day #017 BOWLに行く

1月28日 木曜日 晴れ

昨日のアイルランドのラジオ。地元の人たちからたくさんリアクションがあったそうです。嬉しいなぁ。ライヴやればって。もちろん前向きに考えますとも。ここから飛べます。是非。

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さて。BOWLです。バンドのメンバーを始めとして、いろんな人から「何を目指してるのか分からん」と云われます。何も目指してないです。ただ、好きなんです。一年に数度、そこに立ち入らせてもらう。普段身体を動かしているのは、もちろんいい演奏をするためですが、BOWLって場所に失礼のないように、できることはやっておきたいっちゅー気持ちもあります。僕は南の育ちなので、スキーを始めたのが45歳。スノーボードに至っては50歳。今年で3シーズン目。だから、前もって山のコンディションを調べます。天候、風、気温、すべての条件が揃ったときにしか行きません。そして誰にも告げず、一人で出かけます。そんなに無謀でもバカでもありませんのでご心配なく。

中年の修学旅行。違うなぁ、自分への褒美。違うなぁ、試練。ぜんぜん違うなぁ、チャレンジ。違うなぁ、解放。違うなぁ。言葉にならないのです。ひとことで書くなら、生きてる歓びを教えてくれる場所なのかなぁ、これまで、何度来たのか、もう覚えてないけれど、初めて、すべての行程が(苦しさも含めて)強烈に愉しかったです。じわじわと胸にこみ上げてくる歓び。真剣だけど、こころはずっと笑ってた気がします。初めてスキーで来たとき、恐怖しかなかったもんなぁ。笑。まったくどうにもならなかったもんなぁ。とにもかくにも。感謝です。叫んでいいすか。ワオーーーーーーーッ!

長距離のバスに乗って、いつもと違う山を目指します。

ぜんぜん関係ないけど、地図を観ただけで思うこと、あるでしょ?極東なんです。ここでは、扱いが。

頂上からすり鉢のようにくぼんだ場所。それがBOWLです。

リフトを乗り継いでここまで来ました。ここから雪上車で運ばれ、最後は自力で登ります。

あいつに乗ります。

世界中から来た酔狂な人たちが、ドナドナチックに運ばれます。

みんなアホだねぇ。笑。

ここからは峰を自分の足で登ります。頂きまで。

ランニングで心肺鍛えたっすからね。

しかし早くもしんどい。でも、何か嬉しい。

稜線の細さと云ったら。

苦しいのに嬉しいってのは酸素の薄さのせいすかね?

メイク・センス!笑。今までこの名前に気づかなかったってことは、どんだけ余裕がなかったんだ。

しんどい。でも嬉しい。

こころは笑ってました。

過程が愉しいと思ったのは初めてだな。

お約束の。

この風景を観ると、ね。

頂上が見えた。

3777メートル。

そこからの風景。

その2。

その3。

これも毎年、お約束の。

さぁ、帰るぞ。家に怪我なく帰るところまでがBOWLです。

うっ。

マスターの教えは凄かった。

愉しめてる。

かつて感じた事のない

新しい感触。

これはビョーキか麻薬か。

まだ宇宙には行ってないが。

行けそうな気はする。ありがとうBOWL。

疲労と充実の帰り道。

 

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day #017 BOWLに行く への4件のコメント

  1. saw より:

    えっと、宿の方とかには告げてあるんですよね、、?ほんとに誰にも告げず行っちゃうと行動不能や死んだときに救けが来ないで、
    山口さんはどこに消えたんだろうねえ、、ってことにもなっちゃいますよ。よろしくですm(_ _)m

  2. こびど より:

    言葉の必要性はもう…。

    富士山標高3776m(みな、なろう…)

    なれませんよッ、山口さんみたいには‼︎ (…驚愕)

  3. スズキコウイチ より:

    何を目指すのか?目指すのではなく、ただただ純化するのではないかと思いました。何から純化するのか?装飾や虚飾を剥ぎ取った自分自信と向き合うため。気高い野生の鷹を取り戻すため。自然に対し畏怖の念をもって、自然をコントロールするのではなく、人間が方が自然に合わせる、そんな謙虚さを取り戻すため、老いていく人間の宿命や死生観を見つめるため。すべてが的はずれのような気もします。
    音楽を論じることと同じで、論理だてて説明できることではないのかもしれませんね。

  4. 愛ぴょん より:

    まだ宇宙には行ってないが、写真は宇宙のようだよ。
    太陽の祝福、お山に感謝だニャー!

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