洋上の人

9月7日 日曜日 晴れ 

 というわけで、丸一日かけて故郷に帰ってきました。新門司から福岡まで夜中にバイクに乗るのはまったく楽しくなかったけれど、それ以外は総じて素晴らしい時間でした。

 墓参りに行って、美味しいものを食べて、今日は故郷でみんなを会えるのを楽しみにしています。船の中で時間がありすぎたので、以下コンディションの整え方、書いておきましゅた。

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 僕の名前の由来になった太平洋で船に揺られています。たっぷり時間があるので、普段伝えられないようなことを長文でやってみようか、と。

 僕らの仕事は体力が勝負です。コンサートのみならず、レコーディングだって、曲を書くことだって、結局のところ必要なのは体力なのです。体力がないゆえに、判断を誤ることはよくあるんです。

 ベストな体調は数値で理解しています。軽すぎず、重すぎず、動きにキレがあって、思った通りに声が出て、無駄な力を入れなくても演奏できる。体脂肪率で言うと13%。半年かけて、昨日ようやく到達しました。が、61歳にはなかなかな道のりでした。

 どうやって、自分のベストのコンディションにするのか、今日はそのことをお伝えします。役立ててくれたら嬉しいです。

 これまでに、過度の運動、断食、トレーニング、いろんな方法で身体を維持してきましたが、加齢に伴い、いちばんいいと判断したのは、バランスのいい食事をして、運動をする、体重を落とす場合は月に1〜2キロに抑える、何事も劇的にはやらないってことです。

 まず食事。

 朝が一番重要だと思います。玄米、味噌汁、卵焼き、焼き魚、納豆。洋風和風、いろんなものを食してたどり着いた無敵のルーティーン。朝、たんぱく質を摂ることはとてもいいと思います。魚は無敵!身体の調子がいいです。食物繊維は玄米に混ぜたスーパー大麦と味噌汁の具で。全部でだいたい500キロカロリーくらい。

 昼はヨーグルト(もちろんプレーンなもの)、チアシード、プロテイン、ブルーベリー。これは食事というより体調維持のために食べてる感じっす。雪山で実験済。

 晩御飯は炭水化物は食べず、おかずと副菜。それに飲酒(これは余計)。笑。

 だいたい1日に1800〜2000キロカロリーくらいです。

 自分が摂取しているカロリーを知ること。

 一度、自分がなにを口にしているのかすべて記録してください。今はそういうアプリもあるので簡単です。思ったより、間食を積み重ねたりしてるものなんです。慣れてくると、どれだけのカロリーを摂取したのかだいたいわかるようになります。それと朝起きたら、体重計に乗って、毎日記録してください。数値に一喜一憂する必要はありません。ちゃんと努力していれば、波線を描きながら、体は100%それに応えてくれます。

 ものすごく簡単に書きます。(ほんとはややこしい数式があるんだけど)あまり運動しないタイプの人は体重に34を掛けるだけです。

現在70キロの人が65キロになりたかったとします。

70kg ✖︎ 34 =2380キロカロリー
65kg ✖︎ 34 = 2210キロカロリー

基礎代謝を含め、70キロの人が1日に必要なカロリーがおおよそ2380キロカロリー。つまり2380を摂取し続けていれば、70キロを維持できるってことです。65キロだと2210キロカロリー。つまり70キロの人が毎日2210キロカロリー摂取していれば、そのうち65キロに到達します。その差170キロカロリー。ぜんぜん辛くもなんともないです。

過激に取り組まなくても、全体像が把握できていれば、100%そこに到達します。

摂取カロリーを知ること、記録すること。余計な間食なんかをちょっと減らすだけ。それだけです。ストレスを溜めないこと、記録も楽しむこと。身体はちゃんとそれに応えてくれます。そうなってくると、変わっていく自分が好きになります。

もうひとつ運動です。

だんぜん筋トレをおすすめします。加齢とともに筋肉は減っていきます。そうすると基礎代謝も減ります。いいことはひとつもない。別にマッチョになりたいのではなく、パフォーマンスするのに筋肉はマストで必要なのです。今はそういうアプリもあるし、youtubeにもあります。僕はマッチョ目指していないので、自重のトレーニングを毎日やっています。筋肉はリカバリーすることも大事なので、僕みたいに毎日やる必要はありません。

それと有酸素運動。僕の場合はランニングです。

だいたいこんな感じかな。

あとはステージで着ているものをテーラーの岡田くんに作ってもらってるのですが、たぶん40歳くらいの採寸から変えていないのです。なので、彼の洋服に袖を通した瞬間に自分の変化を認識します。ジャストサイズに作ってくれてるので。そういう戒めも大事か、と。

なんであれ、自分のポテンシャルを使い切るって、面白いのです。誰にだって、いくつになったって、伸びしろはマックスにあります。

 それじゃ、今夜!

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海の上の人

9月6日 土曜日 台風一過

奇跡的にフェリーが出航することになりました。バイクで還れるなんて。ラッキー。

そんなわけで丸一日wifiのない海の上におりまするゆえ、予約投稿ってやつです。船旅が大好きなんです。あのゆっくり感がたまりません。HWの次の目標はスタッフたちをツアー中全員フェリーに乗せてBBQをすることなんでございます。本気です。彼らは公演が終わると次の公演地に向かうことが多いので、一緒に食事をする暇もないんです。

運動して(船内で歩数計が2万歩を記録したことがあります)、露天風呂入って、本を読んで、ビール飲んで、ゆっくり過ごして故郷に向かいます。せっかく時間があるので、明日のblog更新は長文企画をやる(かも)です。笑。9/7の福岡のライヴはスペシャルなことになります。ゲストもいます。秘密です。ぜひぜひ来なされ!

 

素晴らしいよ!いろんな意味で。

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Recording day#059、嬉しいこと

9月5日 金曜日 大雨

体脂肪が理想の13%に到達した朝。腹筋が見事に割れていて、ちょっと嬉しいです。筋トレはやりすぎると危険な領域に入るけど、いくつになっても裏切りません。ほんとだよ。

ところで、昨日は録音の機材をすべて車に積んでしまったので、夕方にはミキシングを切り上げ、スタッフと大打ち上げをいつもの店で敢行しました。8月の2daysのライヴ、企画から含めると1年がかりだったので、労いたかったのです。オレひとりではなにもできません。

そこでとっても嬉しい知らせを聞いて、嬉しすぎて飲みすぎました。バカなのか?たぶんバカなんだと思います。でも、身近な人間が幸福でいてくれることほど嬉しいことはありません。同じ店で、福盛進也くんに「ユー、結婚しちゃいなよ!」みたいなことを言ったらほんとうに結婚したのも嬉しかったなぁ。笑。ときどき思い切り無責任なことを言いますが、オレの直感はそんなに間違ってないと思います。

ここ数日でたどりついた考えもたっぷり話すことができました。チームとして、不可能に挑んでいきたいと思います。

ところで、台風が直撃しているので、船は出ないものだと思っていました。これは自走だな、と。でも、にゃんと出航しそう!昨日はバイクは揺れるから載せられないってことだったんだけど、載せられるかも。まだ余談は許さないんだけど、車もバイクも載せられたらめっちゃ嬉しい!

待ってろよ、九州!

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Recording day#058

9月4日 木曜日 曇り

「指針」。

僕の言葉でいうなら「POLARSTAR」が見えてから、判断に悩むことが減りました。ミキシングって、星の数ほど道があるから悩むんです。まるで悩むのが仕事みたいに。でも、見えない「POLARSTAR」を目指して、ほぼまっすぐに目指せるようになった。

トータルリコールが保てるのがこの時代のいいところで(アナログだとそれができない。それがまた刹那でいいんだけどね)、しばらく放置して、忘れた頃にまた聞いてみて軌道を修正する、みたいな。

果たしてフェリーが運行されるのかどうか。

気を揉んだところで、オレにはどうしようもないレベルのことなので、今できることを最大にやったのなら、あとは与えられる運命を楽しむだけ。

そんなこんなでミキシングは進んでいます。

復興酒「甦る」を造るためのお米「さわのはな」の稲刈りが9/20に行われます。参加無料なので、ぜひぜひ体験してみてください。オレは山の中でミックスしているので、残念ながら参加できません。

その機会に合わせて、先日の水戸のソロライヴで託された募金¥31,500、それから僕が預かった「甦る」をいつもの店で仲間たちが飲んでくれた募金¥15,000、合計¥46,500を「きびたき長井甦るの会」に送金しました。

ありがとう!!!

 

 

ゾンビーズの大名曲のナイスカヴァー!ぜんぜん関係ないけど、ベースって「音符の長さ」なんすよ。彼、ほんとうに素晴らしい。絶妙。音楽の深さってこいうところにあるんす!

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ジャック・ホワイト、センスが素晴らしい!大好物。オレも混ぜて欲しい。

 

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Recording day#057、コペルニクス的転回

9月3日 水曜日 晴れ

大きな気持ちの変化がありました。

音楽を好きになってからというもの。ずっと「アルバム」というものに育ててもらった恩義として、そのリリースの形態にこだわることに意地になっていました。無論それはやり遂げるけど、そんなイタチの最後っ屁みたいな発想じゃなくて。

もはや、時代がサブスク、格安聴き放題に流れていくことを止めようがないのだから。若者たちは音楽はお空からwifiに乗って無料でやってくると思っているのだから。意地でモーレツな努力をしたところで、流れには逆らえず、一瞬の反抗にしか値しないってことに気づいたのです。ようやく。

それは初老のパンクがやることじゃない。頭を使わないと。笑。

決して諦めたのではなく。意地で頑張るってことは、川の流れに逆らって泳いでるようなもんなんです。残念ながら、いつかは力尽きて溺れて死んでしまう。世の中が変わっていくのは仕方がない。ならば、川の流れを味方につけて、ほんとうに自分たちが信じていることを「独自のやり方で」伝える努力をすべきじゃん、と思ったのです。

うちには若くて超絶頭のキレる仲間もいる。経験もある。技量もある。ないのはいつだって資金だけ。よかろう上等だよ。笑。

旧態依然のポンコツたちが時代に追い越されるのではなく、時代とともに変化しつつ、変わらないスピリットを胸に、しなやかに生きていく姿を見てもらうことで、誰かが励まされるのなら。その方がいいに決まってる。

でも、正直、どうやっていいのか、まったくわからない。ノウハウもない。笑。でも、そこにワクワクしていたい。必要は発明の母。人は追い込まれて、初めて本気で生き始める。

慣れ親しんだやり方や、これまでの方法論や、どうでもいいプライド、エトセトラ。

そんなものを全部捨てて、今の自分たちをぜんぶぶっ壊して、新しい自分たちを創ればいーんじゃん、と。

ようやくそこに気持ちがたどり着いたのです。それもこれも、とことんまでやってみたからです。やんなきゃわからなかった。

自分たちが信じているものは、エヴァーグリーンなものなのだから、時代に追い越されることなんてない。

2025年、全力で走ってきて、ようやくたどり着いた境地です。笑。頭固いよな。

柳の木が強風に揺られてるの、見たことある?ほんとうにしなやかに風をかわすのです。オールドパンクはしなやかにね。ダテに長い間やってんじゃないし。

なので、間違いなく大きな失敗もすると思うけれど、まぁ、それも人生。あはは。帰りの燃料はないけど、大志を胸に船出します!

NO REGRETS !

 

と、ここまで書いたところで、人生はまったく思うように行ってはくれない。7日の福岡のライヴに間に合うよう、5日の夜のフェリーで帰ろうと思ったのです。オレはバイクで(だって阿蘇だし)、奥さんの小さなクルマにレコーディングの機材を積んでもらって(オレの車はデカくて彼女は運転できない、左ハンドルだし)。

でもどう見ても、台風直撃。。。。。これはたぶん欠航するな。97%の就航率を誇るこのフェリー、欠航したら、これで2回目。ははは。もー。

さて、どうする。飛行機で飛んでライヴをやってとんぼ帰りし、もう一度チャレンジ(甚だ非効率的)、阿蘇でのレコーディングを諦める(それはないな。最初からのコンセプトだし)、バイクは諦めて台風の中の自走(まぁ、やれないことはないけど、これは疲れるな、、、)。

ほんとうは8月のライヴが終わったら、すぐに帰りたかったんだけど、叔父が急逝し、やんごとなきミーティングを終えて帰るにはこのタイミングしかなかったのです。

まぁ、逆風もチャンスの入り口ってことで。楽しみながら切り抜けることにします。台風は見事なまでに船の航路を逆行してるので。笑。続報は引き続き。なんであれ、福岡のライヴを飛ばすってことはないので、安心してください。にゃんとかして行きます。プロですから。

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Recording day#056

9月2日 火曜日 晴れ

朝は自分のこころが一番素直な時間。

目覚めた瞬間の「感じ」をたいせつにする。前の日にネガティヴなことがあれば、目覚めがよくないこともある。でも、そこで10分、横たわったまま自分のこころと向き合って、どんな1日にして、このネガティヴな感情をひっくり返すかイメージしてみる。「これができない」ではなく、「これならできる」、「これもできるな」、エトセトラ。ポジティヴなイメージが固まったところで、また目覚められたことを感謝して、1日を始めてみる。

テレビやネットやSNSには触れない方がいい。他人の情報は今はどうでもいいはずだから。朝から自分を汚すことはない。

掃除、洗濯、コップ一杯の水、コーヒー、いつもの朝食。その間に自分の気持ちを整理して、できるだけポジティヴなことをここに記す。それからストレッチと筋トレを終えたら、今日の戦闘開始。ははは。

なんと言えばいいのか、わからないけれど。

LIFEは常に流れていて、その流れを絶やさないことをたいせつにしている。今できることを明日やらない。「これだ!」と感じたなら、他のことを放り出しても、今すぐそれをやる。反応の速さに慣れてくると、そのこと自体が運命を動かしていることに気づく。運って言葉はあんまり好きじゃないけど、んなもん待っていたって、やってこない。流れを絶やさず、まだ形になっていない未来をバカみたいに信じられるかどうか。

そう自分に思わせるためにも、朝の時間をとても大事にしています。てか、それがLIFEの醍醐味だと思う。

冗談みたいな話だけど、たいせつなときは向こうから語りかけてくる。

1979年、カエルの大合唱の中、授業中に「バンドをやれ!」と聞こえてきたこと。

アメリカの4000メートルの雪山山頂で「もうええやろ!(関西弁だった)」と聞こえて、タバコをやめたこと。

ほんとだよ。笑。

人生は苦闘に近い。でも、ワンダフルでミラクルなことに満ちてる。2回は嫌だけど、1回きりだからこそ、オレは愉しい!

今日も元気にそれぞれの現場に行ってらっしゃい。オレもがんばる。

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自動水やりシステム

9月1日 月曜日 晴れ

うちの植物たちへの「自動水やりシステム」を構築する日。

年々植物が増えているので、結構たいへんな作業なんです。日が昇ってから作業を始めたオレがバカだった。こういうのは完全防備でやらないと皮膚をやられたりするので、暑いのです。3年目になるので、少し楽になるかと思いきや、そんなことはなかった。

まずは植物を段階的にすべて庭に運び出し、場合によってはガレージまで運んで洗浄。スプリンクラー、点滴、エトセトラ。植物が欲するであろう水量を推察して、風と太陽光の向きを考えて設置。それからホースを這わせて水道と連結させて、水量を調節。終わったときには完全に日が傾いてました。てか、若干熱中症気味でグロッキー。

そのままレコーディングもせず、ビールを飲んで寝ました。無理。

朝6時から15分。夕方17時から15分。水が出ます。暫定的にここから始めて微調整します。サンスベリアにはもはやスプリンクラーが足りず、日陰で断食してもらうことに。彼らも最初は小さな株だけだったのに。恐ろしく増殖しています。サンスベリアは部屋の空気をよくしてくれるし、これもみんなに株分けしようかなぁ。

運び出してみると、なんと家が広い。けれど、なんだか無味乾燥。植物たちがどれだけ日々に潤いを与えてくれていたか、よーくわかります。だって朝起きたらまず、植物と会話するもんね。

高いものなんてなにもないんです。いただいたか、スーパーや南の島の空港で数百円で買ってきた、みたいなものしかありません。いつの頃からか、植物の声が聞こえるようになって、成長がとんでもなく、若干困ってます。肥料も一切使ってません。鉢が苦しくなったら植え替えるのと、ときどき状態を見て場所を変えるくらいなんだけど。なんとなく風にあたりたいのかな、とか、太陽がしんどいのかな、とか、毎日見てればわかるようになります。あと、むかーし枯らしてたのは、水のやりすぎが多かったと思います。それって一方的な愛情なんすよね。恋愛と同じです。植物との駆け引きだから。

うちから旅立っていった子供たち(苗木)は軽く300は超えてると思います。みんな元気にしてるかな?そういえば、8月のライヴにオリズルランを20鉢弱持っていったんだけど、受け取ってくれたのかな?連絡がなくて、ちょっと寂しく思っています。いつもは超絶元気なのをお渡ししているのですが、あの鉢たちは植え替えのタイミングが遅れて、もやしっ子のままお渡ししたので、ちょっと心配してるんです。

って花咲じじいか!

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Recording day#055

8月31日 日曜日 晴れ

2025年もとっくに後半戦に突入していたことにさっき気づいた私です。3分の2終わっとるやん!でもまぁ、今年はほんとうに全力で走ってきたので、いつもに増して後悔はありません。

レコーディングは無限ミキシングに突入しております。まだ「あ、この音入れた方がいいな」と思うことがあるので、完全にミキシングのみではないけれど、ほぼ、ミックスをしている状態です。昨日も書いたけれど、完全な作品を目指さないってのが今回のテーマです。でも、またぜんぜん頂きは見えません。

ほんとうはエンジニアに丸投げして、オレはソファーにふんぞり返ってるってのが一番楽なパターンなんだけど、にゃんと言ってもここが一番、オレが頑張ればコストを削減できる場面でもあるわけだし、理想の音を求めてエンドレスな旅に出るのです。

物欲はほぼないんだけれど、自分が好きなように音楽を創ることができる「環境」は欲しています。いつも楽器がセットアップしてあって(特にドラム)、アイデアが湧いてきたらパッと録音できる環境。んなもん、実現しないうちに身体が動かなくなるのだけは避けたいっすね。

どこかに適した場所はないのか、ずっと探しながら旅をしています。かつて蔵王の山の中に朽ちた牛小屋があって、かなりイメージに近くてgoする寸前まで行ったんだけどなぁ。じゃぁ、自分で建てるってのはアリなのか、とyoutubeを見てるんだけど、これはオレには向いてないな。手抜き工事間違いなし。笑

もうすぐハートランドに還ります。結局、なんだかんだで数週間しか滞在できないけれど、山の男になって、働いて、焚き火して、走って、登って、バイクに乗って、昼間はミキシングに没頭。新しいアルバムにネイチャーの要素を加えたいと思っています。

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Recording day#054

8月30日 土曜日 晴れ

完膚なき作品を完成させることに疑問を感じるようになりました。

これって魚さんの影響も大きくて、こう見えてオレは完璧なものを創ろうとするタイプなのです。そこに歯止めをかけてくれるのが彼の存在。いい意味でね。

このトリオはもともとベースが不在。資金が乏しいこともあるけれど、その「レス」な部分に可能性を見出すことによって、みんなに希望を感じてほしかったりする。ってことは必要以上に僕がベースを加えたりすると、得るものもあるけれど、失うものも多い。途端に安定感は増すけれど、バンド感が失われる。

それゆえ、不安定ゆえの安定という甚だ難しい落としどころにチャレンジしておるわけです。その塩梅が難しい。いちばんの悩みどころかな。昨日取り組んでいた曲もベースを入れないことによって、風通しが良くなった気がしています。定食でいう「おしんこ」みたいな。そんな曲だって必要。

ところで

アムステルダムにあるゴッホ美術館が存続の危機を迎えているそうです。主に経営的な意味において。

ゴッホには多大な影響を受けてきました。それゆえ、大部分の彼の作品を見ることができるゴッホ美術館にはどうしても行ってみたかった。30代の頃だったか、ようやくそれが叶いました。アムスはね、とってもいい街です。アートに優しい。

年代順に並んだ作品群を見ていて、ある一年間のパートで足が動かなくなった。なんだか訳がわからないまま、こころの一番深いところが揺り動かされて涙が止まらなくなった。こんな経験は初めてです。ゴッホの筆致が平面を超えて自分のこころと身体をぐわんぐわんに揺り動かすのです。

生涯苦しみの中にいたゴッホがいちばん苦しんでいた時期に描かれたものでした。

いったいどれだけの苦悩の中にいたのか、、、。それを作品に昇華させる彼の気持ちはいかほどのものだったのか、、、、。どれだけ描いてもまったく評価されないことへの絶望、、、。

あの絵を見て、こころが動かされない意味が僕には理解できなかったのです。

かようにアートは誰かを救うことがあります。あのとき、僕もまた評価されていなかったけれど、そんなことはどうでもいいのだ、と強く励まされました。それでも自分の道を行くかどうか、だけなのです。他人の評価なんて、どうでもいいのです。いつだって無責任極まりないのだから。

逆に言えば、そのときにたったひとりだけ激賞してくれた人、長谷川博一さんのような人、は永遠に忘れません。

前にも書いたけれど、佐野元春さんにプロデュースの本質はなんですか?と。「励ますことだよ!」。そして「境は超えていくのではなく、ぼかしていくんだよ」。

それらの忘れ難い言葉たち、ゴッホの筆致。僕のポーラースターなのです。

永遠に北の空の真ん中あたりで輝いている。

願わくば、自分のそんな人間でありたいと思っています。

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Recording day#053、人の夢を笑うな!

8月29日 金曜日 晴れ

人の夢を笑う奴が嫌いだ。

その人がどんな夢を持とうが、自由。

オレの夢?それは秘密。でも、いちばん遠い夢だから、生きてる限り墜えることはない。

ところで、ブラザーからとつぜん時計を贈られた。

オレはイージーライダーに感化されて育ったから、時計は一生しないものだと思ってた。時計って管理社会の象徴で、キャプテン・アメリカが旅を始めるときに、まず路上に捨てるんだよね。それが田舎の少年にはたまらなく格好良く見えたから。

でも、受け取った時計にはね、彼の壮大な夢そのものが刻まれていた。一緒に、彼の苦闘の20年を記した本も受け取った。彼のことは十分に知っているつもりだったけれど、その道のりたるや想像の10倍くらい険しかったことを知って、マジで胸が熱くなった。どえらい男だよ。

その夢はね、かつて江ノ島に生息していたタツノオトシゴを戻すこと。そのためにファンキーに海をきれいにする。それをなにがあっても続けること。愚直、愚鈍。なんでもいい。でもなんと言われようともその想いを貫いていることは素晴らしい。まぁ、オレがくどくど書くより見てください。誰もこんなアホなことできないから。だいいち、彼は一銭も儲けていないわけだから。

オレが福島のことに本気で関わって、苦しんでたとき。人って生き物があまりに酷すぎて奈落の底まで落ち込んでたとき。

「ヒロシさん、江ノ島の温泉にでも行って、休んでください」と彼が言う。優しい男だな、と思って温泉に行ったら、マブダチの長崎在住のヒロシがそこに裸で佇んでいる。奇遇にも程があるだろ(オレは信じてる人間をまるで疑わない)!。次にしらす丼を食いに行ったら、そこで福島の可愛がってるシンガーが働いてる。奇遇にも程があるだろ!(まだ疑わない)。最後にいつもの店が貸し切られて、友人たちで溢れかえってるのを見て、ようやくオレも気づいた。「ヒロシ・わっしょいの会」、つまりオレを励ますための壮大な企みだった。あはは。バカだねぇ。

涙出たね。

人を傷つけるのも人、励ますのも人。どうせ生きるのなら後者の方がいいに決まってる。

で、ここには書けないようなひっどいことがあってね。ブラザーとはしばらく疎遠になってた。

ある日、江ノ島を散歩していたら、彼はまだ「ゴミ拾い」を主催していた。オレが知っていた頃より、規模がとんでもなくデカくなっていた。

ほんとにこいつはやるんだな。ちょっとぐっと来て、本物の兄弟よりも、ブラザーだと思った。

それゆえ、久しぶりに彼の魂胆(失礼)にのっかってみることにした。だいたい想いが強すぎて空回りしてるのを知っていたから、オレ自身が被害者(笑)になって、ここはこうした方がいいんじゃないって伝えられると思ったから。

その魂胆は湘南在住のミュージシャンたち、TUBEの角野さん、プリンセスプリンセスの富田さん、それに若い鍵盤奏者とオレを加えてバンドを作って湘南の浜辺で能登や福島のブラスバンド、それにシンガーたちと音楽を奏でるっつー、相変わらず無軌道が暴走しているような企画。書けばこれだけ、だけど、音楽はほんの一部。力士たちが子供と相撲をしていたり、障がい者に優しかったり、フラダンスがあったり、とにかくどえらくてんこ盛り。もちろん無料!

むろん受けたからには真剣に取り組んだよ。TUBEの曲も、プリプリの曲も本気で弾いたよ。得難い経験だったよ。音楽やってる仲間にジャンルなんて関係ないからね。最後に江ノ島の入り口のラーメン屋でみんなとしこたま飲んだよ。

で、彼にはこう伝えた。

「君の理念はいつだって素晴らしい!でもね、たとえばとんかつ定食に例えるなら、お盆の上にとんかつとキャベツ、ご飯に味噌汁におしんこ、最後にからしがあるから定食なんであって、君の情熱はむっちゃ理解できるけど、ぜんぶとんかつだったらお腹いっぱいになるじゃん」って。

でもね。こういうところも含めて、好きなんだよね。名前は純一郎なんだけど、ある時期ルー・大柴さんと一緒に会ってたことがあって、彼に「ピュア一郎」って呼ばれてた。ナイス・ネーミング!ほんとにそのままなんだよ。ははは。

オレは夢を語る彼が大好きで、それって震災のときにでっかい夢を語ってくれた加山雄三さんとまったく同じなんだよね。レベルもビジョンも。

だから、彼の夢が実現することはオレの夢でもあるんだ。時計をバイクに乗って持っていって、江ノ島の前で装着。生涯、時計はこれひとつで。

人の夢を笑う奴が嫌い。そんな暇があったら、応援したい。

若いミュージシャンがこれから決死の想いで日本中をツアーするんだと。なんで、オレが彼に伝えたいのはたったひとつだけ。

 

お前が何をしてもらうか、じゃなく。お前が誰かに何をできるか、だけなんだよ。


自分が楽して、得することばっかり考えるんじゃねーよ。いくつになってもそれがわからない奴が多すぎる。

みんなもゴミ拾いでピュア一郎に会いに行ってみなよ。こころ洗われるよ。腐ってないで、あんな風に燃えてみなよ。オレのブラザーなんだよ、よろしくね!

 

 

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