日別アーカイブ: 2011年4月2日

意味のない音楽

4月2日 土曜日 晴れ   スーパーマーケットに音楽が復活した。ない方が良かった。あくまでも、僕にとっては。有線に「がんばれチャンネル」みたいなものが新設されたのかもしれないが、「がんばれsong」がじゃんじゃん流れる。どっちかと云うと不快だ。僕は聞かされたくない。胸のあたりがワサワサして、いたたまれなくなって、そそくさと店を出る。  車の中でラジオを聞いた。パーソナリティーが「震災後、いちばんリクエストが多かった曲です」と云って、曲をかけた。申し訳ないけれど、どっちかと云うと不快だった。また胸のあたりがワサワサする。曲の終わりまで聞いて、ラジオを消した。その曲が好まれていることや、たくさんの人を励ましてきたであろうこと。それは素晴らしいことさ。そして、僕がその曲を好きになれないのも仕方がない。  でも、こうも思うのだ。どちらかと云うと、僕と同じような嗜好のニンゲンだって少なからず存在するはずで、例えば僕がスーパーの社長だったら、カオリーニョ藤原の「人生の花」を1時間に1回はかけるだろう。その曲に込められた、圧倒的なものに心を奪われる人だって、たまには居るだろう。音楽を愛している者にとって、好きではない音楽を無理矢理聞かされることが、どれだけの拷問かってことを、分かって欲しいのだ。何よりも、未来を担う子供たちが、少なくとも「多種多様の音楽がこの世にはあること」。そして無数の選択肢があることだけは伝えて欲しいと思うのだ。  

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