1月30日 金曜日 晴れ
最初に断っておくけど、今日は長いよ。笑。受け取ったものが大きかったから。
まずは告知から。
青森県弘前市の悪友ヒロシが自身の番組、FMアップルウェーブ「齋藤浩の音楽三昧」で僕らの新譜「Mr. OUTSIDE」の特集をしてくれるそうです。放送は
1/30(金)21:00〜21:30、再放送は1/31(土) 18:00~18:30、FMアップルウェーブのHP、「インターネットでアップルウェーブを聴こう」のバナーをクリックすれば聴けるそうです。
弘前の街を歩くと、いろんなところで流れてるんです。強力な津軽弁で新譜を語ってもらえるのがむっちゃ嬉しいっす。今頃、すごい雪なんだろうなぁ。ぜひ聴いてね!
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歌が持つ力の話をしたい。そんな1日だったから。
とある素晴らしいミュージシャンの結婚パーティーで出会った柳原陽一郎さん。この人、タダ者じゃないなと思ったから、こっそりライヴに出かけた。共演は西海孝さん。小坂忠さんとの共演で名前は存じていたけど、演奏を体験するのは初めて。
まるでそれぞれの人生が浮かび上がってくるようなライヴだったのですよ。特殊効果一切なし。歌と演奏と切れ味鋭いMCのみ。響き合って、突き放されて、溶け合って、ユルくて、ねじれていて、それでいて起立してる歌たち。すげぇ!
ウィットに富んだ監督たちが創った優れた短編映画集を見ているような不思議な感覚を覚えたのです。この情報過多の時代に「歌ってすげぇ!」と。まったく受け取り方を強制しない歌たち。オレがどう解釈しようと自由なわけで。はるばる見に行ってほんとうによかった。
見るところ、オーディエンスはひとりでやってきた人がほとんどで、彼らにとって「歌」はとってもパーソナルなものなのです。それぞれがそれぞれに。それがまた好きだった。西海さんのギターのタッチが素晴らしくてね。あんな風に弾く人を久しぶりに見ました。ブルーグラス出身なんだって。なるほど、ジェリー・ガルシア様と似たタッチなのはそういうことなのか、と。
お二人とオレは同年代で、違う場所で見てきた風景がとっても似てたり、似ていなかったり。そんな意味でもザ・昭和からタイムワープする音楽の旅でもあったわけです。紹介してくれたミュージシャンはジャズの人でね。そこに居合わせたたくさんのイカれた(褒めてます)ジャズ・ミュージシャンたちの中でもひときわ異彩を放ってたんです。柳原さん。話してみると、割と近いところにいたんだけど、出会うのに30年もかかってしまったけど、とっても意味のある出会いでした。
歌を聞きにいく。ってこのSNSの時代にたまらない経験でした。きっと、彼らが書いた歌たちのほんの一部を聞かせてもらっただけだから、また足を運ぼうと思うのです。ほんとに素敵な経験だよ!ぜひ!
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ルシンダ・ウイリアムスを紹介したばかりだけれど。
ブルース・スプリングスティーンがミネアポリスの事件に関して、公式に新曲を発表したとソニーの担当の方から連絡が。いわく、
「私はこの曲を土曜日に書き、昨日レコーディングし、ミネアポリスの街で行われている国家による暴力的な弾圧への抗議として、今日あなたたちに届けました。この曲を、ミネアポリスの人々、罪なき移民の隣人たち、そしてアレックス・プレッティとレネー・グッドの追悼に捧げます。自由であれ。―――ブルース・スプリングスティーン」
普段、このようなことを引用したりはしません。でも、今回に限っては歌の中身を伝えるため、特殊なケースとして添付された訳詞を載せた方が製作者の意図が伝わると思うので、許可なく引用させてもらいます。ちなみにどなたが訳されたのか、クレジットがないので不明です。
●Bruce Springsteen – Streets Of Minneapolis (Official Audio)
「ストリーツ・オブ・ミネアポリス」
冬の氷と寒さを越えて
ニコレット・アヴェニューを下る
炎に包まれたこの街は
火と氷を相手に闘っていた
占領者のブーツの下で
キング・トランプの私設軍
DHS(国土安全保障省)の名を掲げ
腰に銃を下げたまま
法を執行するために来たという
――少なくとも
それが奴らの言い分さ
煙とゴム弾の中
夜明け前の薄明かりで
市民たちは正義のために立ち
その声は夜を貫いて響いた
だがそこには血の足跡
慈悲が立つはずの場所に
雪に覆われた通りに
二人の死が残された
アレックス・プレッティ
レネー・グッド
ああ ミネアポリス
おまえの声が聞こえる
血の霧を越えて
歌い続ける声が
この大地のために
そして
この街に生きる異邦人のために
立とあがろう
ここは俺たちの家
それでも奴らは殺し
歩き回った
’26年の冬
俺たちは忘れない
名を奪われた者たちを
ミネアポリスのストリートで
トランプの連邦のならず者たちが
顔を殴り
胸を打ち
そして銃声が響いた
アレックス・プレッティは
雪の上に倒れ
息絶えた
奴らは言う
「正当防衛だ」と
だが 目を信じるな と
それでも残るのは
俺たちの血と骨
笛の音と
掲げられた電話
ミラーとノームの
汚れた嘘に抗して
ああ ミネアポリス
おまえの声が聞こえる
血の霧の中で
泣き叫ぶ声が
俺たちは忘れない
名を奪われた者たちを
ミネアポリスのストリートで
奴らは言う
法を守るために来たのだと
だが踏みにじられるのは
俺たちの権利
肌の色が黒でも
茶色でも
その場で問い詰められ
追い出される
「ICEは出て行け」
その叫びの中で
この街の心と魂は
まだ生きている
割れたガラス
血の涙の向こう側
ミネアポリスのストリートで
ああ ミネアポリス
おまえの声が聞こえる
血の霧を越えて
歌い続ける声が
ここは俺たちの家
それでも奴らは殺し
歩き回った
’26年の冬
この大地のために
この街に生きる異邦人のために
立ち上がろう
俺たちは忘れない
名を奪われた者たちを
ミネアポリスのストリートで
俺たちは忘れない
俺たちは忘れない
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すごいですね。このタイム感。歌を書いて、録音して、即届けること。
レーベルの長が僕にこう言ったんです。「ある意味、リーダーたちがおかしな方向に振り切ると、世の中の正しいところが現れてくる気がします」。まるで同感です。そして、Japanも同じくらい危険だと僕は思っています。
なぜなら。付和雷同だから。金魚の糞みたいな存在が多すぎるから。
たとえば、この曲だって。
じゃぁ、お前はどうなんだ?ってことを突きつけられてるのに。それがわからない人間が多すぎる。あんたがどうするか、なのに。奮い立つか、立たないか。傍観するのか、SNSに投稿するだけなのか。んなの匿名じゃん。意見じゃないし。
誰かが変えてくれるんじゃなくて、あんたが変わるんだよ。
そういう風に僕には聞こえるのです。誠実に生きなかったツケは、いつかその人物が払うことになるだけだから。
私欲にまみれた政治家と成績がよかっただけの官僚に振り回されてることに、思いっきり自分のやり方でウィットを含めて抗ってみたらどうなん?って。同じニンゲンじゃん。
昨日見たライヴは体験したことのないタイプの「誠実さ」に満ちてたのです。会場の雰囲気も含めてね。「歌」が正常に機能している。そのことがどれだけオレを励ましてくれたか。
歌の持つ力。残された自分の日々、もっとそのことに前のめりに向き合おうと思わせてくれた音楽家たちにこころから感謝するのです。
ええ!思いっきりやりますとも。自分のやり方で。ありがとう!!!

デコポンの収穫をしながら、radikoで《BAYFM78》1/26(月)25:00-26:00 に放送された中村貴子さんのラジオ番組『FAB NIGHT 〜HEATWAVEの山口洋が7年ぶりのオリジナルアルバム「Mr.OUTSIDE」について語る〜』を聴いています。いつもこのダイアリーで、文字で感じていますが、声、会話から伝わるものがあるんだなー!と実感しました。現場からは以上です。収穫に戻ります( ´ ▽ ` )ノ
Streets Of Minneapolis。昨日、私もこの曲に触れました。改めて訳詩を掲載して頂き、ありがとうございます。レーベル長が言ったお言葉、とても共感できます。そして、僕は僕の感じ方、やり方で今日からの日々を生きて行きたいと思います。 今日の山口さんの記事は、(いつも以上に)魂で受け止めました。 ありがとうございます。
私は教師です。子どもたちに平和を訴え続けます。
訳詞のおかげで、曲の刺さり方に強さが加わりました。
ありがとうございました。政治に興味を持つ子どもを育てます。
これからも。