R.I.P チャーリー・ヘイデン

7月12日 土曜日 晴れ

チャーリー・ヘイデンが亡くなった。悲しい。

おおげさなことは書きたくないけれど。

一度目の僕の人生が終わったとき。ソファーの上から何日も動けなかったとき。僕とこの世を繋いでいたのは、チャーリー・ヘイデンが弾くベースだけだった。24時間、何日も彼のアルバムが誰も訪れない部屋の中に流れ続けていた。きっと音楽を求めていたのではなく、何かがないとどうしようもなかったんだろう。食物はおろか、水分さえ口にできない状態で、彼のベースはゆっくりと、でも確実に僕を励ました。立ち上がって、歩き出す力をくれた。その力の源は彼が音楽に込めた深い愛だったんだと、今となっては思う。人を完膚なきまでに破壊するのが人で、救ってくれるのも人なのだった。

こうやって今、LIFEのチャプター2を歩いていられるのは彼のおかげかもしれないし、トラウマはようやく友人になりつつある。だから、彼から受け取ったスピリットを僕なりに繋げていきたい。誰かを救うことはできないけど、力にはなれるかもしれないから。

チャーリーさん。こころからの感謝を。ゆっくり休んでください。一度でいいから一緒に演奏したかったです。敬意を込めて。R.I.P

 

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彼の素晴らしい歌声を。

 

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R.I.P チャーリー・ヘイデン への6件のコメント

  1. Froggy II より:

    人を完膚なきまでに破壊するのが人で、救ってくれるのも人—本当にそうですね。ただわたしの場合は、破壊されるまでトコトンいかないと、人の有難さ・人間の魂の美しさを理解できなかった人間でしたゆえ。笑 今は自分を解体してくれた人に感謝しています。
    音楽・写真・陶芸など物理的に残る仕事って素晴らしいですよね。さらにその先に物理を超えた〈心に残る仕事〉っていうのがあって、それをクリエイティブという気がします。音楽を本気で信じるミュージシャンの気持ちが、受け取った人の心のなかで化学反応を起こして〈愛〉になる。心の残る仕事って、そんな感じかなあ…と。わたしが人生の暗い曲がり角で動けなくなったとき、HWの曲が手をさしのべて2度も立ち上がらせてくれたこと、お伝えしておきます。

  2. hayato より:

    あまりにも悲しいです、、
    居てほしいひとばかりが。。

  3. 細木りょう より:

    チャーリーさんボーカルの曲。染みます。なんという曲なのでしょうか。

  4. 愛ぴょん より:

    “Shenandoah”この曲は以前、洋さんの歌声でも聴いたことが…
    ひとつひとつの音に温もりを感じます。
    洋さんが一度目の人生の終わりに聴いていた、チャーリーさんが奏でた音は、ポトンポトンと落ちて染み込んでくるひとしずくの光だったのでしょうか。
    ささやかでも光、希望があると、立ち上がって歩き出すことができます。

    お身体の具合いはいかがですか?
    穏やかでありますように☆

  5. あんづ より:

    今、ツイッターで見ましたがお身体大丈夫ですか?梅雨の真っ只中、体に気をつけて頑張ってくださいね。是非。

  6. 大犬野 より:

    Lou Reedに続き、また貴兄(初めてですみませんが勝手にそう呼ばせてもらいます)のブログで知ってしまいました。
    昨日あわてて帰りにCD買いに行きました。
    最後となったKeithとのデュオがLast Danceだなんて。
    そのエンドクレジットがGoodbyeだなんて。
    悲しいし寂しいけど、なんだかきちんとしてて、いいなって、思ったりもしました。
    彼の吹かせる風は相変わらず、今も昔も変わらず、吹いているような、
    そんな風でした。
    それはもちろん、そんなかんたんに吹き止むことはないんですよね。
    で、貴兄のうたを思い出しました。
    僕の一番気に入りの一節かも。
    小さき人よ心に聳える山はあるか。
    その頂に草は生えているか。
    風は吹いているか。

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