月別アーカイブ: 7月 2019

耳休め

7月9日 火曜日 曇り アルバム完成までの長い道のり。経験上、ロートル・ロッカーは頑張りすぎると最後まで体力が持たないことを知っている。6日連続で音楽に向き合ったら、一日は耳を休めた方がいい。 ヴァン・モリソンのエンジニアだったミック・グロソップさんが教えてくれた。結局、こっちの方が効率がいいし、耳も消耗品だからね。 魚さんとときどきスタジオ環境の情報を交換する。てか、教えてもらう。モニター・スピーカーは特に重要で、二人とも試行錯誤を繰りかえしてきたけれど、未だベストなものは見つからず。でも、この前彼がこう言った。「最近、ラジカセとヘッドフォン」。で、俺も真似して耳に負担がかからないように繊細ではない作業は全部ラジカセでやってるんだけど、こりゃいいかも。 ZS-M5って名機があって、当然新品なんかないから、オークション嫌いな俺がともだちに頼んで落札してもらったもの。特性がフラットで実にわかりやすい。 モニター用のスピーカーは特徴がありすぎるとダメなのです。できるだけフラットな特性じゃないと判断できない。だから、決していい音じゃない。 世界で一番好きなスピーカーはタンノイのゴールドモニターってやつ。これはなにを聞いてもうっとりするから仕事には使えないんだけど、程度のいいやつをずっと探してます。 その代わりリビングでアナログを聴くシステムはアルバムを1枚出すたびに、ひとつづつ買い揃えていったもの。だから、とっても愛着があるのです。    

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Recording days #021

7月8日 月曜日 曇り 久しぶりに太陽を見たなぁ。 万策尽きたかってところで、1時間半くらいあてもなく歩き続けて、「そうだ、マンドリンだ!」って閃いて、音楽をぐっと前に進めたときの喜び。 今日のハイライトはマンドリンだったよ。笑。それから、残念ながら、またベースも弾いた。今日は余計なフィルを一切弾かない実にタイミングのいい、シンプルなピック弾きのベーシストっちゅーコンセプトで。  

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Recording days #020

7月7日 日曜日 雨 若い頃から愛してやまないカポーティーの原稿を書いて、いろいろ考えた。 機会を与えられて、向き合うことで、成長は促されてるんだと思う。発表の機会がなければそこまで考察しないわけで。 ほとんど修行僧のような日々。笑。詳細は記さないけど。解脱しそう。 できるだけクリアな精神でいたかったから、音楽に不純なものを持ち込みたくなくて、ほんとうに一人で孤独と向き合っている。本気で生きるってことは孤独になることだよ。そんなこと怖がっていたら、何もできないし、向き合えないのなら、アーティストなんてやってられない。 まぁ、世界は理解してくれないことがほとんどだけど。仕方ないよね。 4曲めが、ほぼ完成。一歩づつ進んでる。    

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Recording days #019

7月6日 土曜日 曇り 早朝からのじいさんみたいなレコーディングの日々。 とかく悪いヴァイブスは入れたくないから、テレビは見ないし、誰にも会わないし、街にも出ないし、凛とした気持ちで音楽に向かう。 集中している間は浮世離れしていて、こころが澄んでくる。悪くない、と思う。 3曲め。完成したかな。あ、残念なお知らせ。ベース弾いたよ。ビル・ワイマンの気持ちで。 ブルース・スプリングスティーンの新譜について書かせてもらいました。ぜひ、読んでください。    

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Recording days #018

7月5日 金曜日 曇り 朝早くから音楽に取り組んで、かつてなかった音をゲットすると、思わず誰も見ていないのにガッツポーズをしたりする。 やったぜ。 テックのKが完璧にメンテしてくれたテレキャスターが極上のサウンドを奏でる。その上にちょっとだけ6120をふりかけのように弾いて、極上のアンサンブルを得る。明日には3曲めが仕上がるだろう。嬉しい。 レコーディングやミックスがないときは、仕事部屋はほとんど使わない。だから、使ってると部屋が生き生きしてくる。自宅に仕事場があると際限なく働いてしまうから、仕事場には階上から出勤という体で。コーヒーと野菜ジュースを魔法瓶に詰めて、いちおう、外に出られるような格好をして、出勤する。その方がいい。耳が疲れると、階上で書き物をしたりする。くっだらないけど、こういうこと大事。笑 昨日、飲み屋でエンジニアのF君がレザーマンのウイングマンってやつを見せてくれた。こういうの、もっとも弱い。即買い。男子は工具に弱いのだよ。これを持って、山の家に行こう。     閑話休題。   とってもとっても残念なお知らせ。 長年に渡って僕らをサポートしてくれた、数々の伝説をともに作ってきた金沢近江町の魔界、メロメロポッチが隣接する国道の拡張工事のため8月25日をもって、一旦閉店することになった。 金沢のバックストリートの文化はあの店から発信されてきた。あまり、昔の話は書きたくないから、知りたい人はこのblogの検索エンジンで探してくれたまえ。まぁ、ほんとうに、あまりにもいろんな思い出がある。ありすぎる。 でも、金沢ピープルたち、店主熊野もオレも。前を向いて進もう。自分にできることに全力を尽くして、一緒に素晴らしい未来を創ろう。 だから。最後の日に金沢が生んだ水生昆虫、杉野清隆とライヴをやることにした。いつだって、全力でやってきたから後悔は微塵もない。あるとするなら、昨年台風でコンサートを中止にしたこと。それゆえ「日本のあちこちにYOUR SONGSを届けに行く」にメロメロポッチでの演奏を収録できなかったこと。 ならば、最後の日に録るか?それも考えてみよう。いつだったか、トリオのHWで酸欠になりながら、ものすごいことになってたね。まぁ、あんな感じで最後の日も前を向いて演奏できたらと思うよ。多大なありがとうの気持ちを込めて。 それもまた人生。 ここに店主、熊野の挨拶がある。   grateful thanks so much ! メロメロポッチ(金沢市近江町) 2019年8月25日(日) 出演 : 山口洋/杉野清隆 18時30分 開場/19時 開演 予約、前売4000円(D別) 当日4500円(D別) 予約メール morio-k@r.vodafone.ne.jp

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Recording days #017

7月4日 木曜日 雨 鉄は熱いうちに打て。 朝5時に起きてのレコーディング。 ベーシックトラックを録音してから、かなり時間が経っているので、客観的な視座は持てるけれど、動物的に「どこがぐっときたか」ってことを忘れてたりする。 せっかくトリオになったのだから、できるだけ余計な音は足さないのがコンセプトゆえ、仕上げる作業は困難を極める。そういえば、絵を描いてるときもそうだったなぁ。だんだん筆が動かなくなる。そこで邪念が入ると台無しになったりもする。 できればベースは弾きたくない。今のところ、まだ弾いていない。そこ、かなり大事なポイント。  

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Recording days #016

7月3日 水曜日 曇り 気持ちを切り替えて、今日からレコーディングに復帰。8曲ぶんのオケをひとりで完成させていくモーレツに孤独な作業。プロデューサーはオレ、演奏するのもオレ、エンジニアもオレ。だってオレしかいないんだもん。 考えるのは朝がいい。だから5時に起きた。じいさんか。でも、朝はいいよ。思考が澄んでる。 午前中にひと仕事、午後にひと仕事。ようやく1曲目の録音が完了。今日刻まれたのはグレッチ6120、それにシェイカーとタンバリン。たったこれだけだけれど、録音されているものが素晴らしいので、入れ方を、間違えるとぶっ壊してしまう。だから、慎重に、丁寧に。ふりかけのように重ねる。ほんとうに必要な音だけを。 自分のスタジオで作業する日はとにかくやりすぎに注意。放っておくとどこまでもやってしまうから。掃除、洗濯、庭の草取りなんかも気分転換にはよろしい。あ、趣味の洗車もしたよ。 昨年、首をやってからほとんど運動ができなくなった。だから、一日に一万歩、歩いているけれど、でも、やっぱり運動したい。痛みはもうほぼなくなったから、こわごわ5キロ走ってみる。うん。鉛のように身体は重たいけれど、このくらいの距離ならときどき走っても大丈夫かも。とにかく壊さないように、こちらも丁寧に。      

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山の中のゴッホ

7月2日 火曜日 雨 7月!まじか!今年HWはニューアルバムを出すというのは本当か?笑 まだ1曲も完成してないぞ。 例年MLIMMを終えると、発熱するとか、寝込むとか、倒れるとか。意外にひ弱なわたくす。 なので、学習しました。今年は倒れる前に逃亡しよう。そんなわけでblog更新せず、すいません。wifiのない世界に行きたかったのです。 某山中。静かな場所で、地球のエネルギーそのものの温泉に浸かり、美味しいものをいただいて、飲んで、ひたすら寝る。静養してるのに飲みすぎるのはまだ立派な大人とは云えないけれど、自分の甘やかし方は少しうまくなったかな。 とある美術館に行きました。そこで久しぶりにゴッホの絵に会ったのです。昔からゴッホが好きで、アムステルダムのゴッホ美術館のとあるコーナーで涙が止まらず。絵を見て号泣したのはそれが最初で最後(たぶん)。 なにか、こころの奥底にある感情をかきむしられるのですね。ほんとうに素晴らしかった。まるでゴッホの感情と対話しているような気持ち。 もうひとつ驚いたのは。自分が好きなものの根幹はいっさい変化しないってことです。佐伯祐三、ある時期のピカソ、エゴン・シーレ、クリムト、ミロ、カンジンスキー、エトセトラ。子供の頃から好きなものは、やっぱり好きなのです。どうしても。てか、目に入った瞬間に好き。笑 さぁ。元気になったぞ。明日からレコーディングに復帰です。

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