7月31日 木曜日 晴れ
ひっさしぶりぶりの二日酔い。でも、昨日はたくさん笑ったなぁ。だいじ、だいじ。
「ヒロシは気を使いすぎる」と良く云われるのだけれど、それはもう性みたいなもので、そんなつもりはないのです。ただ、状況は見たくなくても見えてしまうのです。良くも悪くも。
小さい頃、家族揃って晩ご飯を食べた記憶がないのです。僕としては、自分がありもしない「いい子」でいることで何とか仲良い家族にできるんじゃないかと、スーパー無理をしていたわけです。小学校に上がる前から。朝起きて、家族の機嫌をうかがって、その日の自分のとるべき態度について考える。今思うと、ほんとうに自分が不憫に思えてくるくらい気をつかって生きてたんすね。
ま、もちろん僕は音楽に出会って、その鬱積していたものを噴火させて、今があります。性格を変えようと随分努力もしました。ただ、状況を一瞬で観察してしまうことと、ここでどう振る舞えば、全体のヴァイブが良くなるのか。それを無意識にやってしまうのは治らないんでしょうね。人に気を使ってるように思われなくする振る舞いができるニンゲンになりたいと思います。
なので、愛を知らない(僕も知ってるとは云えないけど)若い子を見ると、放っておけないのです。胸の奥にあるものがズキズキと痛みます。小さい頃、望んでいたのは親に無条件で「ぎゅーーーーーーーっ」と抱きしめられたかっただけなのです。それはおっさんになっても払拭できません。まぁ、この想いが音楽を書かせるパワーの一部だけど。
昔、ガール・フレンドの家族がアンビリーバブルに仲が良くて、中華料理屋で円卓を囲んで仲良くわいわいとご飯を食べていたとき。背中には大汗、そしてテーブルの下で僕の足は恐怖で震えてました。目の前にある幸福がとんでもなく怖かった。どう振る舞っていいのか、まったく分からなかった。イノセントと云う残酷は確かにあるんです。決して、誰も悪くないけど。
ショーン・ペンが初めて監督をつとめた作品「インディアン・ランナー」を見たとき。僕はこの作品に救われたのです。世界の中で、オレは一人だけど、決して独りじゃないんだと。あの恐怖の感覚を分かってくれる人が世界に存在すること。僕もそれを音楽で表現したい、そうすれば、おこがましいけれど、誰かが受け取ってくれ、前向きに暮らそうと思ってくれるかもしれない、と。
前述のガール・フレンドは「インディアン・ランナー」を観て、主人公の生き方がいかに間違っているか、長々と感想文をくれました。あのね。間違ってることなんて、最初から分かってるのよ。自分が正しいなんて思ったことは一度もない。でも、そう生きざるを得ない、どうにも、抗えない、どうしようもない血が自分に流れてるのを感じるんだよ。何だかなぁ。
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blog上地獄アワー。今夜0時くらいには更新するよー。お愉しみに。
人間を二つに分けたら、私も、ヒロシさん側に入るかもしれません。
感受性なんか無ければいいのに…。器用だけど不器用…。二律背反とコンプレックス…。
なまじ見えるから苦しい。なまじ書けるから疎ましい。
告白すると解放されるか、それもさほどじゃなった。
そいつと生きりゃー、いいんじゃないか!ロッケンロール!
HWの歌にそう教わりました。どん底でケツ叩いたのはHWっす!
秋にライヴにお越しを!…in miyagi
わたしも以前よく「人にあまり気をつかうな」みたいなことを言われてましたが、途中でねじ伏せました。笑 あるとき「あたしゃ気を使うのが好きなんだから、好きなだけ使わせてよっ。でないと気が変になる!」って、竹中直人さんみたいに笑いながら怒ったら「じゃ好きにしていいよ」と。以来、なにも言われなくなりまして楽です。よくわかりませんが良かったな、と。
インディアン・ランナー今度観てみます。
私もショーン・ペン大好きです。アイアムサム、ギター弾きの恋などetc.
明治元年のお店気になります。湘南なら行ってみたいです。
仲良し家族と一緒だとどうも居心地悪いってのは非常にわかります。
自分も気疲れして遠慮がちでした。
自分を抑圧してたんだと思います。
悲しいけど未だにその一面は消える事無く残ってますね。
だから自分も音楽に感化され表現したいと思ったのですが満足行く作曲、ギター演奏力がありませんでした。
でも曲作りたいです。
今日のダイアリー、胸にぎゅうっと来た。書いてくれてありがとう。「家族を歌う」アルバムいつか聴けるといいなぁ。。
ぎゅーーーーーーーーーーーーーーっ
大丈夫。
バックアップは勝手に育つもの(=・ω・=)
気を遣い過ぎる事で傷ついてきた事も多いでしょうね。
余りネガティブに考える事はしないで下さいね。人は迷惑な掛け合いの中で学べる事も多いはずだと思うんだけどな…。
時には甘えちゃいなよ。
ぎゅーっと抱きしめてもらってね。
イノセントと云う残酷…。
この言葉を心に覚えておきます。
いつか『家族を歌う』アルバムが聴ける日を待っていますね。