北極星

11月30日 金曜日 晴れ

無意味に熱い来客があって、北極星について話す。いや、別に南十字星でもいいんだけど。

自分が今居る場所を教えてくれる、あるいは行くべき道を教えてくれるのは、それだけなんだよね。目標が遠ければ遠いほど、目の前のことでは悩まない。そんな暇はない。だって、死ぬほど遠いんだもん。間に合わないよ。だから、今日できることをやる。

僕は冬の夜空を観るたびにそう思う。いつだって五里霧中。だから、いいんじゃん。でも、星は見えるぜ。心で見ようとすればね。

少し前までは、北極星とは現世に於いて死ぬときのことで、そのときに何の後悔もなく、笑いながら、「愉しかったぜ。じゃ、また何処かで会おう」ってことだったけれど、それはかなりセルフィッシュだと最近は思う。何がしかの結果を遺さなきゃ。それが生まれた意味かな。もっと云えば、親父の精子とおふくろの卵子が結合した意味か、と。遠いよ。だからやる。

余談だけど、北極星って二等星なんだってね。それがいい。

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北極星 への4件のコメント

  1. Soul boy より:

    山口さんこんばんは。
    つながるべきものはやはりつながっているんですね。
    今日から始まった佐野元春さんのツアーで,新曲が何曲か演奏されました。
    その中のイカシタ1曲が「ポーラスター」というタイトルでした。

    佐野さんのツアー内容をネタバレしているので,まずいようでしたら,読後消去していただけると幸いです。
    今日のライブ中このブログ記事を思い出して,なんだか嬉しくなって,どうしてもお伝えしたかったものですから。

  2. Froggy II より:

    時間て不思議。今この瞬間に目の前の花を見てるような気になっていても、実際には花の映像が信号となって脳に届き、それを現実として認識するまでのあいだには僅かに時間は経っているわけで。

    そのことを脳機能学者の方に聞いてみたら、やはり脳は約200ミリ秒の過去で、さらに昨日までの過去の記憶を再合成して、世界(=現実)を構築しているのだと言ってました。一回ごとにリセットして、すべての情報を認識しようとすると脳が一瞬でパンクしちゃう(学者は「餓死」と表現)らしいのです。

    そのときわたしが思ったのは「現実」はつねに200ミリ秒過去だけれど、「意識」は過去にも未来にもいつでも自由に行ける・ってことです。
    また「意識」は時間を延ばしたり、縮めたり、自分で好きなように時間の長さを作ることができるのかもしれない・とも。

    成し遂げたいことがたくさんあったり、大きかったりすると、つい加速して生きたくなります。
    でも目標が遠いとか、間に合わないとか決めてしまわずに…どうか山口さんの望む時間を、未来を、山口さんの<思い>で構築していってください。生意気いってすみません。 わたしもファンの一人として、その目標は「必ず成し遂げられる」と信じています。

    PS・さっき白鳥たちが屋根の上を飛んでゆきました。

  3. えんどう豆 より:

    山口さんが北極星について書いていますが、相馬には、妙見思想があるんですよ。妙見思想は、北極星、つまり天の中心の星への信仰です。他の星を統御し、天下の興亡を司り邪気をしりぞけ長生を保たせる力があるされています。相馬神社は妙見さまと呼ばれて、相馬野馬追いの騎馬武者の旗にも、七つ星の旗があります。何か気になってレスしてしまいました。

  4. hiro-h より:

    先週末、佐野元春さんのWinter tourに行ったのですが、佐野さんがこの星を冠した、痺れるようなロックを披露していました。偶然とはいえ何だか嬉しくなりました。

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