peak

6月21日 金曜日 雨

痛感しました。

peakを超えないように自分でアジャストすること。これ、大人の醍醐味ですね。初老の醍醐味。

超えてしまうと、元に戻すのにものすごく労力が必要になる。動けない間に筋力、体力まで衰える。今年取り組んできたことを、わずか4〜5日で一気に失った感じです。

でもまぁ。これもまた人生。

またひとつの対応を覚えることで、芸に深みが増すのか、と。トホホです。

オレの場合、誰かの力を積極的に借りる必要があります。なんでも自分でやってしまい、おまけにそのスピードが誰よりも速いってのは決して誉められたことじゃない。そうしないと生きてくることができなかったのも事実なんだけど。

先輩たちを見てると、ギター弾く以外になにもできない、とか。ほんとに素晴らしいんです。だって、ほんとにそれしかできないんだもん。弾いてるギターがダメだったら、ほんとに取り柄がないんだけど、そのギターが素晴らしければ、結局なんでも許されて、周囲の人たちが思いっきりバックアップしてる姿がほとんど介護なその図式。ご本人も周囲も大変だけど、そこから放たれる音で、たくさんの人が救われているのだから、でっかい愛の円環の一員なんです。みんなが。素晴らしいんです。

で、いまさらわたすがなにもできない人間にはなれないわけでして。

「なんでもソツなくこなす。けれど決定的になにかが足りない」と20数年前に描いたのはわたすのことですけど、今は決定的に何かが足りないとは思いません。ただ、こんな生き方をしている人間は周囲に一人もいないから、リスキーだけれど、やりがいはあるからして、身体がぶっ壊れないように継続していけるかどうかにかかってる感じですね。

このなんでもワンオペ道。言い換えるなら、インディーズ魂というか。

そんなわけで、週末の水戸。いつもと違うものをお見せできるか、と。えっと、若干耳にも変調をきたしているので、できるだけ小さな音でやるつもりです。でも、そこに宇宙があることを感じてもらえる貴重な機会になればいいな、と。

ミクロとマクロが同じだって。

昨日、ともだちがライヴで喉に変調をきたしたらしく。それは辛かっただろうなぁ、と。あれはね、歌う人にしかわからないんです。どんなに気をつけていても、生身なんで、とつぜん出なくなることがある。そうなると、もうどうにもならない。ほんとにトラウマというかイップスになります。ステージで声がでないときのあの絶望感ときたら、、、、。

想像したくない、、、。

わたすですら、朝起きたらまず、「あ!あ!」とマイクチェックよろしく声のチェックをします。瞬間、今日ライヴでどのように対応すべきかわかります。こう見えても、ぜんぜん喉が強くないのです。

喉が強い人は滅多に潰れないけれど、強さゆえポリープができる人が多いんです。一方、僕のような弱いタイプはポリープができる前にすぐ潰れるんです。だから、どっちもどっち。4日で3本のライヴってのはもう無理だと思い知りました。なので、よほどのことがない限りやりません。

そういうことを教えられたベッド週間でした。まだ終わってないけど。

そんなとき、4月に仙台に嫁いだオリズルランの近況。

すごいね!嬉しいよ。

あ、こんなにでっかくなってなくても、それぞれの個性だから、比べないで愛してあげてね。はーと。

すごいねランナーの数!2ヶ月でこんなになるなんて!

 

 

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peak への12件のコメント

  1. ドニー・ブラスコ より:

    長きにわたってロックン・ロール・ダイアリーを読んでいて、僕は痛切に感じる。この人に「決定的に足りない」ものは、想像する力だよ。そしてそれは、クリエイティヴをする人にとっては、致命的なことだ。残念だな。

    • Yamaguchi_Hiroshi より:

      オレの目を見て、名を名乗って、同じこと言えるんだったら、この発言は許す。
      でも、それができないなら、こういう書き方はするな。大人だろ?

      想像力が決定的に足りない人間が書いた文章、長きにわたって読めねーだろ。

      場を荒らすのが目的ならば、それなりの対処をするので、そのつもりでな。

  2. 中澤 美穂 より:

    山口さん、こんばんは。

    職場でも、部下に仕事を振り分けられず、何でも自分でやってしまうリーダーっていますよね。部下として気を利かせ「何々をやっておきましょうか」と申し出たところで却下される。その上で忙しそうなリーダーを見ても、こちらは、おーおーやってるやってる、好きにやりゃあいい。ラクさせてもらうわ、と思ってしまいます。勿論、内心は悲しいですよ。任せられないのは信用されてないからだと思いますよね。でも、信用した上で、敢えて仕事を振らないリーダーっていると思うんです。自分の仕事のテリトリーを死守してる、みたいな。何で?あなたにとって何がアイデンティティー?

    じゃあ、山口さんはそういうリーダーをなのだろうか。違うと思います。山口さんのワンオペ道はインディーズ魂に根差したもので、テリトリーを死守してる訳じゃまったくない。

    山口さんになら手を貸したい仲間、たっくさんいると思います。たくさんの力を借りて、負担を分け合えたらいいと思います。それは負担じゃなくて、光栄なだけと思います。

    山口さん、故郷福岡の先輩バンドで、チューリップがありますね。私、財津和夫さんの言葉にも耳を傾けることが多いです。70代でツアーを続け(もうすぐフィナーレですね)、創作の意欲衰えず、インタビューも味わい深い。何を原動力に活動を続けられるんだろう。それは、自分がこの先の人生を生きる上で、凄く大切なことでもあります。飄々と風のような爽やかさのある財津さんですが、一方で私は、闇も感じます。それが深みなのでしょう。

    チューリップのライブ、財津さんのMCで「みんな、早く次の曲やってと思ってるかもしれませんが、こんなふうにトークを挟みながらね、展開させて貰わないと。老人はペース配分大事よ」と仰っていました。手を抜くのとは全く違うと思うのです。ただ、緩急使いこなすことが、長く続けていくことに通じるなら、それは人生も同じですよね。

    山口さん、バッテリーリフレッシュさせるために、パソコンて充電→放電→再充電でエネルギーチャージしますよね。山口さんも同じで、今は再充電中なのだと思います。チャージ中、パソコン動かないのかというとそんなことなく、バックグラウンドでチャージしている。チャージ完了した先に、山口さんのことだからきっと、新しい何かを発見されているのだと思います。

  3. にゃあにゃあ。 より:

    異論を唱えるのは良いと思う。
    批判も、根拠を示して評価を述べることだから、真摯な批判は有益なこともある。
    でも、何らの根拠も示さずに、たった数行で、日々の長きにわたる努力を否定するのは、異論でも批判でもなく、単なる中傷、嫌がらせ。
    気に入らないなら、読まなきゃいい。金も払わず読んでいながら、匿名で中傷って。。
    全力のパフォーマンスをして疲れ果て、倒れ込み、それでもなんとか英気を養って次の場所に向かおうとする、そういう相手に対する想像力の決定的な欠如しか感じない。

  4. 萩原晋也 より:

    山口さん
    お疲れ様です。

    僕も課題ですが
    上手く行ってる経営者は
    自分がやろうとしてることを
    周りが自然と協力している気がします。

    松下幸之助は生涯で凄い数の事業を立ち上げたと
    聞いています。

    人を巻きこむ力、人が協力してくれる力が
    必要だと僕自身の生き方として感じてます。

    山口さんを応援したい人は沢山います。
    山口さんの音楽は人を動かす力がある。
    この音楽、山口さんの人となりを
    もっと知らせるべきだと沢山の人が思っています。
    何故ならこの世界が良くなると思うから。

    僕も自問自答しながら
    大きな流れを作りたいです。

  5. りー より:

    何を言っているのか?

  6. りゅういち(59) より:

    洋さん、ワタクシ、6月29日の早朝、熊本から洋さんのサイコーのパフォーマンスを浴びる為に「バリ得こだま」に乗って岡山に行きます。当日、洋パイセン、自分は言わせてもらいますね。ちゃんと名乗ります。その上で「洋さん、つまらん相手にエネルギーは使わんで!そのツマミは不要でしょ。鮎川さんが教えてくれたでしょ」って。洋さん、自分は貴兄の目をちゃんと、見て言います。山口洋は素晴らしいミャージャン、バンドマン、ギタリスト、ソングライター。アホの相手は、せんでヨカですばい。

  7. さとう より:

     みなさん、いいことおっしゃいますね。「異論を唱えるのはいいと思う」まさにその通りで、ここには山口洋さんとヒートウェイヴのファンが集いますが、それぞれが「大好きなHWの曲」さえも人によって違うように、みんなが同じ意見なわけがないですものね。それをちゃんとした言葉で素直に出せるのはいいことですし、書き込みが、一面的な翼賛の言葉ばかりで埋め尽くされるとしたら、それは建設的ではないし、健全でもないかもしれません。けれど、ごくたまに、どこか人を傷付けることや自己顕示を目的としているような、悪意や敵意を含んだ発言が見られることがありますね(こちらが誤読してしまっている場合もあるので判断が難しいのですが)。それに対し「つまらん相手にエネルギーは使わんで」というのも、ほんとその通り! ただ、その理不尽な悪意が自分に向けられたら、無視して気にしないことって、なかなかできないですよね。
     だから、代わりに俺がその該当する誰かに言いましょう(該当していない方は無視してください)。アホ―! アホー! ふざけんなー! 恥を知れー!

  8. ほんじょう より:

    今回のDIARYにとても励まされました。ありがとうございます!

    何を守り、誰を守り、誰を応援したいのか?

    人それぞれ自由の定義は様々と思いますが、

    ぼくは「心の自由」や「世界に思いやりが円環する」よう、
    メッセージを届けてくださる、山口洋さんと、この場所がとても大切です。

    それが、僕自身、自分のことを大切にできることだし
    家族や、僕が大切にしたい人のことを大切にできるからです。

    これからも、応援しています!お体も大切にされてください♪

  9. のり より:

    コメント欄も考えさせられて面白い。
    「想像力がない」ってどこでそう感じたのか知りたくなっちゃう。
    僕も長きにわたって読んでいますが、むしろ逆な印象なんですよね。
    うーん、、知りたい!

  10. 村田孝 より:

    アーティストって、一見無謀とも思える想像や妄想を具現化するために命がけて表現に向かって、前のめりで高熱だして倒れてしまう人のことです。

  11. Masako より:

    アーティストとしての大人の醍醐味。回復してよかったですね。豊橋に行けなかったので、静岡UHU 楽しみにしてます。UHUは映画館の真下。とても会場が広いので、ファンの皆さまの協力が必要だと思います。
    少し前の投稿、回答ありがとうございます。スルーする内容。ただ、昨年の絵や、Tシャツや、水やりシステムジョイントの投稿が、盛り上がってたました。昨年はGood Vibration だったから。ファンはいつも山口洋さんを応援していますから。
    目線が違うから、それぞれの人の考えも、捉え方も違ってくると思います。(目線は最近TVの恋愛ドラマで演っていた言葉です。引用) 
    私は、山口さんとは目線が遠く離れてますから、面と向かってお話も出来ないですし、コメント欄はかけ離れた内容書かせていただいてました。ただ、伝えたいこととかあったこと、自分自身のことだから痛いですよね。想像の世界に居られたら、幸せだと思います。
    今後もミュージシャンとしての山口洋を応援はさせていただきます。新曲楽しみにしています。

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