日別アーカイブ: 2021年6月16日

#006、言葉

6月16日 水曜日 曇り   昨日、むっちゃ嬉しいことがありました。  「今日から首から下、シャワー浴びていいですよ」、って。ま、まじすか?それは嬉しいけど、いちばん気持ち悪いのは髪の毛なんだよなぁ。もはや、スキンヘッドにしたいくらい。そう思っていたら、看護師さん、なんておっしゃったと思います?「私は美容師じゃないので、うまくないですけど、よかったら洗わせてください」。カンドー。涙。  ほんと、申し訳なかったけど、洗ってもらいました。なんだか、世界が違って見えたっすよ。大げさじゃなく。こんな人いるんだ、、、。  誰かが書いてくれてたけど、ずっとうつ伏せなんで、人の顔が覚えられない。メガネも外してるし。それでも声で覚えた看護師Oさん。みんな優しいけど、ひときわ優しい。「手術した方の目に喫水線みたいなもの見えるでしょ?それが注入したガスのラインです。うつ伏せになると変化すると思います。あ、今5割くらいのところで見えます?じゃ、それが2割か3割になったら、退院ですよ。そしたら、目薬のさし方とかお教えしますね!」。じーん。ちょっと泣きそう。  怖くて聞けなかったのですね。「退院」の二文字。こりゃ、6月は娑婆に出れないかも、と思ってました。あとで主治医にも「早く退院できるように安静がんばりましょう」って。  ほんとうに言葉ってものすごく人を励ますのです。たった一言で超絶前向きになれる。どうせ発するならそんな言葉の方がいいと、彼らに教えられてます。  一方で、政府は五輪を強行しようとしてる。スポンサーとIOCと自分たちの手柄しか考えてないんだと思う。日本人選手が活躍しようもんなら、すべてのことをそれでうやむやにするんだろうね、、、。  ベッドの上でうつ伏せで過ごしてるうち、医療関係者が教えてくれた「誠実に生きる」ことの意味、ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと考えてたのです。オレにいったい何ができるんだろう?って。  彼らが強行するのなら、たとえ猫パンチでもオレは平和なレジスンタンスを強行することにします。誰も傷つけない形で。豊かなものを届けたい、音楽、医療、なんでもいいけど、誠実に生きようとしてるニンゲンをバカにするのもいい加減にしろって。はい。繰り返しますが怒りではなく、豊かな形で。開会式の日にやることになると思います。  そこまでには身体を元に戻す。それがこの素晴らしい医療関係者がオレに与えてくれたインスピレーションです。

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