ガイガーカウンターな移動日、およびお知らせ

4月26日 火曜日 晴れ

大阪からの帰り道、車中はほとんど「移動事務所」と化していた。根性と志をあわせ持った、それぞれの分野のリーダーを束ねて、僕は被災地に行くことを決めた。その前に、現地に電話して、今本当に必要とされているものを持っていこう、と。「何が欲しい?」と聞いたなら。「ガイガーカウンター(放射能測定器)が欲しい」。

聞けば、僕らが行こうとしている街には、市が持っている「たった二つ(絶句)」のガイガーカウンターしかないのだと。人々は放射能を怖れ、人口は半分に減ってしまった。状況を把握し、安心して暮らすためにも、それが欲しいのだけれど、買い占められて、手に入れるのが難しい、と。しかも、国が発表している数値は機器が地上20メートルに設置されているので、誰も信用していないのだ、と。生活レベルでの確かな情報が欲しい。僕らが運良く手に入れたとして、現地に運び、僕の友人が毎日定時に生活レベルでそれを計測して、blogに公表すれば、街の人にとって、少なくとも、ひとつの選択肢は増えることになる。よーし、分かった。絶対に手に入れてやる。
そこからは僕と魚のiphoneを二台駆使して、あの寡黙な魚先生が調達に走った。爆走する車内で。にわか知識だけれど、僕らはどんどんガイガーカウンターに詳しくなっていく。優れているものはウクライナ製とアメリカ製で、放射能には4つの種類があり、安いものはその全部を計測できない。例えばα波はプルトニウムから発生するものだ、とか。彼らは4種類全てを計測できるものを欲しがっている。どう考えても、チェルノブイリ・モデルとしか思えないロシア語表記のものがあったり、近いうちに「福島モデル」が安価で製造される予定だったり、エトセトラ。嗚呼、世界はどうなってるんだ。
何処にアクセスしても、売り切れだった。一度はほぼ手中に収めたものの、後に売り切れだと判明した。くそっ。本当に必要な人たちによって、品薄になっているのなら、仕方ない。でも、本当にそうなのかな、この状況は。
でも、僕らは諦めない。車が静岡を通過する頃、遂にフランス製で4種類の放射線を計ることができる高性能ガイガーカウンターをゲットした。随分ふっかけられてるとは思うのだが、この際、仕方あるまい。まさか、人生で「ガイガーカウンター探しをするとはね」と魚と二人で苦笑したけど。もちろん、僕らのポケットマネーでも構わない。でも、敢えて、今回は僕らの友人に声を掛けて、みんなの気持ちにしたいと思う。

おっと。ここで大事なお知らせが。

「my life is my message」では、みなさんの「life」の写真を募集しています。かけがえのないそれぞれの「life」の瞬間。プレシャスではないlifeなんてない、と僕は思うのです。何枚投稿してくれても構いません。これらの写真はweb上でずっと公開されています。そして、まずは6/14のライヴにて、ステージの後ろに映し出されます。僕はみなさんに参加して欲しいのです。それぞれのlifeがそれぞれのmessageであることを伝えたいと思っています。

投稿方法については以下を参照してください。出来れば、名前を書いてくれると嬉しいです。もちろんニックネームでも構いません。どうぞ、よろしく。みんな、頼むぜ。

http://no-regrets.jp/heatwave/news/yogile/index.html

 

追伸

先日の弘前公演、志ある北海道新聞記者氏の自費取材の結末。本日夕刊(全道版)にて結実。

ありがとう。燃えてきたぜ、オレ。

ありがとう。燃えてきたぜ、オレ。魚の紹介文がさすが北海道新聞。素晴らしい。

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ガイガーカウンターな移動日、およびお知らせ への3件のコメント

  1. ゆか より:

    「根室管内中標津町出身」良いひびきですねー!
    まったく関係ないのですが。
    昨日、北海道新聞の方より「イベントの件、明日の朝刊に載せます」と連絡を頂き私の仕事関係も今日の朝刊に載りました(こちらの記事の1/4ほどです)。わたしも燃えてきました。ほんと、関係なくてすみません。

  2. みちのくのひと。 より:

    α波ではなくα線ではないかと。
    放射線を利用する職業を生業としているので、個人がガイガーカウンタを必要としてしまう現実に絶句してしまいます。現地で使用する際はビニールで覆って、検出器部分が放射性物質に汚染されないように注意してくださいね。

  3. きょーこ より:

    ガイガーカウンタ手に入ってよかったですね。
    ネットでは、各地で有志の方が自分のガイガーカウンタの計測値を
    公開しているようで、検索するとそれを集めたサイトなんかも見つかります。
    現地では、いろいろのショックで睡眠障害になる方も多いらしく、
    近所の方がNPOで現地にラベンダーのミニ枕を作る活動をしていたので
    参加させてもらいました。
    できたらわたしも5月か6月あたりに現地に行けたらと思っています。

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