「blog上地獄アワー、第二十五回。リクエスト祭」 後編

7月1日 水曜日 晴れ

2015年も半分終わっちゃったなー。びっくりだなー。

さぁ、何のかんの云って、この番組も、もう25回目。今日はリクエスト祭の後編だよ。さっそく行ってみよー。

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捨拾(すてろう)さん より

毎月のblogラジオを楽しみにしています。
さて、当方には4歳のムスコと2歳のムスメがおりまして、彼と彼女は、日々、<人生における初めて>に遭遇しては、その真っ直ぐなココロで、驚愕や歓喜のリアクションをとっております。
そんなチビ達と一緒に聴いて、「なんじゃ、こりゃあ!?」と、ビックリできる様な曲をお願いします。

51歳、未だに毎日驚きの連続だよ。笑。じゃ、ムスコとムスメにオレが決定的に音楽にのめり込むきっかけになった曲を贈るね。確か1976年、中学1年。シリア・ポールさんの「ポップス・ベスト10」から流れてきたこの曲で人生変わったんだよ。最近、福島県相馬市の菊地蔵の音を決めるのに同級生のエンジニアH君が持ってきたCDがこれだったんだけど、オレたちゃ、これ聴いただけで、スピーカーとハコの特性が判断できるくらい血の中に刷り込まれてる。じゃ、子供たちが踊り出すことを願って。Rolling Stonesで「Hot Stuff」。

 

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kats さんより

Official Bootleg。最高です。Vol. 1、2と比べてもすごく音が良くて、熱がびしびしと伝わってきます。ライブの後、山口さんも通った「一家に一枚パイレーツ」のあのレコード屋さんの店長がされているバー(山口さんもライブされましたよね)にて早速買ったばかりのCDを一緒に聴きながら、HW談義に花を咲かせつつ、酔いどれてしまいました。生のライブ自体もすごく音が良いと思います。目を閉じて聴いていたら、ほんとに宇宙に連れて行かれそうになりました(途中でなぜかジミヘンとジェリーガルシアの姿を見かけました)。というわけで、先日のライブとCDで日々をぐいぐい過ごせています。リクエストは山口さんが最近気に入っているアイルランドの音楽がありましたら、そこから一曲おねがいします。

おう。音がいいって云われると、マジうれしいよ。そこんところ、ほんとうに気持ち込めてるから。報われる。ありがとね。じゃ、ルカ・ブルームをプレゼント。彼はクリスティー・ムーアの弟だよ。適度に湿り気があって、今の季節にいいんじゃないかなぁ。あ、そのバーのマスターにヒロシがヨロシクって。じゃ、Luka Bloom で 「Cold Comfort」。

 

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やまちゃん より

“梅雨で、心も、 湿度90%です。“ ーーー 冗談でしょう。 熱くて、熱くて、 ヤケドしそうな “ HOT な number“ お願いします!!

去年、高田蓮くんとヤイコちゃんと蓮くんの父上が曲を書き、祖父が歌詞を書いたこの曲、演奏させてもらったんだけど、何ともいえず、こころが動いたんだよね。3世代。すごい共演だよ。今日は高田渡さんのバージョンで。是非、蓮くんのも聴いてちょ。ある意味、ほんとに火傷するよ。

高田渡さんで 「火吹竹」。

 

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けいじ さんより

違憲なのに合憲といいつくろって戦争の準備をすすめ、沖縄の新聞はなくなれとかいう輩に対し、最高に熱い怒りと、でも冷静な知性をもって粘り強く立ち向かっていくための音楽をリクエストします。狂っているひどい世の中、でもそれも自分の一部なんですよね、洋さん。

うーんとね、この世界や国や政治家には思うことがいっぱいある。僕はノンポリだけど、僕の意見は断固としてある。そして、それを音楽に声高に込めることは好きじゃない。一番好きな表現はたとえば、この曲のような。

静かでいて、そこには強い意思がある。ずっと前から僕は自分のこころのリトマス試験紙として、ときどきこの曲を聴いてきた。ラジカルってのは「激しい」ってことと同義ではない。おなじように「honest」は「声高」ってことでもない。偉そうなことを云ってる奴に限って、自分でヒエラルキーを作ってたりするもんだよ。そしてネットで正義を叫んでる奴が、稀代の詐欺師だったりもする。正義を自分の飯の種にするのさ。吐き気がするよ。なんであれ、僕らは自分の審美眼を鍛えておかなきゃね。奴らは狡猾かつ老獪だから。

Robert Wyatt で 「shipbuilding」

 

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もりばん さんより

では夢ということで、何の捻りもなく「いい夢見れそうな曲」で。最近イライラ・鬱々が多くて夢見が悪くてさ。

彼らふたりは実際に会った初めてのヒーロー。1987年だったかなぁ。残念ながらふたりとも鬼籍に入っちゃったけど。レッド・ベリーの名曲を。眠れるさ、きっと。死んだように。

Kevin Ayers & Ollie Halsall で 「Goodnight Irene」。

 

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すずき さんより

冴えないなんてもんじゃない日々を悶々と過ごす小生に、アントニオ猪木の張り手みたく、気合いを注入するような曲をお願いします。

10歳のとき、スケート場でこの曲を聴いて、音楽と相まって、気持ちが昂りすぎて、たまたまその日スケートに来てたシノハラさんって同級生に、一瞬で、本気で惚れちゃったんだな。笑。ある意味、音楽は張り手よりすごい。こういう人は永遠にこころの中で生きているので、会わなくていいんだけどね。

Barry Manilow で 「Mandy」。

 

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Koike さんより

山口さんチャボさん繋がりで改めて清志郎さんにたどり着き、言葉の力に打たれています。平易な言葉を、ほんの少し並べただけなのに、なぜあんなことになるのか。言葉の魔法使いである山口さんが感銘を受けた、言葉にやられる歌を教えてもらえれば嬉しいです。いっそ英語だって何語だって構いません。

チャボさんと僕がラジオをやらせてもらったとき、曲をかけてる間、この曲の詩がすごいって、ふたりで意見が一致したことがあるよ。ロックンロールの中でもっとも美しい、リリカルな表現。気になったら、詩は自分で調べてみてね。

Lou Reed で 「My House」。

 

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モーリス さんより

母の誕生日に1曲お願いします。
41歳で伴侶を亡くし60歳で合唱を始め80歳で大舞台に立ちました。
来月12日に83歳の誕生日を迎えます。
あらゆるジャンルの曲を「合唱で」歌ってきたようですが、
ロックは未開地です。
どうか宜しくお願い致します。

そっかぁ。おかあちゃんの歌、すごいんだろうなぁ。聴いてみたいなぁ。
よろしく伝えてね。じゃ、この曲を贈ります。ニルソンと一番荒れてたときのジョンによるカヴァー。

Nilsson and Lennon で Many Rivers To Cross

 

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エイジ さんより

オフィシャルブートレッグ#003を購入しました!聴きました!最高です!

おこがましい言い方ですが、演奏が変化し進化し深化しています。本物のバンドはやっぱり凄いです。音が生々しいです。何度も聴いています。

ただひとつ残念なのは、HWのロックスターが唄う曲が入っていないことです!
リクエストは「梅雨空が似合うロックスター(渡辺圭一さん以外)の曲」をお願いします。

Yeah! ありがとう。嬉しいぜ。じゃ、もう一回だけロックスターが歌うあの曲を、Official Bootleg #003に収録されなかったボツテイクから。でも、うちのロックスターより、タイジの方がスター然としてるよ。笑。何が違うんだろね?

 

夢の底

 

 

radiofish さんより

ライ・クーダーの夢で思いつきました。山口さんがセッションしてがーっとギターを弾きたいバンドの曲お願いします。

えーっとね。確か1997年。もう18年も前だけど。敬愛するドーナル・ラニーのバンドと一緒に演奏した。シャロン・シャノンとか、フェアグランド・アトラクションのロイ・ドッズとか、そりゃあもうどえらいメンツだった。ここでギターを弾いたのは30代のピークだったなぁ。じゃ、Donal Lunny Coolfin & HWで「Cavan Potoholes」。これね、素晴らしい演奏だよ。我ながら。

 

CAVAN POTHOLES

 

 

bancho さんより

こんばんは。
その辺で石を投げれば当たるような、
平凡なイチサラリーマンです。
ここのところ、散々な日々が続いとります・・・。
そんな散々な日々をブッ飛ばし、明日の活力になる曲があれば、
是非お願いします!

君のような人が世界を支えてるんだよ。君たちの力になるような曲を書くのがオレの仕事だよ。じゃ、The Blue Nile で 「Happiness」。じんわりと効いてくると思うよ。

 

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西宮の同級生 さんより

夏の夕暮れにぴったりの曲をお願いします。我々の小学校の頃は、暑い日でも夕暮れ時はもっと涼しかったと思いませんか?そんな雰囲気の中で聞くとよさそうな曲をお願いします。

そうだね。こんなに騒々しくはなかったと思う。そして、空や雲はいろんなことを僕らに教えてくれた気がする。じゃ、福岡でラジオをやってた頃、エンディング・テーマにしてた曲。Marianne Faithfull で 「As Tears Go By」。

 

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「blog上地獄アワー、第二十五回。リクエスト祭」 後編 への13件のコメント

  1. Nagatsuyu より:

    「CAVAN POTHOLES」最高ですね!自分が立ち止ったりした時よく聞いてますよ^^b

  2. すずき より:

    アップテンポな曲を想像していたので、ヤラレタって感じです。
    激しいだけがラディカルじゃないという言葉に、すべてが集約されてますね。
    静かなる闘志を胸に。素敵な曲をありがとうございます。

  3. saw より:

    Cavan Potoholes、「これね、素晴らしい演奏」。
    激しく同意です!昨日もかけました!
    あれでアルバム一枚つくってほしいですっ!!

  4. エイジ より:

    HWのロックスター再び!ありがとうございます!!
    他の皆さんのリクエストと共に、ゆっくり楽しませて頂きます。
    タイジさんとの違いは…髪型でしょうか?笑

  5. もりばん より:

    ありがとうございます!!
    Goodnight Ireneはライ始め数多のカバーを聴いてますが、これは初でした。なんか、、、いいっすね(笑)。微妙なやさぐれ感が(失礼?) 安眠できそうだ。

    あと、ヒロシさんのコメントとShipbuilding、すごく心にズシーンと来ました。
    コステロバージョンの方を聴くこと多く、ロバート・ワイアットのは超久々。染みた〜。ジューン・テイバーのバージョンもええですよ。

  6. やまちゃん より:

    ーーblog 上『地獄アワーラジオ』、25回目だそうで、おめでとうございます。ーー 高田 渡 “火吹竹“ とは、意表を、つかれました。・・・私は、“Hurray for the riff raff “ の、ぶさかわいいvocalist (結局、とても、cute という事だから、ゆるしてね!)が、うたう “be my baby “ の、cover 辺りを、イメージしていましたから・・・ 「Won’t you be my baby 」とか、「 いいじゃないの! 」とか、言って、夜も、寝ないで、男が女に、ナニするという、極く、極く、まっとうな事を、イメージしていましたから、夜も、寝ないで、ナニもしないで、ある晩、火吹竹を、作って、炭を、お越していた、RENさんのおじいさん、きっと、“ 心の火種 “ も、吹いていたんでしょうね。 “ 人の心の 火種 “ は、結局のところ、 その人自身にしか、吹き続けることができませんから ・・・・・ で、やまちゃん、アリガトサン! chu! ・・・ヤケドしたぁア?

  7. うっちゃん より:

    鼓舞するだけが情熱じゃないよと言われたような選曲、さすがっす。

  8. モーリス^^ より:

    うわ~!!!!!素晴らしいですね!!!!!
    1974年ですかあ。じんわり・・。
    母に届けるのが楽しみです♪
    「これもロックなん?へ~♪ママ好きかも♪」って、
    きっと言うと思います。
    自分で歌うのは気持ちいいですが、
    こうやって選んでもらって聴くのって嬉しいですよね♪
    贈って下さり本当にありがとうございます^^

  9. Koike より:

    今回もいい曲をいっぱい知ることができました。ここでジョンに会うとは思わなかった。ルーリードの歌詞、Web辞書をひきつつ何度も読み、ようやく理解し感じることができました。本当にすごいプレゼントを頂きました。ありがとうございます。以前に紹介されたものも振り返って、ルーリードの世界に潜ります。

  10. bancho より:

    ありがとうございます。じんわり効きました・・・。
    世界をささえられているかどうかは自信ありませんが、
    山口さんの言葉を励みに明日からもできることを精いっぱいやってみます!

  11. radiofish より:

    ありがとうございます。Donal Lunny Coolfin & HWの演奏、本当にカッコいいです。スカッとした気分でやれそうです。他のリクエスト曲もじっくり聴きます。選曲大変だと思いますが、これからも楽しみにしています。

  12. 捨拾(すてろう) より:

    リクエストにお応え頂き、ありがとうございます。
    さっそく子供たちと聴きましたところ、二人ともクネクネと不思議なダンスで、ノリノリでした。
    「おっ!これはイイぞ」と、アルバム一枚の通し聴きに挑戦しましたが、さすがに中途で飽きて、二人ともどこかへ行ってしまいました。。。(笑
    これを機会に、子供たちロック者計画を、ジワジワ進めていきたいと思います☆

  13. 桃子 より:

    心を揺さぶられました。
    洋さんの内側の溢れる優しさと愛情が伝わる選曲です。
    Evergreen本当ですね。

    冷たい雨に手首はシクシクしていませんか?タイムリミットは切らずにリハビリ続ければ気がついた時には体と心が調整付け合ってると思いますよ。
    スケジュールいっぱいですね。しゅるしゅるしゅるーっと楽しんで安全に旅ができます様に。

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