佐野元春さんと描く「The Circle」

8月8日 金曜日 晴れ

8/21のライヴ。スペシャル・ゲストに佐野元春さんをお迎えします。

僕の音楽人生でプロデューサーを迎えたのはお二人だけ。ドーナル・ラニーと佐野さんです。

1993年のことだったか。故長谷川博一さんが佐野さんのアルバム「The Circle」を聴かせてくれたんです。そこに「君を連れてゆく」という曲が収録されていて、自分が描けずに悶々としていたテーマ「再生 = 人は何度でもやり直すことができる」があまりにも見事に描かれていて、深い感銘を受けました。この曲にまつわるストーリーは本「Seize the Day」に詳しく書いたので繰りかえしません。ぜひ、読んでください。

アルバム「1995」を創っていたとき、八方塞がりの状況でした。これが売れなければ、レコード会社との契約は切れる。独り身の僕は世界中を旅してインスピレーションに満ちていたけれど、家族を抱えたバンドのメンバーとの実生活におけるギャップは埋め難いものがありました。ほんとうにどうしようもなかった。アルバム「NO FEAR」ではドラムやベースも含め、いろんな楽器を僕が演奏したけれど、こんなに悲しいことはなかった。だって、やりたかったことはバンドだから。でも締め切りは来る。クオリティーはあげなきゃいけない。

バンドを前進させ、なおかつ自分のヴィジョンを表現するためには、偉大な先達の力を借りる以外に方法が見つからなかったのです。

佐野さんが描いた「君を連れてゆく」は僕にとってポーラースターそのものだったからです。

そんな経緯で、ドアを叩きました。約束の時間に彼の仕事場を訪ねたなら、「ファクトリーへようこそ!」と。映画みたいな風景(笑)。野茂さんから贈られたグラブがとっても小さかったことを昨日のことのように覚えています。

一緒に過ごさせてもらった時間は刺激に満ちたものでした。初めての「まな板の上の鯉」。グルーヴの創り方、奇蹟を起こす方法、決して諦めないこと、パイのように幾層にも重なる音の粒、ユーモア、ちょっとした装飾の塩梅、エトセトラ、エトセトラ。なによりもヴィジョンを想像を超えて、具現化すること。

「プロデュースの本質ってなんですか?」という僕の問いに、彼は「それはエンカレッジ (励ます)することだよ」と。

表現者は孤独です。どんなに迷っていたとしても、凛としていなければならない。でも、人間はそんなに強くないのです。ガラスの向こうで隔てられて歌を入れるとき、逃げだしたくなるものです。

僕が歌っている間、彼は一度も「NO!」とは言わなかったのです。励ます言葉が尽きるまで、彼は僕をエンカレッジしてくれました。そのことを僕は忘れません。僕が若いミュージシャンをプロデュースするときも、勝手に受け継いでいます。このことをどこかの原稿に書いたなら、アジカンの後藤くんがわざわざ僕に感想を伝えにきてくれたことがあります。

つまり、それは継承されるべきことなのです。長谷川さんが宇宙に放とうとしていた「善きこと」と同じように、ロックンロールのある種の本質で、そのスピリットが「The Circle = 円環」を描くのだと思っています。

「1995」がリリースから30年経過したとき。どうしても佐野さんに来てほしくてオファーしました。そして、そのレスポンスがびっくりするくらい速かった。ツアー中で忙しいことはじゅうじゅう知っていたので、躊躇したのだけれど、その真っすぐな愛情にとても打たれました。

時空を超えてまた響きあえること。これはギフトで、歓び以外のなにものでもありません。これまでずっと、どんなときも応援してくれたみなさんと、その瞬間を分かち合えることをほんとうに愉しみにしています!

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【Special Guest 発表】

『1995』30周年ライヴ初日公演に佐野元春さんの出演決定!/初のLPも発売中
2025.08.08 UPDATE

HEATWAVEのアルバム『1995』がリリースされて今年で30年、その発売日となる8月21日、翌22日に2デイズライヴを開催。
初日公演のSpecial Guestとして、『1995』のプロデューサーである佐野元春さんの出演が決定!
さらに初となるLP化も決定し、ボーナストラックを加えた2枚組仕様として8月6日(水)にリリース。本公演の会場でも販売します。
それぞれの30年に感謝を込めて、これからのHEATWAVEをお届けします。

LIVE INFO
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HEATWAVE LIVE 1995-2025
チケット発売中(ボタン)

Day-1
Bring the HEAT ~情熱と感謝の日~
・日時:2025年8月21日 木曜日 / 18:15開場 19:00開演
・出演:山口洋(HEATWAVE) / TOKIE(Ba) / 渡辺圭一(Ba) / 福盛進也(Dr) / Special Guest 佐野元春


Day-2
Make the WAVE ~未来へ波を起こす日~
・日時:2025年8月22日 金曜日 / 18:15開場 19:00開演
・出演:HEATWAVE(Vo.Gt 山口洋 / Dr 池畑潤二 / Key 細海魚)

■会場:duo MUSIC EXCHANGE (東京都渋谷区道玄坂2-14-8)
■通し券料金 ※販売終了:13,500円(税込)
※限定ステッカー付き(当日お渡しのみ、後日発送不可)D代別
■1日券料金:7,000円(税込) D代別
■発売日:7/5(土) 正午
■問合せ:SOGO TOKYO(03-3405-9999)

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リハーサル

8月7日 木曜日 晴れ

スタジオでワンステージ分の歌を本気で歌って、さあ帰ろうと車に乗ろうとしたら。

車に40年以上乗ってるけど、炎天下に長時間晒された車は異常なまでの温度になっていた。これはもう普通じゃない。

改めて思った。

帰りの高速は殺気だっていて(気持ちはわからんじゃないけど)、ついにはワンボックスカーが道路上で炎上していた。あれも、気温が関係している可能性は大きいだろう。なんだか世紀末みたいだった。

誰もが普通じゃないと思ってる。だったら、ただ「暑い!」って言ってるだけでいいのかって。それって、加担してるのと同じじゃん。だから酷暑の真夏にコンサートを企画してすいません、とこころから思った。来年からは夏にはやりません。許してください。去年ソロツアーをやっていて、真夏のライヴの体力の消耗が異様に激しいことに気づいていたのだから。アニバーサリーだから、30年前と同日にやるというコンセプトだったゆえ、ほんとうにすいません。

真面目な話、オレたちはもうすぐ死ぬからいいって話じゃない。そんな団塊の世代みたいな「勝ち抜け」的生き方は嫌だ。オレたちが生まれてからのわずか半世紀とちょっとでこれだけ酷くなってるんだから。これからを生きる子供たちにほんとうに申し訳なさすぎるよ、、。そう思わない?こんな状況残して死ねるかって。

だったら、なにができるのか。まずは、夏は表立った活動はせず、山の家にこもって(クーラーないし)創作活動に充てるとか。ひとりひとりがそれぞれの道でできることをやるしかない、と思う。政治家に期待する意味はもはや何もないのだから。

長谷川博一さんが書き遺した歌の一節にこういう部分があります。

「警告が響いてくる」って。少なくともオレには警告は十分に響いてる。

 

閑話休題。

アナログ「1995」に関して。昨日が発売日だったのかな。たくさんリアクションをありがとう。アナログ化に関して、30年前の仕事に正面から向き合ったので。その音楽たちの「骨密度」と情熱にとても励まされました。先輩の言葉を借りるなら「今までのオレたちは間違いじゃない」った感じかな。笑。

必ず「売れる」とか「売れなかった」って話になるんだけど、それってそんなに重要な話だろうか?渦中にいたときから、オレはそのことに興味がなかった。もちろんあなたが言うように「売れて」いたなら、もっとマシな家に住んで、違う人生があったの「かも」しれんけど。そんなこと1ミリも望んでないし。ここまでの人生、もう一回やれと言われたなら「絶対に」嫌だけど、一回きりだから、常に崖っぷちで(今も 笑)で超絶面白かったわけだし。「売れたり」したら超絶鼻持ちならないやつになってたかもよ。

「オレはヤンバルクイナを目指してる」って。本気なので。Catch me if you can. 音楽事務所に「所属」していなければ、レコード会社と「契約」していなければ、音楽ができない、なんてことは100%ないんだよ。道がないなら、自分で創れ。仕事って自分で創るんだよ、そしたら誰の命令も聞く必要がない。

既成の枠の中で必死に抗っていた「1995」はそんな意味で愛おしいんだよね。さっさとそんなところから離脱しなよ!って言う前に、そのシステムの中でやってみないとわからないことってたくさんあるわけで。当時のスタッフはとっても熱い奴らだったし。ただ、権利なんかは根こそぎ持っていかれるのがその世界なわけで。そのアナログが売れたところで、我々が儲かるわけではまったくありません。誰が儲かるのか、それはイマジンしてください。

なので、今懐具合がって方は無理に買わなくていいです。それよりも僕らの新作を買ってください!

ただ、その作品がノスタルジーではなく「これまでの30年」、「これからの30年」をそれぞれに想起させるものであったなら、創った甲斐があったってものです。

1984年、初めて福岡を出て訪れた広島で書いた「棘」。95年にリリースして30年後の2025年にアナログでみんなに届けられる意味。あの日、元安川のほとりに座って感じた違和感。今日スタジオで歌っても1ミリも変わっていなかったのです。

 

これ、その日の写真です。1984年。

オレがしつこいのか、鋭敏なのか、わからないけれど。それこそがオレが人前で歌を歌う動機です。

リハーサル行ってきます。

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Recording day#049、80年目の夏

8月6日 水曜日 晴れ

この日。毎年、あの夏のことを思いだします。もう何度も書いたので、繰り返しません。平和記念式典の会場の片隅で、手に一輪の花をもって、震えながら祈っていた老齢の女性のことです。彼女のこころの中にこそ、平和へのほんとうの願いがある、と思います。

アルバム「1995」を創っていたときが戦後50年。今年で80年。体験者の多くが星に還っていくときに、僕らに課せられた責任は重いと思うのです。

太陽のエネルギーに改めて感嘆しています。屋上なんてフライパンみたいでもはや歩けません。屋根に近い場所ほど、1日中熱がこもっていて、もはやエアコンも効きません。家にあるすべてのエアコンを稼働させないと暮らせません。こうやって、また地球に放熱するというエコでもなんでもない暮らしを都会でしていることに、なんだかなぁ、と疑問だらけ。

存在を脅かすほどの暑さは惑星からの警告なんであって、いつまであんた達は惑星のポテンシャルの上にあぐらをかいて、好き放題に生きるんだい?と問われている気がします。

バイクで旅をすると、メガソーラーってやつもたくさん見かけるわけでして、これが地球にやさしいのか、と問われると甚だ疑問。エコカーだって甚だ疑問。これだけの警告をひとりひとりがどう受け止めるかってことを問われてる気がするのです。少なくとも我々が子供の頃から、今に至るまで半世紀ほどで温暖化は急激に悪化してるわけで、これは我々の責任に他ならないのだから。

リハーサルの空いた時間にミキシングを開始しました。できたものからやっておかないと間に合いそうにないのです。これからは完成という頂上を目指してひた走ります。

さて。今日からHWのリハーサルです。行ってきます。

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ラジオ出演の日

8月5日 火曜日 晴れ

バイクで都内に出かけたわたしがバカでした。

まずは伸び放題だった髪を切りに。見事なまでに通勤ラッシュとバッテイング。酷い渋滞。灼熱の太陽とエンジンの熱にサンドイッチ状態でジリジリと焼かれます。にゃんとかSAに逃げ込んで、熱中症寸前。

美容院では思い切り冷却されます。ヘッドスパも冷却にて、スタジオへの移動で更に灼熱地獄。もう許して。笑。

本日の収録は渋谷にて。

銀座線も東横線も、どこから乗るんだっけ?ハチ公はどこに行ったん?かつて渋谷に住んでいたとは思えない浦島太郎状態。正直、怖い。みんなこの第一関門を乗り越えてライヴにやってきてくれるんだね。ありがとね。

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一本目。中村貴子先輩のBAYFM『FAB NIGHT~TAKAKO’S EDITION~』。

何度もお世話になってますが、いつも通りの丁寧な取材、1時間はいつもあっという間。日本中のあちこちで「中村貴子さんのラジオでHWを知りました」と僕に伝えてくれた約30人のみなさん。ちゃんとご本人に伝えておいたからね。

ぜひ聴いてください。

番組名:BAYFM『FAB NIGHT~TAKAKO’S EDITION~』
放送日:8/18(月)深夜25:00〜25:55

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二本目。レジェンド、田家秀樹さんのFM COCOLO『J POP LEGEND CAFE』

田家さんにお会いするのはたぶん30年ぶりくらいじゃないかな。来年80歳だっておっしゃってましたが、ぜんぜんそんな風には見えません。

一週目は「1995」を詳細にわたって、二週目はこれまでのキャリアを振り返るって内容だったんだけど、普段振り返らないぶんだけ、伝えたいことに一本筋が通ったまま、前進していることが如実に音楽から伝わってきて、嬉しい体験でした。自分でエンジニアをやるようになって、その音がいい音だったことも自分を励ました、かな。笑。

なにはともあれ、こんな機会を与えていただいて感謝しかありません。新しいアルバムできたら、また呼んでください!

番組名:FM COCOLO『J POP LEGEND CAFE』
放送日:8/18(月)18:00〜19:00
8/25(月)18:00〜19:00

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渋谷からの帰りは見事に帰宅ラッシュとバッティング。低血糖と灼熱地獄と渋滞にやられて、家に着いたころには茫然自失。

でも、今日もまた全力でいい1日だったから、良しとしよう。パーソナリティーのお二人とも僕より年上で、その衰えない情熱にたくさんエネルギーをいただきました。

感謝です。

 

 

 

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リハーサル

8月4日 月曜日 晴れ

引き続き、コソ練の日々。

できることを披露することに興味はなくて、大げさに言えば、人類の可能性というか、そにチャレンジしたいと思う。そして予算は限られる。でも、今回はとても恵まれてる方だと自覚してる。ならば、コソ練あるのみ。オレの場合の練習とは反復とも違って、血の深いところまで音楽を浸透させる作業。そこに入ってさえいれば、どのようにも反応できるから。

リハーサルの音源をゲストの方々に送るにあたって、先日の演奏を地獄聞きしたのだが、福盛くんのドラムが素晴らしくてね。演奏しているときももちろん聞いているつもりだったけれど、え!こんな演奏してたんだ!みたいな新鮮な歓びに満たされました。彼、とんでもないよ。

愉しみにしていてください。

今日は音楽から1日だけ離れて、プロモーションの日です。ラジオなどに誘ってくださったゆえ、1日にまとめて都内にバイクでぴゅーんと。こんなヤンバルクイナみたいなバンド、番組に呼んでくれて嬉しいです。詳細がわかったらお伝えするんで、ぜひ聴いてくださいまし。

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リハーサル

8月3日 日曜日 晴れ

実はこれまでもやってたけど、家の筋トレルームを改造してコソ練という名のリハーサル。

8月のライヴはゲストのみなさんと響き合う場面も多く、演目も多岐に渡るので、まずは音楽を身体に入れることだけはガッツリやっておかないと。その上で、疲れを蓄積させないように、良く寝て、美味しいものを食べること。

30年前の作品が繋いでくれる縁で、昔のスタッフたちとも連絡が取れたりするのが嬉しいです。それぞれの人生がまた交錯することを愉しみに今を生きています。

レコーディングも進行中で、どうしても必要な楽器ってものがあります。それは買わざるを得ない。そうやって、楽器がどんどん増えていく。でも、もういいかな、と思うのです。これまで楽器を差し上げたことはあっても、売ったことはなかった。その行為が好きになれなかったから。それぞれ思い入れがあるし。でも、もはやLIFEをシンプルにする時期に差し掛かっていると思うのです。なので、ひとつの楽器が必要ならば、あまり使わないものと交換してシンプルにしていこうと思っています。そうなるといいな。

昨日の夕方、ちょっとだけ時間ができたんで、気分転換にバイクに乗ったんだけど。もう夏に乗るのは無理。苦行でしかない。笑。特に空冷のエンジンにとっては。乗るなら陽が昇る前に1時間とか、かな。でも、朝方は近所の人々を起こすわけにもいかないし。話は変わるけど、オレは空冷が大好きで、いろんなクルマに乗ったけど、一番好きなエンジンはビートルの空冷水平対向4気筒。馬力じゃなくて、ドコドコしたトルクの太い感じがとっても好きです。今でも乗りたい。あのクルマね、雪が降ったらどうするかって、FFの逆をいくRR(リアエンジン、リアドライヴ)なんで、バックだったら走るんすよ。懐かしい。あの車だけは駐車場でオレを待ってる、感じがしたんすよ。生き物みたいだった。

んなことも含め、シンプルってところに辿り着けたら、と思います。清貧っていうと、言葉に失礼な気がするけど。

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リハーサル

8月2日 土曜日 晴れ

リハーサル。新しい試みゆえ、いろんな可能性を試してみる。まぁ、そんなに簡単に事が運ぶとは思ってなかったから、一歩前進を良しとしよう。

ところで、帰ってきたなら、すんごいコメントが来てるんだわ。もちろん匿名で。んなもん、晒しもしないし、相手にもしないが、気分は悪い。疲れ倍増。あんたが名を名乗った上で、オレの目を見て、そのセリフを吐けるのなら、意見として聞くけどね。

匿名な時点でフェアじゃないのよ。何回書けばわかるんだか。言いたいことがあるなら、名を名乗れ。

こういうのがこのblogに限らず、SNSで世界中に溢れてる。そんなものはオレの独断で遮断する。当たり前じゃん。んなこと書いて送ってくるやつはなんの責任も負ってはいない。毎日、時間を費やして書いてるのはオレだし、厳しい意見と悪意は根本が異なるわけで。

悪意って増幅するんだよ。まぁ、寂しいのか、やり場のない怒りがあるのか、それは知らんが、そういう気持ちを他人に向ける人間は人として幼すぎる。

あんたのために、昨日コメントにあった内田樹さんの素晴らしい記述を引用させてもらうよ。こころに余裕があるときに読んでみれば?日々感じていることを、ここまで明確に言語化してくれて、感嘆した。こんな人間が増えたら、世界はこんな風にはならないはずだよ。

 

私たちは自分が欲するものを他人にまず贈ることによってしか手に入れることができない。それが人間が人間的であるためのルールです。今に始まったことではありません。人類の黎明期に、人類の始祖が「人間性」を基礎づけたそのときに決められたルールです。親族の形成も、言語によるコミュニケーションも、経済活動も、すべてこのルールに準拠して制度化されています。


繰り返します。私たちは自分が欲するものを他人にまず贈ることによってしか手に入れることができない。
祝福の言葉を得たいと望むなら、まず僕の方から「あなたにはいつまでも幸福でいてもらいたい」という言葉を贈らなければならない。まず贈与するところからすべては始まる。

 


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怒涛の8月

8月1日 金曜日 曇り

わたすにとって「怒涛の8月」の始まりです。なにはともあれ、身体に気をつけて、ベストコンディションで完走したいと思っています。

まずは今日からリハーサルが始まります。初めてのメンツで初めてのことに向き合うので、とても愉しみにしています。毎回思うんだけど、この齢になってチャレンジさせてもらえることに、むっちゃ感謝しています。ありがとう!願わくば、その姿が誰かの励みになったなら、こんなに嬉しいことはありません。

昨日、偽居酒屋店員を全力でやらせてもらったんだけど、やっぱりプロはすごいなぁ、と感嘆。動線がすごいのですよ。ある意味、わたすの仕事場(今、これを書いている部屋)もスーパーワンオペモードなので、同じかもしれないけれど。料理を気遣い、お客を気遣い、総合的に空気を創っていくこと。とてもタメになりました。ありゃ、ライヴと同じだ。

 

3月にド素人のわたくすにジャガイモの植え付け作業をさせてくれた広島の「夜明けのジョニー農園」からそのジャガたち、野菜たち、卵、新製品が届きました。これまた、どえらい嬉しかったっす。こうやって実るとね、たまんないす。まずは大好きなポテサラにしていただきました。美味くて涙ちょちょぎれました。これはまた、音楽を創ることとまったく同じだね。

不思議なもので、見返りを求めず愛を注ぐと、その翌日にはどっとなにかが返ってくる。間違いなくこれは真理だと思うのです。

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祝う

7月31日 木曜日 晴れ

音楽を1日離れて。

今日はめでたく還暦を迎えたミュージシャン3人(すべて女性、うちの奥さん含む)のお祝いをいつもの店で。

と書くと、ただご飯を食べに行ったみたいだけど、違います。

店主と入念に何度も打ち合わせをして、店を借り切って、わたすも店員になって(ええ、もちろんそんな格好で)給仕したり、料理を作ったり、花束贈呈したり、音楽選んだり、本気です。笑。だって、敢えて女性で、と書くけど、60歳まで現役のミュージシャンでいることって、なかなかのことですから。

みんな楽しんでくれて嬉しかったです。いつまでも元気でいてほしいです。

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おしながき(実物はわたすの手書き)

乾杯  ミスチルのケンちゃんから随分前にいただいたシュワシュワ。開けるなら今日だろ!笑。ケンちゃん、ありがとう!!!

先付け 嶺岡のもろこし豆腐
ホワイトショコラの冷静ポタージュ(うちの奥さん作)

お造り 本鮪、鰹、鯒の昆布じめ、新子

小柴穴子白焼き

地蛸酢の物

鱧の天麩羅

鱧の子と冬瓜の沢煮

黒毛和牛A5たたきと松茸

夏野菜の冷製ケンミンビーフンカッペリーニ(ヒロシ作)

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お知らせです。

14歳の誕生日にわたすにギターを教えてくれた画家の向井三郎が、千葉の「夏庭」という素晴らしいギャラリーで個展を開きます。彼の絵を見てほしいのはもちろんですが、夏庭のロケーションが素晴らしいので、ドライブがてら、ぜひでかけてみてくださいまし。ゆっくりと時間が流れています。もちろん僕も行くつもりです。バイクの爆音であの悠久の時間を破壊したらごめんなさい。ちょっと前まで聖原司都子さんの作品が展示されてたんだけど、彼女の作品も夏庭にはとっても似合います。

親友とはいえ、数年に一度しか会わないんだけど、空白の時間は互いの作品が埋めてくれるんです。

みんなも、なかなかお年頃でしょ?絵を生活の中に取り入れるって、とってもいいですよ。うちにもいくつか向井の作品があって、一緒に時を重ねています。彼の絵は時間とともに「壁」になっていくんです。それが素晴らしい。

https://natuniwa.com

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「1995」のアナログ盤完成しました。

30年経過して、自分たちの仕事に励まされるのはとっても嬉しいことです。ほんとうにありがとうございました。

まったく古くなってないのが、我ながらすごい、と思います。音がいい。大半はソニーにあった大好きなNeveのコンソールを使って作られています。アナログのマスターテープの音が素晴らしくて、ほぼそのままカッティングできるレベルだったのです。

当時のアナログのものはすべてが劣化していきます。磁性体の寿命が尽きるのです。なので、これで最後だと思います。でも2枚組なので、それなりの値段になってしまうので、お小遣いが厳しい人は無理に買わなくていいです。僕らの新作を買ってくれた方が嬉しい。

あの頃、家が一軒建つくらいのお金を使ってアルバムを創ってました。笑。今は7年落ちの国産中古車一台くらいかな。でも、今も昔も音楽に込める情熱は1ミリも変わっていません。

ソニーにいる時、スタッフたちはほんとうに頑張ってくれました。でも、「売れる」という結果はなにも残せなかった。僕本人が「売れる」ことに今も昔も興味がなかったからです。そんな意味ではほんとうに申し訳なかったと思っています。でもね、この音を聴いてもらって、エヴァーグリーンなものを創ろうとしていた意志だけは間違ってなかったと思ってもらえるか、と。

ライナーは長谷川博一さんに書いて欲しかったのです。それが叶わないので、木村由理江さんにお願いしました。彼女のフラットな文章がとってもとっても素晴らしいです。由理江ちゃんは齋藤和義くんをデビューの時から激推ししていて、そのおかげで僕も和義くんに興味を持った次第です。もう随分前の話だけど。

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Recording days#048

7月30日 水曜日 晴れ

思い返せば、物心がついた頃から、世界に対してずっと「違和感」を感じてきた。それはどうしようもないレベルのもので、60の齢を超えても増えるばかりで減ることはなかった。「違和感」はいつだって「生きづらさ」と直結していた。

とくにバブルの頃はほんとに発狂寸前まで追い込まれた。

1996年に「Tokyo City Man」の中に「ここに君の居場所なんかない」と書いたけれど、否定形で書いてポジティヴに響く離れ業(笑)に到達する以外に生きる場所はなかった。最近この曲のリクエストが多くて、たまに歌ってみるんだけど、妙に熱くなる自分がいる。要するになにも変わってないってことなんだと思う。

ひとつだけ変わったことがあるとするなら。

その「違和感」こそが自分をここまで生かしてくれた燃料だったのかもしれん、と感謝することか。

今月、六か所と福島を自分の目で再確認して、ニンゲンに深い絶望感を覚えた。数日、誰にも会いたくなかった。どうかしてる、とか、狂ってる、を通り越して、喉元を過ぎるとなにもかも忘れてしまって、また同じことを繰り返し、いよいよ取り返しがつかなくなったなら、怯えて泣きじゃくるだけの、目の前のことと、自分のことしか考えないクズみたいな動物なんだ、と深く知覚した。

フジロックでTOSHI-LOWがこう言い放ったんだと。「社会を問え、政治を問え、福島を問え、広島を問え、ガザを問え、何よりも自分自身を深く問え」。

その通りだよ。この言葉、全員が自覚したら、世界は変わるかもな。

絶望したから諦めるのか?いいや、そんなことはない。生きてる限り、問い続けるだけ。答えなんか風の中にはないことも知ってるけど。

このテレキャスターは固有の響きがする。つまりはそういう生き方をしてきたってこと。この人は調和の難しさと、その意味深さを知っている。表現者がやるべきことって、たとえばこういうことだよ。数じゃないんだ、オレにとっては。

 

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