日別アーカイブ: 2017年8月15日

迎え火と送り火の間

8月15日 火曜日 雨 お盆って風習は嫌いじゃない。僕は無宗教だけど、あの世の人たちが還ってくるって悪くない。山口家はもう僕一人だけ。九州にも帰る時間ないし、帰る場所もないけど、せめてアナーキーなやり方でも迎え火と送り火くらい焚いてやりたい。 うちの屋上で焚いたっす。見晴らしいいから、還ってきやすかったんじゃないかなぁ。コンサートもあったし、うちのお盆は実質一日だったけど。悪くなかった。スーパーで買ったダサい花も飾った。 告白するけど、山口家に伝わる仏壇をこの家に引っ越したときに捨てたんす。オレは思ったんす。形式なんかどうでもいいって。てか、現代の住宅事情では、もはや置くのに適した場所がない。だから、仏壇かなんだか良くわかんないけど、小さくてかわいいひな壇みたいなものを買って、すべての先祖はここに居ることになってます。無宗教でも毎朝、ちーんってやるのは悪くないす。 僕には子供が居ないから、僕の代で山口家は絶滅です。随分考えたんだけど、それでいいと思うんす。僕はできるだけ曲を遺すことにする。それが僕のできるすべてです。 ———————————— ずーーーーーーっとアウトプットばかり続けて、カスカスになっていた。そんなときに、NYで25年前に出会った映画監督マサが関わっている「ミリキタニの猫」の上映トーク・ゲスト。横浜、伊勢佐木町のシネマリンにて。この映画館、初めて行ったんだけど、観たい映画、たっくさんやってたんす。知らなかったよ。この界隈、この手の映画館が3つも残ってんだって。素晴らしいね。シネコンで映画を観るのとはぜんぜん違うよ! 何よりも、この映画そのものが素晴らしい。今を生きるヒントに溢れてる。金曜までやってるから是非。マサも居ます。オレのトークはうーーーーーん、でも会場の方に「そろそろ」って云われるまで何か喋ってたけど。オフィシャルサイトはこちら。 それから矢井田瞳嬢の入魂のライヴを体験しに、青海まで。同じ時代を生きて、歌を書いて、バンドを組んで、いいエネルギーを循環させようとすること。目的は僕と同じです。鼓舞されます。一人だけれど、決して独りではないと。 そういうライヴを体験したら、勝手だけれど、一目散に家に帰ります。誰かと何かを喋りたくないのです。そうすることによって、体験は深くこころに刻まれます。ヤイコちゃん、バンドのみんな。ありがとう! 送り火。何かが空に還っていったような、気がします。  

カテゴリー: 未分類 | 1件のコメント