9月22日 土曜日 曇り
くるりが主宰する京都音博。文章にすると安っぽくなりそうだけど、ほんとうに、素晴らしかった。
若いミュージシャンたちが、本気で音楽と街と未来のことを考え、自分たちが育った街の公園で祭を催す。溢れる情熱と愛。これだけの大きなイベントでありながら、カネの匂いがまるでしなかった。関わった多くの人たちが、ひとつの理念に向けて自分の役割を黙々と果たしていく。見ていて、それが清々しかった。
古都のド真ん中で行われているため、圧倒するような大音量を出さない。その音の隙間に観客は自分の想いを投影することができる。目当てのミュージシャンを観に来ただけではなく、このイベント全体で何を伝えようとしているのか、オーディエンスは受け取ろうとする。自分の出番が終わっても、ミュージシャンはステージの袖から次の演者を観ている。最後に出演者全員で演奏したとき、客席には素晴らしい表情が無数に存在していた。忘れられん。たくさん「ひかり」が見えた。
オレの出番は18分、時間を守らなければ、隣の水族館のイルカショーとかぶってしまう。普段、サイズも何もかもがテキトーで、ギターを延々10分くらい弾いてたりもするからして、オレには18分と云う時間の観念がまるでない。ステージに上がる前にスタッフに頼んでおいた。「2曲終わった時点で、残り時間を教えてくれ」。オレは巻き目に演奏したつもりだったが、残り時間3分。よって、1番を歌って、即サビに行って強制終了する「満月の夕」となった。スマン。
最後にステージに上がったくるりが新曲「SOMA」を演奏した。音に滴がついていた。そして、「オマエはミュージシャンに戻れ! !」と云う強烈なメッセージを受け取った。オレはこの一年半で自分の仕事が何なのか、分からなくなっていた。職業オレ、みたいな。もちろんミュージシャンである前にニンゲンであることは確かなのだけれど、オレの一番の仕事は新しい音楽を生み出すことだったのだ。役人や政治家や企業のトップに会う前に、オマエにはやることがあるやろ。彼らの姿勢や音楽の滴が、そんな当たり前のことにオレを引き戻してくれた。
才気溢れる若いミュージシャンたちに会えたのも嬉しかった。彼らには溢れる情熱と才能がある。目が覚めたぜ、ほんとうに。後藤正文君にやっと「The Future Times」がどれだけエネルギーをくれたかっちゅー礼も云えたしね。
何にせよ、ありがとう。くるり。
初めてコメントさせていただきます。
この前のduoで聴いたヒートウェイブの新曲、最高にかっこよかったです!!魂が燃えました!
いろいろ大変なことはあると思いますが、俺はヒートウェイブの新しい音源早く聴きたいです!!また最高に燃えて、この毎日のサウンドトラックになるようなラケンロール楽しみにしてます!!
突然失礼致しました。
なんだか嬉しい。。。
ちょっと心配でしたので。。。(^^)
始めまして。
土曜日の音博で初めてステージ拝見させて頂きました。まありの格好良さに何時の間にか友人と立ち上がり物凄く魅了されていました。(すみません、始め芝生に座ってました)そしてあんなカッコいい大人に成りたいねって言いながらその晩は京都の街でお酒を飲みました。とにかくサイコーでした!ありがとうございます。
音博のステージに山口さんのギター。
とても気持ちのよい時間でした。
25日更新の岸田さんの日記。
なんだかとても嬉しかったです。
はじめまして。
音博ではじめて曲を聞きました。最初から最後まで後ろの方で少しお酒を飲みながらゆっくり座ってました。でも山口さんの演奏の時、気付いたら立ってました。
なんかパワーを頂きました。ありがとうございました!
イルカショーとの共存もあり、時間は限られてましたが、またの機会にまた音楽を聞きに行かせてください!!
音博というイベント自体が好きで
開催初年度から参加出来る年はなるべく参加している者です。
HEATWAVEの名前は知っていたものの生で山口さんの音楽を聴くのは
音博が初めてでした。
運良く前の方で山口さんの音聴いていました。
体とギターが一体化しているんじゃないかと思う程の艶やかな音に
単純な言葉になってしまいますが感動しました。
個人的な事ですがここの所、不安と孤独感いっぱいです。
そんな時にやっぱり音楽が力になっています。
本当に素敵な音楽ありがとうございます。また聴きたいです。