30年ぶりの宿題

11月20日 水曜日 晴れ

前述のゴキゲンなライ・クーダーのライヴ盤を聴いていて、やり残していたことを思い出した。高校3年の時分の宿題。

スライドギターは夢の乗り物。西洋人の都合で勝手に決められた、1オクターブに音は12しかないという観念を遥かに超えていく奏法なのよ。フレッテッドなのにフレットレスにしてくれる。ほんとうは音は無限にあるんだよ、西洋人。この楽譜に書けないってところが最高。

ただし、これがあんまり得意じゃなかった。おおはた雄一くんのスライドがあまりに素晴らしいので、感化されて、弾きまくって、ずいぶん自分のものにはなってきたけど、高校3年以来の宿題をやり残しているのが良くないのは分かっている。

ライの演奏は音程のずらし方、ピークにもっていくニュアンスが天才的。演奏を聴いていて思わず身体をくねらせたくなるっつーか、その、お、オレのかゆいところ、かいてーーーーーー、みたいな(分かる?)。じらされて、じらされて、遂にかゆいところをかいてもらって悶絶、みたいな。

ところで、宿題ってのはディヴィット・リンドレーの「マーキュリー・ブルース」。確か1982年に出たEL RAYO-Xとのライヴ盤の最後に入ってた。こ、これは弾きたい、モノにしたいと思って、一週間くらい取り組んだが、果たしてどうやって弾いているのか、まったく分からないまま投げ出してしまった。

若いミュージシャンと交流したことで、高校1年の宿題、ツェッペリンの「RAIN SONGS」は完全にマスターしたからして、この宿題は超えなきゃ、と今日思ったのである。

ところで、you tubeで当時の動画を観て、悶絶。彼が弾いているのはエレクトリック・ギターではなく、ラップ・スティールだった。お、オレはエレキでコピーしようと、、、。そもそも楽器が違うなんて。

でもまぁ、今観てもすごい演奏だから、観てください。さすが「化けもの」。

YouTube Preview Image

感化されて、俺も倉庫の奥から1950年製のリッケンバッカーのラップ・スティール、引っ張り出してきたよん。

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30年ぶりの宿題 への4件のコメント

  1. ゆか より:

    今、ライ・クーダーのライヴ盤聴いています。何も考えなくても良いちょっとした手仕事しながら。ほんと、良いです~~~

  2. kumiko より:

    ラップ•スティールギターをライブで弾いください。聴きたいです。カッコイイでしょうね。

  3. 天野 より:

    最近安価で売っているライクーダーの昔のライブはザ・フォークミュージックて感じだったけど、このアルバムはどうでしょう。音も良いんでしょうね。きっと買うな。パーカッションの人楽しそう。

  4. もりばん より:

    Ry Cooderマニアの自分としてはヒロシさんのブログに彼の名が出てきたのは嬉しいかぎりです。
    個人的Ryのスライドベストテイクは、John HiattのアルバムBring The Familyの「Lipstick Sunset」の間奏です。真夏の夕方にビール片手に聴くと脳ミソがとろけます(笑)。余計なことを一切しないNick LoweとJim Keltnerの二人も名演です。Johnの声はアクが強く好みの分かれるところではありますが、よかったら皆さんも是非。

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