日別アーカイブ: 2019年6月28日

MY LIFE IS MY MESSAGE 2019 “BROTHERHOOD”

6月28日 土曜日 曇り 横浜にて。 さまざまな人たちのたゆみない尽力があって、なによりも働いたお金で観に来てくれるひとたちが居て、MLIMMはなりたっている。 チャボさんの全霊の演奏を一番近くで体験していたのはオレ。こころと身体と魂に刻んだ。凄まじかった。まったく、なんというか、感謝しかない。 今夜のことは言語化不能。でも、プロジェクトゆえ、画像か、映像か、何がしかの形でオフィシャルに報告できたらと思います。 来てくれて、ありがとう!僕らが信じてきたもの。本気で鳴らしました。 例年、コンサートの前にMLIMMの趣旨を話すのですが、今年は飲食もできる名店サムズアップゆえ、文章にしたためました。ぜひ、読んでください。 ——————————————————— MY LIFE IS MY MESSAGE 2019 “BROTHERHOOD” 開催によせて ようこそ! ライヴを始める前に、MY LIFE IS MY MESSAGE (以下、MLIMM)の趣旨を伝えさせてください。Thumbs Upの美味しいフードやお酒とともに、開演までに目を通していただけたら幸いです。 MLIMMは東日本大震災直後の2011年4月に、福島県相馬市の人たちとともに、町とこころの復興を目指して立ち上げられました。それから8年の間に、共鳴してくれた多くのミュージシャンや市井の人々とともに、さまざまなイベント、ライヴ、ツアーを開催し、ロック・フェスなどに出演してきました。(活動の詳細はオフィシャル・サイトをごらんください)近年は仲井戸”CHABO”麗市さん、矢井田瞳さんを中心として、一年に一度、この時期にコンサートを開催し、「あのときの気持ち」を忘れないように活動を続けています。 正直にお伝えするなら、時間の経過、記憶の風化とともに、活動を継続することが難しくなってきたことは否めません。たしかに”忘れていくこと”は、人が本来持っている”癒える”ためのプロセスだと思います。震災後、たくさん存在していたプロジェクトもほとんどがなくなっているか、活動を休止しているのが現状です。 それでも、忘れてはいけないことがあると思うのです。「あのときの気持ち」。明日があるのは当たり前ではなかったこと。首相が世界に向けて「アンダーコントロール」を宣言し、来年オリンピックが開催される中、未だ家に帰れない人たちが約5万4000人(※注)もいること。 僕は決して政治的な人間ではありません。ノンポリです。 あの原発で作られた電気を使っていたのは福島の人々ではなく、関東在住のまぎれもない僕でした。どうして僕らが使った「たかが」電気のせいで、人々は故郷を追われなければならないのか?なにひとつ、誰ひとり、責任を問われないまま、僕らが生きている間に、おそらく事故の収束さえできない中、原発を外国に輸出するような国に住んでいるのか?こんな無責任なことを、未来を背負っていくこどもたちになんと説明すればいいのか? 考えたいのです。活動を続けながら。たとえ答が見つからなくても。 このことに全身で向き合っていた遠藤ミチロウさん。志半ばで倒れた彼が、僕のこころに遺してくれたものも誰かに手渡したいと思っています。 毎年、暮れにプライベートでふらっと福島を訪れます。けれど、昨年はどうしても行くことができませんでした。心苦しく思っていたら、福島の裏通りの重鎮たち(笑)が僕の住む町を訪ねてくれたのです。福島のお米でできた銘酒を抱えて。 震災後の炊き出しやイベントで、400キロ以上離れたふたつの町には交流が生まれていました。 ひとびとは深夜までバカ話を肴に、酒を酌み交わしていました。その光景を見て、思ったのです。これでいいじゃないか、と。CHABOさんの名訳で歌われた「いったい何ができるだろう?ともだちとして」。自分のことの前に誰かを思いやる。難しいことを考える前に、シンプルにともだちを想い、近況を語り、酒を酌み交わす。それが忘れないことの意味でもじゅうぶんじゃないか、と。 あれから8年が過ぎても。毎月、あるいは、定期的に僕らに想いを託してくれる人たちが少なからず全国にいらっしゃいます。その想いを還流させる方法は次第に難しくなってきましたが、これからも誰かを思いやる気持ちの受け皿として、活動を続けていきたいと思っています。 今の福島の声はお配りした「かえる新聞」をぜひ、読んでください。これからもMLIMMをどうぞ、よろしくお願いします。 それでは、MY LIFE IS MY … 続きを読む

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