Recording day#052

8月28日 木曜日 晴れ

どういうわけか61歳まで生き残った。

こんなに生きてるはずじゃぜんぜんなかったけど、この頃生きてることは悪くない、と思うようになった。てか、生かされてるいることは悪くない、の方が感覚的には正しいかな。笑。

たかがロックミュージックとはいえ。音楽である限り、それは深遠極まりなくて、まったくどこにも辿り着かない。そんな実感もない。

ただ、経験という財産がある。無駄に人生をかけて、続けてきたわけじゃない。人を見抜く力もある。ダテに騙されてきたわけでもない。メソッドなんかなくても、物事がこれからどう動くのか。それは感覚でわかる。

そんな意味で言えば、可能性はいつだって無限大であることは間違いない。

バカなのか?左様、バカなのは間違いないけど、そういう励まし方だってあると思う。

あの人がこう言った、同じことに関して違うあの人はこう言った。そんなものばかりが流れてくる。まったく気にしないのは、それが経験じゃないから。机上ではなく、それは「ネットの空論」。だいたいしたり顔で知ったようなことをいう奴にロクな人間はいない。

元気じゃなきゃ、なんにもできない。でも、健康ばかりを気にしてると、健康に毒されてくる。あれは食べない方がいい、これを食べた方がいい。したり顔で知ったようなことをいう奴にロクな人間はいない、アゲイン。いやいや、んなもん、時代とともに変わっていくよ。そんなことより、自分の感覚と経験を大事にした方がいい。

死ぬ時は死ぬんだから、健康診断みたいなことも数十年やっていない。意外に数値にビビったりするからね。だから、そんなものは知らなくていい。

自分の経験で知り得たことを、伝えていきたいと思う。

日々、音楽を創っていて、素晴らしいと思うのは、そこに明確な答えも終わりもないこと。最後は強く自分を信じるしかないこと。それに甚だ鍛えられるんだと思う。

あとね。まぁオレにこんなこと伝えてなんの意味があんの?みたいなメールがよく来る。おかげさまで慣れたよ。気分は悪いけど。それも時代だから受け流す。はっきりと伝えておくけど、他人に自分の欲求不満をぶつけるのはエネルギーと時間の無駄だよ。

 

 

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Recording day#051

8月27日 水曜日 晴れ

この時代のレコーディングって、スタジオでバンドの音を録り終えたなら、あとはほぼ孤独な闘いなので、意地と情熱だけが自分を支えます。そこにしがみついてるとも言えるかな。笑。

でも、なんだろう、このブ厚い氷を必ず砕いて、南極点に到達してやる、みたいな砕氷船フィーリングが常にありまして、我々を苦しめるサブスクからも逆説的なエネルギーを得ています。その力の源は若い頃にジョー・ストラマーが僕に与えてくれたものです。

もはや音楽がほぼ無料化して、聴き放題になっていく流れに逆いようがないんだけれど、僕らは音楽のほんとうの意味を知っているわけで、他とは違う、オーディエンスが渇望してくれるような「価値」を見いだせれば、道は拓けるとアホみたいに信じているのです。

そんな意味ではド平日に開催された先日の2daysはスタッフまで含めた僕らにとっても、むっちゃエネルギーを与えてくれました。感謝しています。ギミックのないライヴパフォーマンスは死なないという意地です。音楽の価値を取り戻したいのです。そんなに安っぽいもんじゃない。特殊効果もなにも要らない。最小人数の人力だけでどこまで到達できるか。スカスカな音楽で、どこまで想像してもらえるか。すべての説明を排除して、全力で挑む価値のあることだと思っています。

なによりも、自分自身が創っているものに励まされなければ、と思います。

この数ヶ月、某国のラジオではなく、深堀りしたいCDがアルバム単位で24時間鳴り続けています。このひと月ほどは細野晴臣さん。小樽で、今更ながら細野さんの凄さを教えられ、これまでも無論聴いていましたが、もっと細胞レベルで理解したくなったんです。鈴木惣一郎さんの話が面白すぎたってのもあります。あと、やっぱり長谷川さんですね。彼の遺作をテキストに24時間聴いています。だからね、旅って大事なんです。バイクで旅しなきゃ、ここまで思わなかった。

細野さんの音楽理解能力、半端ないです。とくにリズムの解釈。70年代にここまで到達していたのか、と。驚愕します。結局、僕らの音楽は「熱」を帯びてしまうので、作業が終わったあとに流れる細野さんの深いリズムと「脱力感」がたまりません。あー、一生辿り着けない、と思うので、その分自分のできることに全振りするのです。笑。僕はYMOにあまり影響を受けていません。そのあたりが同世代のミュージシャンと違うところなのですが、ここからYMOに至る彼の変遷はすでに70年代の彼のソロの中に萌芽しているのを感じます。

それって、福盛進也くんがECMを経て、日本に帰ってきて、今アジア圏の音楽を発信しようとしているのと似たスピリットだな、と思うのです。そういう独立心に富んだ人が僕は好きです。野茂さんに通じる道です。

かくいう僕もやりたいことが山のようにあるんです。ジャンルを超えた音の小さいコンボで地方に音楽を届けたいし、HWのアルバムは出したいし、民謡を身体の中に入れて単身NYに渡りたいし、エトセトラ。

死んでる暇はありません。ただ、レコーディング中はまるで稼ぎがないので、それが問題。笑。でも、お金が人を幸福にするわけではないのは十分に知っているので、どんな時でも必要ならば使います。借りないけど。笑。

ま、なんとかなるか!Life goes on !

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Recording day#050

8月26日 火曜日 晴れ

約ひと月ぶりにレコーディングに復帰しました。

今年の2大マターは8月のライヴを成功させることと、アルバムを完成させてなんとか年内にみんなに届けること。まずはみんなのライヴへのリプライ、たくさんありがとう。遠くからも足を運んでくれてありがとう!北海道から沖縄まで。ほんとにありがとう!開催してよかった。いくつになっても可能性は無限大だって、伝わっていたら嬉しいです。HW、まだ行けるし、オーガニックでフォーキーなグルーヴもぜひぜひ全国に伝えたい。

釧路の君!沖縄や離島から来てくれた君!来年は行けたらいいな。アルバム持って。なので、待っててね。

新作ですが、寡作で届けられないんじゃなくて、たくさんありすぎてまとめられないという、嬉しくて苦しい悲鳴でございます。

とっくに九州に帰っているであろうはずの9/7に福岡でライヴを決めてしまったのですが、もろもろズレ込んで、このライヴに合わせて帰ることになりそうです。今回は録音機材もあるゆえ、でもバイクも乗りたいゆえ、バイクと車と機材をフェリーに載せて帰るという離れ業を敢行します。笑。できるのか、オレ。

九州がもっと近かったらなぁ、といつも思うけど、遠いからいいのか。あ、そんなわけで、福岡のライヴでは先日のライヴのグッズも福岡の人に届けにいきます。ただし、Tシャツはほとんど売り切れたとスタッフから。それ以外のものはまだあるようです。今回のは大人なデザインでとってもいいっすよ。

いつものようにまずは到着後は、草刈りからのスタートになります。山形県長井市の田んぼの草刈りは最盛期に突入していると思います。有志は僕の代わりにぜひぜひ行ってください。むっちゃやりたいんだけど、オレはアルバムを完成させねばならんのです。

なんで、いつもこんな面倒な生き方をしてるのかって。そうやって誰もがやらない道を通るから、固有の音が完成すると信じているからです。都会だけではなく、自然のバイブスも入れたいのです。あと、単純に焚き火がしたい。とってもしたい。星も見たい。美味しい空気が吸いたい。

ようやく一息ついて、まずやりたかったことはバイクに乗る。埃まみれの彼をピカピカにして、ぶーんと家を出たものの、襲ってくるのは熱風。信号待ちではエンジンからの灼熱。1ミリも楽しくない。おまけに、痩せて、ただでさえnothingに近かったお尻の肉がさらになくなり、お尻ですべての体重を支えているハーレーの場合、地獄なのです。お尻の骨が直接シートに刺さってる感じ。ゲル入りの特注シートではもはや追いつかず、さらなる「被せるゲル」をつけてなんとか乗っております。筋トレもいいんだけど、お尻に肉をつけるにはどうしたらいいんだろう。笑。これも老化かな?誰か教えて!

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変化

8月25日 月曜日 晴れ

弾丸で九州から戻ってきました。ほんとうは阿蘇に還ってミキシングに没頭するはずでしたが、関東でやることがまだあるので、一旦仕切り直しです。

先日の渋谷のステージで、12/26にライヴを開催し、アルバムを出す!と言い切ってしまった(軽く後悔 笑)ので、もう出すしかないっつープレッシャーが。でもまぁ、そのくらい自分に負荷をかけないと、この時代、ほんとうにアルバムなんか出せません。

録音があと少し。その後は怒涛のミキシング作業。阿蘇の山の中でやった方がとうぜん「ゆったりとした」仕上がりになります。山の中に機材を運ぶ算段もですが、都会でやれることをやって、山で滞りなく仕上げられるよう、2025年はエンドレスに走り続ける所存でございます。

ところで、ギターが変わってたの気づきました?エレクトリックはもちろんグレッチ一本で。生涯一本のギターって、自分で言うのもなんだけど、そうとうカッコいいと思います。使わなかったけれど、今回からサブにはゴールドトップのレスポールが昇格しております。

ライヴで話した通り、我々浮気性ではまったくありません。デビュー以来、イベンターもPAも照明も同じ。35年変わらないチームHWです。たぶん、そんなの聞いたことがない。素晴らしいマネージメントも含め、彼らがいてくれないと、まるで成り立ちません。

なのになんでギターを変えたのかって。

情熱です。テックと代理店と楽器屋さんが一体となって、バンドの特性に合わせたものを探して持ち込んでくれたのです。バンドは進化します。いつまでも同じじゃない。彼ら、ライヴに足繁く通ってくれて、バンドのサウンドを理解して、細かい調整まで含めて提案してくれます。そりゃ、こっちもぜったいいい音出してやるって燃えますよね。ギターからPAに信号を送るところまで、すべてを見直しました。

ステージに立ってるのはたった3人だけど、そうじゃないのです。こういうことの集合体です。スタッフ全員合わせてのサウンドだと感じてもらえたら、嬉しいです。

 

 

 

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感謝の日

8月24日 日曜日 曇り 

 たいせつなライヴの朝に急逝した叔父に感謝を伝えに行く。

 2日間のライヴから家に帰り、スーツを着てそのまま空港へ。

 大学を卒業して、すぐにミュージシャンになれなかったオレは肉体労働をしていた。そんなオレを見かねた叔父は某広告代理店の就職を「コネ」で世話してくれたのだった。

 当然、オレは反故にする。

 学生課には「君がやってることはわかってるのか?」と。もちろん、わかっていた。

 次に私立高校教師の職をまたしてもコネで世話してくれた。

 またしても反故にする。

 このあたりで親類から勘当処分が下るのは当然で、肉体労働4年目にオレはミュージシャンになった。

 それから20年くらい経過して。

 愚母が病気になって看病してるあたりで再会した。叔父は医者で、最後は叔父の病院(院長は従兄弟)にお世話になったから。

 「おまえ、いい顔してるな」。初めて褒められた。

 毎日、母の見舞いに来てくれたから、会っているうちになんとなく打ち解けて、いろんなことが氷解していった。その病院には地域のじじばばが通っていて、大先生(おおせんせい)と呼ばれていて、「大丈夫だよ!」と声をかけるだけで、彼らの顔が明るくなるのを何度も見た。赤ひげ先生、地域医療かくあるべし。

 母親が死んだとき、病院のみなさんで見送ってくれた。その光景が忘れられない。並木の桜が満開だった。

 叔父の家にお世話になったお礼を伝えに行ったら、オレのCDがいっぱいあった。気恥ずかしくて、申し訳なくて、嬉しかった。旅館みたいにでっかい家の奥の部屋に白衣がかけてあって、医師としての矜持を感じた。それってオレがギターを磨いてるのと同じじゃんって。そういうところが好きだった。

 それから一年に一回くらい、帰郷するたびに挨拶にいくようになった。いつも優しく接してくれた。叔父と叔母に会って、昭和の話を聞いて、祖父と祖母に線香をあげさせてもらう時間が好きだった。

 福島の復興に真剣に取り組んでいることと、町の惨状を伝えたら、帯のついた札束を渡された。苦しんでいる人たちのために使ってくれと。

 不器用だけれど、根は優しい昭和の人だった。

 最後に会ったとき、「葬式に来てくれるか?」と。「当たり前じゃないですか。だから元気でいてください」。そう応えたから、約束を果たしにきた。

 たいせつなライヴの朝に亡くなったから、その数日前に亡くなった後輩や、長谷川博一さんや、天上に届くように演奏した。佐野元春さんのタンバリンはひかり、そのものだった。そして素晴らしいバンドはいつだってオレを鼓舞してくれた。

 アイルランドの母が亡くなったとき、オレが飛行機で駆けつけて、花束を抱えて悲しい顔をしていたら、村のアホどもがオレにこう言った。

 「ヒロシ、彼女の素晴らしい人生を祝福するんだよ!」、と。

 それから死生観が変わった。

 激動の昭和、平成、令和を生きた叔父は穏やかな顔で眠っていた。院長である従兄弟にはちゃんと素敵なファミリーがあって、叔父の表情の中にある優しさは従兄弟と孫にまで受け継がれていた。

 並木に桜は咲いていなかったけれど、永い間、黙っていろんなことを見守ってくれていたのか、と。そう思うとちょっとだけ感傷的な気持ちになった。

 父とも叔父とも、一度も乾杯できなかったから、渡辺圭一を呼び出して、焼き鳥屋で飲んだ。博多は焼き鳥屋なのに、豚バラから食うのがルール。その意味不明な感じが好き。お互い元気なうちに従兄弟と飲めたらいいな、と夢想してみる。

 今度は天上で母親が叔父を案内する番。なんのかんの言って、母は叔父(兄にあたる)を慕っていたから、今頃仲良くしていてくれたら嬉しい。

 誰にだって「死」はもれなく一回だけやってくる。だから、今日をどう生きるべきなのか。そんな当たり前のことを叔父は還暦をすぎたオレに教えてくれた。

 それを忘れずに生きていたい。

 感謝しかない。

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渋谷にてday#002

8月23日 土曜日 たぶん晴れ

クソガキだったときに、ある種の「天啓」を受けて始めたバンドだけど、それを還暦すぎてまで続けられるとは思っていなかった。

そもそも、ここまで生きてるとも思わなかったし。

「バンド」ってものが好きだってこと、込み上げてくる情熱、それは始めたティーンのときと、1ミリも変わらない。バカなんだと思う。

でも、やっぱり「バンド」ってすげぇ、と思うんだよね。固有の訛りみたいなものがあって。全体的にイカれてる。

初日はタイプの違うベーシストが二人いて、今日はベースレスでしょ?

まぁ、汲んでください。笑。

帰りの燃料は積んでないんです。マジで。だから、行けるところまで行くんです。落ちたところで、終わりです。だって、ニンゲンはみんな死ぬんだよ。後悔とか、ありえない。そんな怖い生き方はできない。

明日かもしれないし、10年後かもしれない。いつまでもやれるとは思っていない。それがいいんだと思います。ここまで来ると。

それはメンバーの演奏からビンビンに感じます。今日が最後のステージかもな。別に暗い意味じゃなく、そのくらいの覚悟はいつも持っていたいのです。

これからも行けるところまで行くんで、どうぞよろしくね。

あとチームHW。今回は20人くらいいたのかな?プロフェッショナルとしての仕事をほんとうにありがとう。そして、ワンダフルな音楽家たち。冒険家たち。ほんとうにありがとう。ポーラースター、佐野さん。あんなタンバリン聴いたことある?あるわけないよ。目が覚めたよ。そこにすべてが込められてた。ありがとうございました!!!!!

二日間、たくさん来てくれて、ほんとうにありがとう!

 

 

 

 

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渋谷にてday#001

8月22日 金曜日 晴れ 

 都内の某ホテルで書いています。

 平日だというのに、きっと日本中から、たくさん来てくれて、ありがとう。

 それぞれのポーラースター見つけてくれましたか?

 僕は見つけました。それが何なのかって、そんな野暮なことは書きません。少なくともあと10年は頑張れる。笑。

 ちょっとだけ書くなら、ディランに呼ばれたロビーの気持ちです。笑。いや、ほんとうに。

 ロックンロールって魔法だよね。

 佐野さん!進也!TOKIE ! 圭一 !、オレの誇らしいHWスタッフたち。関わってくれたすべての人たち。そして何よりも来てくれた人たち。

 ありがとう!

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今日という日

8月21日 木曜日 晴れ

30年前に「1995」を創っていたとき。

いろんな意味でたいへんな一年になると思っていたし、自分たちのことで言えば、このアルバムが売れなかったら戦力外だな(実際そうなった 苦笑)と思ってはいたけれど。

30年後にこんな日が来るとは1ミリも思っていなかった。

野茂さんがパイオニアとして、たった一人で海を渡り、快刀乱麻のピッチングを繰り広げているのを見て、スタジオでどれだけ励まされたことか。

同じように昨日。江ノ島のゴミをありとあらゆる形で20年拾い続けた男が、家にやってきて、彼の20年を描いた本を手渡してくれた。いつだってオレを熱くさせるのはこういう情熱で、ステージに立つ前の日に、一気に読んで、身体じゅうにエネルギーが満ちていくのを感じた。

 

確かに情熱を込めて音楽を創ったけれど、リリースしたら、我々にコントロールできることなんてなにもない。

受け取ったくれた人たちがそれぞれに愛し続けてくれたこと。そして、過去を振り返らないオレのためにスタッフたちがすべて、道を整えてくれたこと。いつも誰かが支えてくれたこと。オレはただそれに乗っかっただけなのです。

だからこそ。あらゆる想いを含めて、オレが一番愉しまなきゃ失礼じゃん、と。思った8月21日の朝です。

いい夜にしましょう。

 

ついしん

B、お前の素晴らしい人生をステージから祝福するから、受け取ってくれ。ありがとう!

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自由になること

8月20日 水曜日 晴れ

可愛い後輩の突然の訃報が届いて、さすがに、、、落ち込みました。

お前、こんなタイミングで死んでんじゃねーよ、と思った後、そっか、あいつは自由の身になって久しぶりにライヴに来てくれるんだな、と。やりきれなくて、酒をかっくらって寝たら、一緒に演奏してる夢を見ました。なんだよ、お前、一緒に演奏したいんだったら早く言えよ、水臭いな、もう。みたいな。

相変わらず、ボトムの効いたプレジジョンを弾いてました。彼は渡辺圭一が加入する前にHWを支えてくれた男です。

長い間会ってなかったけれど、何度も「あいつどうしてるかな?」と頭をよぎったのです。それって、ちょっと無理してでも連絡して、あわよくば会えってことなんだ、と。今更ながら痛感しています。バンドを始めて46年。メンバーが2人鬼籍に入り、1人はずっと病院にいます。それが続けるってことの意味なら、辛すぎるけど、彼らのためにもできる限りステージに立ち続けようと思っています。

明日からのライヴに向けて、やれることはすべてやりきりました。1ミリの後悔もありません。

それぞれの30年、これからの30年。中空に未来を描けたら、と思います。愉しんでくれたら嬉しいです。

 

えっと、僕から小さなプレゼントがあります。ライヴに合わせて「オリズルラン」を育てておきました。ただ、猛暑ゆえ、いまいち元気がないんです。どうしようかな、と思ったんだけど、なかなか手渡せるチャンスもないし、もっていくことにしました。1日につき8鉢くらいあります。開演前の物販のところに置いておくので、仲良く分け合って持って帰ってください。数に限りがありすぎるので、仲良く!ね。今回は抽選してる時間がないので。持ち帰るためにとびきり小さくしておいたので、袋は用意しといてください。コンビニの袋で大丈夫ですって書いたら、以前お叱りを受けたんだけど、それって再利用って意味だから。大丈夫です!

植え替えのタイミングを間違えたのか、はたまた猛暑のせいか。

いまいち元気がないんだけど、元気にしてやってください!あと1週間あれば元気にできたんだけど、ごめんね。

 

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懲りない人たち

8月19日 火曜日 晴れ

自車で全国を廻っているともだちが「1年に2度」も全損の事故を起こしたと聞いて電話。

あのね!事故る人って、運転の上手下手というより、一瞬気を抜いたりとか、そういう性質にあるから、メッセージだと思って真摯に受け止めなさいって。ライヴの後は疲れきってるのにアドレナリンが出てるから、とっても危ないよって。

そんな老婆心を「ヒロシさんこそ、ハーレーでツアーなんて狂ってますよ」と言われて反論する言葉がなかった。笑。懲りない人たち。

なんにせよ、公共交通機関に乗ってツアーをしたくない気持ちは100%理解できるから、安全第一で頼むね。オレだって、いちおう、ここからの2daysが終わるまでバイクには乗らないことにしてる。

 

夜中に某レーベルの長から電話。とあるアーティストの新しいアルバムがついに完成。もう考えすぎて、なんだかよくわからなくなったけど、これは音楽愛という名の意地なんです、と。100%理解できますとも。こういう人はほんとうに仲間だ、と思うのです。

 

モノを減らすことも加味して、初めてヴィンテージものの楽器を手放しました。新しいものを買うなら、減らしていこうと思ったのです。テックや楽器屋さんの多大な協力あってこそ、なんだけど。僕らの楽器は即戦力として、その道のプロによってメンテナンスされています。使えない部品は交換されてる。でも、ヴィンテージものの価値って「フルオリジナル」が一番なんだって。使えなかったら意味ないじゃんと思うのはミュージシャンの考えで、要するに収集する価値があるかないかってことなのね、と。

なんで、こんなにモノがあるかって。まず自分の本職であるギターたち。レコーディングにどうしても必要な弦楽器たち。さらに鍵盤にベースにパーカッション、持ってないのはドラムだけ。あとはレコーディング機器。時間をかけて極限までシンプルにできたらと思っています。

 

ピーター・ガブリエルは貴族なので、とんでもないスタジオを保有してるんだけど、彼が普段作業している場所は「小屋」みたいな感じで、でっかいスタジオは世界中の才能あるミュージシャンに貸して、そこからインスピレーションをもらってるんすね。その「小屋」からふらっと現れる感じがとってもよかったんです。東洋から来た僕にもまったく分け隔てなく接してくれて。

「小屋」で音楽を制作することもだけど、その「小屋」自体を制作するのも面白いんじゃないか、と。調べることを始めました。やがて、全国を回ることはできなくなるわけだし、時代の空気を吸って、新鮮な野菜を届けるように、新しい音楽を届けるにはどうしたらいいのか、考えているところです。

なんにせよ、前例がないから面白いわけで。失敗する可能性も十分にあるけど、いいじゃん、自分の人生なんだし。老後の資金?そんなこと考えてたらロックンロールなんかできないって。

 

最後に。自然農法で野菜を創るこのお方。宇宙を見てるところが素晴らしい。「スピ系」なんてそんな安っぽい言葉じゃなくてね。あなたがどんな職業であれ、とっても示唆に富んでるので、時間のあるときにぜひ。こういう人を見ると「思いっきり我が道を行こう!」と励まされます。

このサムネイルは、、、だけど、内容は素晴らしいよ!

 

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