要だったんです。

 

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その街のはずれ、イーストビレッジ。僕の好きなものはたくさんここから出てきました。ぜんぜん関係ないけど、イーストビレッジを舞台に展開するこの曲、サキソフォンはソニー・ロリンズ。素晴らしいよ。
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この曲を聴くと、イーストビレッジの風景と当時の心象が瞬時に蘇ってきます。切なくて、美しい。曲は「ニューヨーク・シティー・セレナーデ」。

 

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みんな知ってるだろうけど、チェルシーホテル。曲も素晴らしいけど、このMCも秀逸です。過度の説明はしません。こころで聴けば、英語なんて問題ないです。レナード・コーエン。

 

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イーストビレッジに居候を繰り返してた頃、近くのアイリッシュ・バーに出演していたのがこの人。もうこの世に居ないなんて、信じられない。彼の父も彼も偉大な才能でした。ジェフ・バックリー。

 

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9.11のわずか4日前のNY。当たり前だけれど、ブルックリン・ブリッジからWTCが見えます。その後、世界は何が変わって、何が変わらなかったんだろう?ライアン・アダムス。

 

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「SLOW NY」。なんて素晴らしい表現だろう。興味をもった人は是非、彼の歌っている世界、調べてみてください。リチャード・ジュリアン。

 

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楽しんでくれたかな? DJの報酬はみんなの励ましのお便りだよ。

じゃ、また来月。

 

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「blog上地獄アワー、第十四回。特集、街 #1NEW YORK CITY」 への7件のコメント

  1. ヨシア より:

    私もマーキー・ムーンのレコード、20代の頃買いましてまだ持ってます。
    その頃ミチロウさんの対談本「バターになりたい」を読んで氏が影響を受けたパティ・スミスのラジオエチオピアも買いました。
    ミチロウさんの近況全然わからず心配してます。

    ジェフ・バックリーのハレルヤの雰囲気は凄いですね。
    彼the smithsの曲をカバーしてるのもあって凄く好感持ってます。

    this mortak coilと言うバンドのSong to the Sirenって曲聞くといつも鳥肌が立ってたんですが去年この曲がジェフの父ティム・バックリーだと知りました。
    親子共悲しい死を遂げてしまったのが残念です。

    this mortal coilのエリザベス・フレイザーとジェフ・バックリーは
    競演してましたね。

  2. 猪口竜彦 より:

    地獄アワー、いつも楽しく聴いてます。
    新たな発見もあり、また昔から聴いてた曲も地獄アワーでUPされると、まるでリクエストに応えてもらったような感覚になります。
    ジェフバックリー、今となれば福岡でライブを観れたのは、奇跡のような体験でした。
    ツアーで何度も聴いてるであろう、ローディーが
    ハレルヤを聴き入っていたのが、忘れられません。
    体調はやく万全になりますように。

  3. 福田定真 より:

    8年くらい前に西新のjajaで山口さんのライブ観てから好きです。
    俺は28才の男ですが4年前に上京して毎月高円寺のライブハウスで弾き叫んでいます。
    山口さんのブログで元気もらえます!
    これからも好きな音楽などを教えて下さい!

  4. りょうじ より:

    今回のは、絶対リクエストしたいと思っていましたが、考え過ぎて間に合いませんでした。
    ボリューム沢山で、本当のラジオ聞く様に楽しませて貰いました!
    リチャードヘルはこの曲かっ!て嬉しくなったり、久々にジェフバックリーの歌声聞いてぞわぞわしたり。。。
    個人的にはオフィシャルの音源ではないかも知れませんが、ネオンボーイズやジャンキーズのシングルとかNYの空気感じます!NY行った事なにのですが(笑)。

    また「街」特集やってください。エジンバラとか京都とかリバプールとかあったら嬉しいです!
    30年近く前、ふとんにくるまってFMをエアチェックして遠くの口に憧れてたあの頃の感覚になってドキドキしながら、楽しみにしてます!

  5. LUCA より:

    このテーマ楽しい!まだ続くんですね。
    若かりし頃の洋さんとニューヨークを散歩してるみたいでした。
    パティのアップ嬉しいです。来日公演でギターの弦をめちゃくちゃ引き抜いたり、口から水吐き出したり、いくつになってもチャーミングでカッコ良いパンカーでした。被災地の子どものために活動している姿も忘れられません。この選曲は愛ですね。
    ニューヨークと聞いて浮かんだのはスティングのイングリッシュマン・イン・ニューヨークでした。好き過ぎる♪♪♪スティングかポリスいつかお願いします!
    また音楽で何処かへ連れていって下さい!

  6. img より:

    kongos(スペル不安)、どキャッチー。口ずさみたくなります。
    前半の青春ルーツから徐々に大人モードになって、スロウニューヨーク。
    何しろ行ったことのない街なので
    テレビや映画で知るイメージ。世界一忙しそうな都市をマクロに追っていけば
    そんな情景に出会えたりするものでしょうか。

    田舎に住んでいるので、
    こちらはずっとスローですけども。w

  7. Froggy II より:

    以前、知人が教えてくれた「Destiny Street」。初めて聞いたとき、出だしからカッコイイ!と思った曲です。とんがった溜息のように感じた歌詞にも惹かれました。お盆の今はJeff Buckley「Grace」が墓前に立つアタシの内で旬をむかえてみたりして。沁みいりました。人と出会うように曲と出逢える。このラジオはそんな場所だと思ってます。次回も楽しみにしてるでござ候(✿╹◡╹)ノ

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