1月30日 木曜日 たぶん晴れ
ずいぶんoutputを続けてきた。当たり前だけどinputしないと枯渇する。
そうだ、太郎さんに会いに行こう。行こうと思えば、いつだって行ける距離にあるのに行ったことがなかった場所。川崎にある美術館とは別に、青山に岡本太郎さんが暮らした家が遺されている。思えば、南青山に暮らしていたこともあるし、散歩で行ける距離なのに、どうして行かなかったんだろう。
アトリエを見ただけで、来た意味が満たされていく。そこにはポジティヴなエネルギーしかなかった。気が未だに満ちている。主はいないはずなのに、居る。作品の数は少ないんだけれど、クリエイティヴであることの意味をじゅうぶんに教えられる。
売店があって、いろんなグッズが売られてるんだけど、これまた素晴らしよ。太陽の塔のフィギアや、マグカップやTシャツや、茶碗やステッカーやエトセトラ。みんながグッズを買ってくれる気持ちがよーくわかった。これは散財とは言わないね。この家が未来永劫残ってくれるようお布施のような気持ちにもなる。
ぜひ、行ってみてください。超ド級のエネルギーがそこにはあるよ。
太朗さんの家から歩いて2分。ブルーノートでスティーヴ・ガッドを体験。
前回はアコースティックな彼を堪能。それはそれで凄まじく素晴らしかったんだけど、今回はエレクトリック・セット。
こういうの、裏技とかコネでなく、一般客として行くのが大事。もちろん、自分でチケットを(ともだち全員の分も)取る。最前列、生きるグルーヴの伝説まで3メートル。
とんでもなく素晴らしかった。ドラムを叩くってこういうことか、と。しばしボーっとしてしまうくらいに。そのタッチは唯一無二。80歳だよ。信じられない。
たぶん、太朗さんのときと同じくらい、ただのファンになっていたのだと思うけど、ステージに上がるときと降りるとき、オレの肩をぽんぽんって叩いてくれた。「お前、いいノリしてるな」ってメッセージだと受け取っておく。
グルーヴってこういうことなのね、、、、。
前回、一緒にやらせてくれと直談判するつもりだったけれど、正直オレがそのレベルにはないと気づかされた。うちひしがれはしないけれど、彼が生きてドラムを叩いている間と自分の切磋琢磨との競争。かつて、本物のアイリッシュに揉まれたときほどの絶望感はない。前回は鍵盤の塩谷さん、今回はマイケル・ランドゥがLAの火事の影響で来日が中止になり、トシ・ヤナギさんという方がトラでギターを弾いていたんだけど、いやはや素晴らしい演奏でした。
日々のもろもろの憂鬱なんて、ぜんぶ吹っ飛んでいきましたとさ。
そんなことより、もっと高いレベルで情熱を燃やして生きていかなきゃ。
今のスティーヴ・ガッド、とんでもない領域にいらっしゃるので、ぜひ体験してください。日々、クサクサしてる場合じゃないよ。
ドキッ。
「主はいないはずなのに、居る」
激しく共感しています。
自分も記念館に入った時に太郎さんがいるように感じていました。住居、アトリエ、庭、そして作品群。至る所に太郎さんの命が吹き込まれているようでした。いないのに居ました。いつ行っても居てくれます。
その場所の始まり方も山口さんと一緒でブルーノートとセットでした。初めて老舗の場所に行く憧れと緊張もあったのでしょう。ものすごく早く着いてしまって散歩してたら迷い込むように入ったのを思い出しました。まだ、敏子さんはご存命の頃です。
グッズ、我が家にもわんさかあります。「壁は自分自身だ。」「瞬間、瞬間に、生きる。」のマグネットは目に付くところに貼られていて、いつでもゲキを飛ばしてくれています。毎年、ここがずっと続いてくれるように年間パスを購入しています。あまり行けませんが会員証(デザインが毎年カッコイイ!)を持ってるだけで太郎さんと繋がってる気がしています。
山口さんと太郎さんたくさん似ているところあるなぁと思ったりします。特に雪山(スキー)が好きなところでしょうか。「岡本太郎の挑戦するスキー」というエッセイ本も出していたようです。
それと、電車や混雑でお疲れになってしまうかもしれませんが、渋谷駅に常設されている、縦5.5メートル、横30メートルある巨大壁画「明日の神話」みてほしいです。「太陽の塔」と同時期にメキシコで製作され、長年放置された末に日本に戻ってきたというストーリーにも心揺さぶられますので是非間近でみてほしいです。