ソングライティングとG.Yoko

5月25日 水曜日 晴れ

6/10の下北沢ERAでのライヴ、SOLD OUTだとスタッフから連絡がありました。こころから、ありがとう。OVER THE DISTANCE。もう僕らは次の場所に向かっていいんじゃないか、と本気でそう思うのです。楽しみにしていてください。

 

今、捻り出すのが一番難しいのが、曲を書く時間と、その動機。

この時代に独立したアーティストであるためには、複合的にありとあらゆることをこなせなきゃ成り立ちません。それゆえ、曲を書くための時間はネットなどから離れて、自分を世界から切り離さなければ、集中するのが難しい。それに加えて、コはまったく何のインスピレーションも与えてはくれなかった。

いい曲は極めて生まれにくい状況にあると思います。僕だけのことではなく、ね。

文章を書くことは加齢とともによくなっていく傾向にあるけれど、ロックンロールは衝動の音楽でもあるので、分別がつくたびに曲を書くことは難しくなります。でも、その困難に今一度向き合ってみるつもりでいます。

 

長い間に自分を含め、いろんなソングライターを見てきました。

演奏することに破格の才能を持っていたとしても、ソングライティングにはまったく違う才能が必要で、それは残酷なことに、かなりの部分で持って生まれたものだと思います。後天的に身につけるのは難しい類のものです。

1stアルバム「Survive」でデビューしたG.Yokoはそんな意味で、驚くべき才能があります。日常に起きたこと、普段感じている違和感、一般的だと言われているものとの軋轢、惑星や生き物との関わり、男と女とニンゲン、都会と大自然、エトセトラ。そのような事象を見事なまでにシンプルかつポップな曲に織り込みます。それらを編集する「勘」も大したものです。たいせつなものとキャッチーさを残して、不要なものを削ぎ落とすのです。これはできそうで、できない。

歌はリリースした瞬間に歌手のものではなくなります。人のこころを経由して、旅していく。

彼女の歌は国内はもちろんのこと、海を超えてたくさんの人のこころに届きました。そこからのリアクションを受け取って、ようやくこれから小さな旅にでるところです。

僕はもっと「ダイレクトに」いろんな経験をして、あの才能を十分に発揮して、新しい歌をもっと書いてほしいと願っています。それが世界を美しくすることがわかっているからです。いろんなオファーがありましたが、今のところ、音楽業界とは切り離したところで、辺境(褒めてます)に暮らしたまま、音楽活動が続けていけることが彼女にとっていちばんいいのではないか、と思っています。

6月のミニツアー。ぜひ、足を運んで、イリオモテヤマネコに声援を送ってください。

よろしくお願いします。

福岡は「九州で演奏してみたい」という本人の希望で実現しました。京都磔磔は、日本で一番歴史のあるハコを体験して欲しかったのです。追加公演である横浜はゲストも迎え、活動の輪を広げていってほしいという願いが込められています。

 

 

 

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ソングライティングとG.Yoko への2件のコメント

  1. キャッツ より:

    行きます。生声を、生音を体感したいです。
    そしてオーディエンスのグルーヴを感じたい。
    いつも一番前で釘付けで見たいと思って最前列目指して頑張るのですが
    (ギターの指の動き、コード進行、エフェクターまでしっかり見たい)
    22日のANGAはあえて後ろで見ました。
    バーカウンターの前にスタンディングでいると立っている方々は
    皆、片手にグラスを持ちながら音楽に合わせて踊っていたり、足踏みをしていたり
    そして前の席の方々は身体を揺らしている・・・
    新鮮な発見と驚きと喜びでした。
    なんていうか、幸せ感に包まれました。空間がキラキラしている。
    ANGAの店長さんが求めている、大切にしているのはそこなんじゃないでしょうか。
    音楽の力って凄いですね。

  2. ふなちゃん より:

    私もそう思います❣️
    そして、島から素敵なテレパシーをたくさん送って下さい(

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