惑う

9月6日 火曜日 晴れ

40歳で不惑なんて、大嘘だね。50過ぎたって、惑うものは惑う。グラグラ揺れる。はげしくね。ほんとうにこれで良かったのか、とか。

昨夜、家が何処にあるのか分からなくなった。それが最後の記憶。ソングライターはそんな時も自分を取材する卑しさがあって、自分にメールを書き送り、歩いた道の写真を記録している。なんだかなぁ、それらが創作意欲を刺激してくれることはなかったけどね。

燃え尽き症候群とは違うと思うけど、音楽に向き合う力が湧いてこない。無理にやると良くないことだけは本能的に分かるから、放置してる。だいじょうぶだよ。カープのマジックはちゃんと減ってる。広島のあいつらの心中は察するに余りある。笑。

でも、惑いや揺れがなくなったなら、たぶん曲を書く理由もなくなる。かように、いちいち面倒くさい。

走って、本を読んで、世界と自分を繋ぎとめる。

 

この本にはとてつもないことが書いてあるに違いないのだけれど、いっこうに進まない。速読できるオレがまだ100ページ前後。10巻読み切るまで生きてんのか、オレ?

 

稀代のミュージシャンとして、ビートルズの一員として、人間として、スーパースターとして、父親として、男として。彼も人間なのだった。実に興味深い。

 

昨日、ともだちから送られてきた。山谷の路上に生きた男たちを記録した女性による本。モーレツにこころを動かされた。この女性の逡巡、人として気高く、美しい。何があったとしても、人は信じるに足りる生き物だと教えてくれる。

 

さぁ。走ろう。それが今のオレにできることだ。

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惑う への3件のコメント

  1. スズキコウイチ より:

    山口さんの創り出す音楽は魂の音楽。巷の職業作家みたいにテクニックで創り出すものじゃないので、心の声にしたがっていいと思います。
    三谷山の男。興味が湧く本ですね。高度経済成長期以降、ドヤ街の人間はいいように使い捨てにされてきたとよく言われます。今、派遣社員が使い捨てにされてるといいますが、なんのことはない、いつの時代も搾取的な構造は変わらないし、存在するものですね。でも、ドヤ街の人達も搾取されただけじゃない、その人の思いや生きた証がきっとあったんだと思います。

  2. 焚き火 より:

    海で無理に波に乗らなくても、
    Surferの居ないところでパドルしたりウネリに漂うだけでもヨカトデス。

    僕は惑うと海に遊んでもらいます。

  3. めっっしゅ より:

    迷った時、若かりし頃は路上に座り込んだり寝そべったりしてました。それで何かが解決するわけでもなかったけれど。
    映画館に逃げ込むってのもありでした。

    「大菩薩峠」にチャレンジしてます。まだ半分にもたどり着けませんが、むちゃくちゃ面白いです。

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