風　

7月21日　火曜日　晴れ

山の家に1年ぶりに風を入れた。家は生き物のように呼吸を始める。その姿があまりにいじらしかったから、夜眠っている間も、すべての窓を全開にしておいた。山奥でこんなアホなことをするのもオレくらいだろうけど、得難い経験。溜め込んだいろんな想いが払拭されていく。目覚めたとき、いちばん大切なものだけが残る。はず。

九州に居るあいだ、リハビリには通えないけれど、大自然の中に存在していると、手首の状態はすこぶる良かった。ほんとうに、何というか、きっと、そんんな生き物なんだね。宇宙の中にたった一人、でも寂しさは微塵も感じない。

結局「勝手に実家」で上げ膳据え膳のプチ殿様になって、1日前倒しして東京に帰ってきた。次の帰省は勝手に実家の軽トラックを借りて、山の家を徹底的に片付けることにした。地元の若者たちとおふとんの王国を建設だ。笑。出入り自由の仲間たちの王国。オレは誰かが楽しんでるのを見てるのが好き。

さぁ、さあ、ツアーに復帰だ。

一年振りの帰還。

自然には

偉大な力がある