Mr.OUTSIDE #011、火を熾すとき

2月18日 水曜日 晴れ

阿蘇の山の家にともだちが焚き火台を残しておいてくれた。たぶん数千円のチープなやつ。

ある日、夕暮れとともに焚き火をしてみて、ハマってしまった。この愉しさは何なんだろう?原始の歓びとでも言えばいいのかな?

毎日続けてるうちに上達していく。燃やすものはそこらに落ちている木だし、焚き付けは落ちている杉の葉。数時間楽しんだあとは灰しか残らなくなった。振り返ってみたなら、子供の頃から火が好きだった。庭でマッチを大量に擦って母親にいつも怒られてたっけ。笑。

薪ストーブの火を見るのも好き。でも焚き火はもっとプリミティヴ。揺らぎと生命の根源があって、それを「護る」ことに使命を感じたりもする。もはや都会では焚き火をすることもできない。阿蘇でさえ、見つかると警察に怒られるらしいけど。もし、自分に子供がいたなら、これは経験させるな。十分な学びがある。火を熾し、それを護ることには。

みんなが思っているほど簡単ではないし、若干の危険も伴う。類焼の可能性は常にあるし、風には気をつける必要がある。それでも、原始の世界で人類が火を知ったとき、その生活が劇的に変化したのはよくわかる。

まるで原始人のようなシンガーのともだちがいる。アイルランド人だけど。彼は音楽でようやく家を建てた。でもある日火事になって全焼。そのときに、「うちに火の神が来た!」と喜びすぎて離婚に至ったという笑えるような笑えないような話があるんだけど、オレはわかるよ。その気持ち。笑。

このアルバムは福岡のJUKE RECORDの松本康さんに捧げられている。彼はティーンのオレに本物のブルースを教えてくれた。この経験は財産以外のなにものでもない。10代にして、黒人の哀しみが奏でる音楽を知り、それが血肉になったのだから。

そのとき、自分に課したことがあって。ブルースを演奏しないってこと。それをやっちゃあいけない、と。10代なりに思った。それほど、身体の深いところに沁みる音楽だった。

オレも60を超えて。火を熾しながら思った。このフィーリングを自分なりのブルースにして表現してもいいんじゃないかって。実に40年以上の時間が流れてたけど、それは礼節でトラディション。誠実さって書いてもいいのかもしれない。

レコーディングは一発録りで。それにわずかに音を重ねただけ。この曲は早期に録音されて、ゲットした瞬間、このアルバムはイケると確信した曲でもある。

 

というわけで、インスタライヴ第2回は今週末2/21(土)、19時から開催。アカウントは 「heatwave1979」 です。

アルバムへの質問、感想も同時にお待ちしています。2/19(木)いっぱいまでblogのコメント欄で受けつけています。どしどしお寄せください。たくさんあると幅が拡がって嬉しいんです。アルバムの発売がなければ、インスタライヴもやらないと思うんで、遠慮せず投稿してくださいまし。創った本人がお応えします。タンバリンの質問、嬉しいなぁ。そういうこと、聞いてくれるとマジ嬉しい。

 

続いて番組出演速報です!

FM福岡 「Hyper Night Program GOW!!」
生出演(電話)
2月19日(木) 19:13頃~19:30頃

ぜひ!

 

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Mr.OUTSIDE #011、火を熾すとき への1件のコメント

  1. 西川達之 より:

    えっと、ブルーズ(ピーター・バラカン氏によると最後のスではなく、
    爆数数なのでズになると、それと欧米ではブルースと言わないそうです)さて、山口さんのブルーススタイルをやらない理由はすごくわかります。12小節、スリーコード、さらにブルーススケールに基づいて)縛りが多すぎですよね。そうすると、ジョンリー・フッカーのワンコード、小節、曲の長さ、Mr.ヘンドリクスのブルースは?、ニール・ヤング、Mr.ルー・リードの自由さ、枚挙にいとはないです)。

    もう、既にheat wave、山口さんのソロアルバムを聴いたり、ライブに足を運んだらわかります。ブルースが本当に好きなんだよなと。

    ぼくも音楽仲間とスタジオでセッションというか、合奏!
    メンバーは楽器は関係なく、スタジオ利用の時間だけ知らせて、来れる人で、皆さんいろいろな楽器を持ってスタジオに来ます。そして、ぼくらのブルーズを合奏します。たまに家でもします。理由、自由だから、その日の気分で合奏できる。実に
    楽しいです。

    ぼくは山口さんと同じく、チューニングはDADGAD。もしくはオープンD、オープンC、ドロップDなどなど。好きな響、その日の気分、季節、時間。そんなわけで、コードネームはわかりません。

    ギターという楽器はレギュラー・チューニングは、あくまで、平均律でしたっけ、とにかく自由なんです。Fが押さえなければ、楽に弾けるコツなんかも伝授します。バンド編成だとバレーコードいらないし、指が痛いひとは細いゲージを勧めたりもします。おっと、すっかり長い文になってしまいました。
    そんなこんなで、合点承知しました!

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