山の民

8月14日 日曜日 曇り

いいお盆を過ごしてますか?オレは阿蘇にいるので、福岡に墓参りをしようと思ってたんだけど、雨続きで叶いそうにありません。墓参りに行って、バイクでコケたら意味ないもんね。笑。そのかわり、山の家の裏庭に「勝手にグレイブヤード」を作ってあるんで、そこにお参りしようと思っています。

なんにせよ。死者が還ってくるって素晴らしい習慣だな、と思います。沖縄や離島にいくと内地とは風習がまるで違っていて、この国の多様性を見ることができます。ほんとうは多様性に富んだ豊かな文化がある国なんだけどね、、、。

な、わけで今日はわたすのたいせつな山の民を紹介します。これ、わかりやすいんで、ぜひ見てください。

 

YouTube Preview Image

 

 

山の家の洗面器を坂本工(たくみ)に作ってもらったことが縁で、一瞬にしてマブダチになりました。うちの木材をすべて山から切り出してくれた林業のともだちも含めて。

以来、実家のないオレは「勝手に実家」と呼んで、家に「ただいまー」と上がり込んで、上げ膳据え膳の絶品ごはんをいだだきつつ、酒を酌み交わしながら、たくさんの話をし、いろんな行事に参加し、たまには作陶の下っ端の手伝いをし、ライヴもやり、いい時間を過ごしてきました。

なにがすごいって、まったくエレクトリックを用いないのです。300年前、そのままのやり方で作るのです。ちなみに外国にある某高名な陶工のアトリエで窯焚き(作陶のハイライト)に立ち会ったことがあるのですが、そちらはコーヒーを飲みながら、機械の自動管理で行われるのに対して、こちらの山の民の方はまさに「地獄絵図」。灼熱との3日に渡る闘いなのです。オレ、根性と体力には自信があるけど、ほんとに死ぬかと思ったっす。

いろんな経験をさせてもらううちに、山の民の生き方に多大な影響を受けました。彼らはオレが作る音楽も聞いてくれるしね。つまり、志が似通っているってことだと思うのです。

混迷の今を生きるヒントになれば、と思い、紹介した次第です。オレにとって、ほんとうに家族以上に家族なのですよ。3年ぶりに九州に帰ってきたけど、コのおかげでまだ行ってません。高齢者もいるので、山でいちおう自主隔離をしてから、可能性があれば、と。

工(たくみ)はもちろんのこと、息子の創は伝統と新しい風を併せもった素晴らしい作品を創ります。暮らしの中で彼らの器を使ってみると、食事の質が変わります。彼らの作品に見合う料理をするうちに、いろんなことがよくなっていきます。

わかってると思うけど、興味をもったからと言って現地を訪ねたりせず(彼らの作品は人気があるので、現地ではほぼ売っていません)、検索して、器を使ってみてください。

あ、寅さんのファーストシーンにも出てきますよ。後藤久美子さんと夏木マリさんがマドンナの回です。今とぜんぜん風景が変わってないのです。

明日は林業の話をしようかな。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

山の民 への2件のコメント

  1. 風にハモ太郎 より:

    素晴らしい小鹿田焼の作り手さんの紹介をありがとうございました。
    父・工さんの「早く好きにならなきゃいけない」という発言から、掴まれた!
    坂本創さんのもっと若い頃の動画までみてしまった。
    中目黒の個展にはお邪魔できませんでした。私にはまだ早いかと(笑)。いや来年56歳なんですけどね・・・。
    「暮らしの中で彼らの器を使ってみると、食事の質が変わります。彼らの作品に見合う料理をするうちに、いろんなことがよくなっていきます。」
    →この兄貴のアドバイスを胸に秘めて妻と交渉してみます!

    ロック・アンド・ロールに例えるなら、ロックだけじゃない、常に揺れている(ロール)ようなご発言(しかしそれは「ブレ」ではない)がとても素敵な方々。

    山の家の洗面器も見たいぞな!

  2. fujiiku より:

    動画だけでも映画のようですね。私も風にハモ太郎さん同様 妻にさりげなくHP
    見せてアピールしてみましたがあまり興味がないよう・・・諦めて一番安価でしたが私用に湯のみ(酒飲み用)オーダーしてみました。届いたら感想書きますね。

fujiiku への返信 コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>