レコーディング航海日誌#034~35

8月25日 月曜日 曇り

やっとゴールの光が見えてきたような。幻じゃなきゃいいけど。

今回、四人が繰り出すフィールを大切にしたかったから、極力ダビングはしなかった。音を足すとゴージャスにはなる。でも、何かが確実に失われる。言葉を換えるなら、音楽が死ぬ。

とある単独の人物のフレーズを取り出してソロで聴いてみると「何じゃこれ」的なものも、全部の音の中に混ぜてみると、珠玉に光る。僕らはそんな音楽が好きだ。

でも、いくつかの曲は歌い直した。仕方ない。今日は大陸的なグルーヴに挑むの巻。

歌入れという作業が好きだったことはない。ほんとうに孤独だ。自分のこころのひだまで観られてるみたいで昔は苦痛だった。ようやく(30年近くかかったけれど)それに慣れた。もはや自我ではないからかな。そんなことはもうどうでもいい。今は風景に魂を入れるために歌ってる、みたいな。リアリティーのために声を出す、みたいな。絵を描いてる感覚に近い。ようやく大陸的なグルーヴにも対応できるようになったような。

人は50になるともう変わらないと云うけど、僕はそうは思わない。現にまだ進化してる。それが感じられなくなったら、潔く人前から消えようとは思っている。

あ、若者よ。君たちもいつまでも若くはないのだ。若さの中に居て、ポジティヴな意味でそれを忘れないように。そして、歯と目と髪の毛だけは鍛えられない。大事にね。

諦めが悪かっただけなのかな?
いや、それだけじゃないよな。笑。自問自答の繰り返し。それは人を鍛える。
探求してたい。行く場所が分かっているなら、僕は旅には出ない。
いろんなもの、失ったけど、ぜんぜん不幸じゃないし。
LIFEってのは賭けるだけの価値があるって、それを伝えたいのかもしれんね。

さ、ファイルのコピーが終わったので、ビール飲んで寝ます。おやすみ。

ついしん

賭けるといえば。

ミュージシャン兼ギャンブラーのともだちが居てね。さいきん、会ったからゆっくり話を聞かせてもらった。彼はマカオとかラス・ヴェガスの空港に着くとリムジンが迎えに来るんだって。つまり本物ってことっすね。トータルでもぜんぜん負けてないんだって。ミュージシャンとしての活動が軌道に乗ってきてからの方が負けなくなったって云ってたなぁ。なるほどね。
僕の場合、LIFEそのものがギャンブルなんで、ギャンブルにまったく興奮しないんだよねー。っちゅー話をした。

 

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レコーディング航海日誌#034~35 への2件のコメント

  1. 内山五月 より:

    ろーりんぐすとーん。ですね
    新しいアルバム楽しみにしてます。

  2. Kumiko より:

    11月ニューアルバムとツアー
    愉しみに待っています‼︎\(^o^)/

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