殺人キーマカレーとハーフ走

1月3日 木曜日 晴れ 

 珍しく正月らしい日々を過ごした。たった2日だけど。すぐに飽きた。ガシガシ走ろうにも、箱根駅伝のときは人が溢れるのを知っているので、それもままならぬ。

 身体を動かしていないとムズムズしてくる。駅伝が終わったのを見越して、ハーフ(21キロ弱)を本気で走ったら、すっきりした。食べるものにも刺激が欲しくなったので、唐辛子をいつもの5倍入れた「殺人キーマカレー(命名、オレ)」を作って喰ったら、ストレスが全部消失した。そのあと喰ったイチゴの美味かったこと。

 僕は「引っ張られやすい」ニンゲンだ。人はそこにチャンネルを合わせるな、と云うけれど、観てしまったものを知らなかったとは云えなくなる。ヒジョーに面倒だ。特に誰かの「痛み」に関しては。だから、常に自分をフラットに戻す方法を持っていないと確実に引っ張られてしまう。間違っても僕はいい人ではない。そういうタイプの人間だってことだ。

 昨年、標高3500メートルの雪山で、ケガ人救出の手伝いをした。僕は殆ど何の役にも立たなかった。救助の要請に対して、切り立った崖から重い鉄製の担架をしょって降りてきたのは何と女性だった。思わず惚れそうになるくらい凛々しく勇敢な人物だった。その彼女が雪崩で亡くなったと連絡があった。一瞬、言葉を失った。あの彼女が亡くなるくらいなら、僕なんてひとたまりもないだろう。山に入るとき、毎朝「今日もよろしくお願いします」と山の神に話しかけるけれど、無謀は愚かなことで、己を知り、謙虚さを忘れるな、と彼女が命を賭けて教えてくれたのだと思う。R.I.P。

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殺人キーマカレーとハーフ走 への1件のコメント

  1. Froggy II より:

    人を助けたりする人が若くして他界するなんて。世の中は容赦ないと感じるときがあります。でも、そんな惚れぼれするほど逞しい人なら、今度は頼もしい大天使になって地上にやってきそう。

    私は秋田に住んでいますが、このお正月は1m先も見えないような地吹雪が続いています。自然、とくに冬は町の中にいても厳しくて、車にのればアイスリンクの上を走るようなものだし、屋根の雪下ろしで毎年誰かが亡くなるし、圧倒的な雪の強さには謙虚にならざるをえません。だから春が来たときの喜びはものすごく大きいです。

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