形見

9月4日 金曜日 晴れ

山の家にあるものを合計500キロ分整理したんだけれど、親父が愛用してた万年筆が出てきた。ちょっとしたミラクル。万年筆を通じて、何かを語りかけてくる、みたいな。34年も前に居なくなった人間のものだから、静かにこころを動かされた。この手のものが素晴らしいのは、(希望的観測だけど)修理が可能なところで、治った暁には一生使おうと思う。母親が遺した万年筆とボールペンも愛用しているから、彼らのスピリットは受け継ぐことになるんだね。筆って形で。

万年筆のことはまったく明るくないから、ネットで治してくれそうなところを探して、手紙を添付して、送った。自分で書くのも何だけど、夢がある。モノって、こうあって欲しい。

と、同時にクリシュナムルティーはかく語りき。いわく、

「所有があるところに、愛はありえない。所有とは愛の破壊なのです」。

根拠はないけど、治る気がする。

 

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

形見 への3件のコメント

  1. 大柴広己 より:

    ご無沙汰しています。

    とっても素敵です。

  2. きょーこ より:

    治ると思います。モンブラン、でしょうか?太めのペン先だといいな、と思いつつ。待つのも愉しいですよね。

  3. もりばん より:

    この万年筆で書いたヒロシさんの字、見てみたいなぁ。直ってくるの楽しみですね。
    「陽はまた昇る」のブックレットが手書きでしたっけ。それ以来ヒロシさんの字、好きです。佐野さんトリビュートアルバムの字も印象的でした。他の人の歌詞をヒロシさんが書いているのが。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>