10月27日 水曜日 晴れ
昨日のうんちく、ミュージシャンからも反応をいただきました。
なのでちょっとだけ補足。誰かと演奏してもうまくいかない、って相談。
それはね。ほとんどの場合、自分の音しか聞いていない、あるいは聞こうとしていないからかな。
前提として、自分のことは目をつぶってもできなきゃダメです。その上で、相手がなにを伝えようとしているのか、そのヴァイブスを全身で受け取る。割合として、自分の音を聞くのは2か3。相手の音が7,8割です。そうすれば、自分がこの瞬間にどう立ち回れば、相手が輝いて生きるか見えてきます。瞬間にそれを行動に移してる。たぶん、会話でも仕事でも同じじゃないすかね。昨日も書いたけど、自己顕示欲が強い方が派手だけど、長続きしません。続いたとしても本質にはたどり着けない。そして、今の日本人はそれを見抜ける人が極端に少ない。
昨日、コメントに書いてくれてたけど、数日前、コータローくん、おおはたくんと3人で演奏するって機会がありました。さすがギターをサラシに巻いて生き抜いてきたギター侍たち。一瞬で自分の立ち位置を決めて瞬時に響き合ってた。あれこそが技術だと僕は思うのですね。
相手の音を聞いてください。それが僕からのメッセージ。
ところで、今日は車検からクルマがかえってきました。リフトが2台の小さなガレージです。ここはね、2人でやってるハーレー屋さんの紹介です。もうね、仕事がワンダフルに素晴らしい!僕はたいていディーラーで買うけど、メンテナンスはこういう小さいけど、機転のきくガレージに頼みたいのです。となりにすごく愛情込めて乗ってる感じのクラッシックレンジが停まってて、「これいいっすね!」って聞いたら新車で買って30年、親から子に大事に手渡されたそうです。最高!僕の車検費用、ディーラーの4分の1でした。笑。
町にハーレー屋があって、その縁で、町の腕利きガレージを紹介される。そこは変わったクルマたちでいつも満員です。ついでにいうなら、たったひとりでやってる町のヴェスパ屋も紹介してもらいました。彼の腕もほんとうに素晴らしかった。「一生モノだからたいせつに乗ってください」って。
子供の頃、金物屋の息子とか、自転車屋の息子とかクラスにいたじゃないすか?町ですべての用事が事足りて、お金も落としあって、それぞれがプロの腕をさらに磨いていけるような。そんな町がいいなぁ、と思うのです。もっと云うなら一次産業の人がいるとさらに素敵。って考えると、唯一ともだちにいない職種が政治家。笑。
ちなみに。ガレージの社長に「まったくクルマが痛んでない」って褒められました。嬉しかったな。
すぐ趣味でギターを弾く夫に伝えました。
山口さん、いつもいつもありがとうございます!
今日の文章も、くりかえしよみたいと思います。
近所にあった本屋さん、自転車屋さん、文房具屋さん、どれも特別な場所だったなー。
自分の音を聞くのは2, 3割。なるほど。ということは、聞く余裕がないと。まだ、演奏することにいっぱいで、器用でないので、人一倍練習しないと出来ないと分かっているので、日々努力。長続き出来るよう、ゆっくりと頑張ります。
山口さんのおっしゃることは腑に落ちることばかりです。
そうかあ…だから、私の好きなミュージシャンは
かっこいい、ステキな音楽を創り出しているんですね。
私は楽器を弾くわけではないけれど
相手の音を聴ける人でありたいと思いました。