2019年のルーティーン

1月9日 水曜日 晴れ

過日、絵描きの親友の展覧会に行きました。何度も書いてきたけど、奴が僕の14歳の誕生日にギターを教えてくれたのです。それまだ僕は絵を描いていた。お互いの才能が交錯して、彼は絵描きに、僕はミュージシャンになった、と。

 

どっちがエロ本を買いにいくか揉めていた2人の41年後。

それから互いにひたすら、まっすぐ41年間。走ってきたという訳です。あのとき、あいつがギターを教えてくれなかったら、と思うと背筋に寒いものが走ります。人生はほんとうに面白いっす。そういうこと、4月の国立のイベントで話すので是非、来てください。

会わなかった時間のことはひたすら作品が語りかけてくるのです。許可をもらって、作品の写真を撮ったけど、写らないです。彼の静かな情熱。写るわけがないんだけどね。今週いっぱいやってるみたいです。興味のある方は是非。言い換えれば、another side of HWなのです。あいつに失礼かもしれないけど。

アムステルダムまで行ってゴッホの絵を見たとき。涙が止まらなかった。あの感じです。

何も写らないのです。写真には。

 

実物を見てもらえれば、僕が言ってることわかると思います。

 

閑話休題。

首の状態を相談しながら、2019年のルーティーンを模索中です。今は表に出ない、創作の時間。自由業は無収入になります。笑。それが怖かったら、この稼業はやってられない。てか、ライヴというoutputの作業とモノを創る作業は僕は同時にできないのです。

コンピュータが一番首に悪いとわかっていても、締め切りは待ってはくれない。ミックスもしなきゃいけない。締め切りと体の状態を見ながら、作業を進めます。今日も耐えられなくなって、注射を打ってもらったけど、嫌いな薬とはいえ、痛みをかなりコントロールできるようになったのは救いです。

朝は6時過ぎに目覚めます。屋上にのぼって、ドローインして空と話す。コーヒーを飲んで、ストレッチ、筋トレ、体幹トレ。それから掃除と洗濯。午前中はミキシング。そうそう昨日レポートしていただいた12/22のライヴ、ミックスしてますが、すばらしーです。期待しててね。2時間以上はコンピュータに向かわないようにして、ようやく人参リンゴジュースとヨーグルトのご飯?それから病院に行って、注射やリハビリ。帰ってきて、原稿を書く。それから作曲。新年になって、4つの新しいアイデアが湧いてきました。いい感じっす。歌詞は1行も書けないけど。それから昨年ミックスし終えた「YOUR SONGS」のソロツアーの音源、約100曲分(驚愕)を聴きながら、10キロ歩く(まだ走れないのです)。どんなアルバムにするのか考える。帰って、ゆっくり風呂でからだを温めて、晩御飯。それから更に作曲。すべてを終えたら、飲んで寝る。

みたいな色気のないルーティーン。これを繰り返して、どんどん思考が深くなっていきます。自分の井戸に潜ります。最初は音楽の井戸、次に言葉の井戸。昔はほんとうに苦しかったけれど、今はこんなことに集中できて、ほんとうに幸福だな、思います。たとえ無収入でも。笑。

2019年の光。

 

 

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2019年のルーティーン への1件のコメント

  1. KUMIKO より:

    向井さんの個展を拝見するのは3度目になります。
    今回初めてお顔を拝見出来たので嬉しかったです。(笑)
    2014年個展「生きられた時間」の作品に落葉松を見たのです。
    大きさ195x150cm 程。
    心揺さぶられるものを感じたのを良く覚えています。
    毛細血管のような枝。生きている樹木。わたしには見えた。
    落葉松の作品には北原白秋の詩と重なるものを感じます。
    人生は無常だけど移ろい行く中に喜びがある。
    作品の中に宇宙をみました。

    「うしろ歩き ー 2005年からの素描」
    『日々の土地』言葉で表現するの無理ですね。
    アーティストの生き様みたいなものが凝縮されていました。
    背中をおもいきりポンと叩かれた気分になりました。
    another side of HW!ありがとうございます。

    長々失礼致しましたm(__)m

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