voice

11月22日 火曜日 晴れ 

 山形からの帰り。いろんな連絡ごとをまとめて、どどどど、と。移動事務所状態。苦笑。

 それもひと段落して、ふと気づいたんすね。人生の重要な局面では必ず声が聞こえてきたこと。それをお伝えてしようか、と。

 1979年、僕は田舎の中途半端な進学校に通ってました。中途半端なってところが重要で、校長、担任教師がこぞってガリ勉を強要する最低の学校。(今でも若干恨みに思ってる)わたくす教師の目の敵にされておりまして、今ではあり得ないであろう暴力をしょっちゅう教師たちから受けておりました。いや、ほんとにヒドかった。

 梅雨のある日。学校は田んぼの真ん中にあって、おそらく数万匹の蛙が大合唱。まるで呪いのようにね。「こんな人生嫌だ!ぜったいに抜け出してやる!」。授業中にそう決意したとき、その声が聞こえたのです。

 「バンドをやれ!」って。

 僕は教科書の端っこをちぎって「お前がベース」、「お前がドラム」。そうやって授業中にクラスの中で結成されたのがheatwave1979。43年前のことです。まさか、ここまで続けるとは思わなかったけれど。

 ギターを始めたのは14歳、のちに絵描きになった親友が教えてくれたのです。Gのコードを押さえた瞬間、電撃が身体じゅうに走った。

 「これだ!」って。それまでなにをやってもモノにならなかったけれど、オレが探していたのはこれだったんだって。直感でわかった。この時、声は聞こえなかったけれど、まぁ、聞こえたようなもの、かな。今となって思うに。

 もう7〜8年くらい前のことになるのか。

 アメリカの4000メートルの雪山の頂で。

 「もう、ええやろ?」といきなりの関西弁。「それってタバコのこと?」、「そやねん」。

 吸ったらむっちゃマズかった。で、約2000メートル滑り降りて、タバコをゴミ箱に捨てて、終わり。なにを試してもやめられなかったのに。

 体験的にわかるのです。ちゃんとお天道様は見てる。そこに恥ずかしくない生き方をしていれば、たいせつなときに声が聞こえる。あるいはピンチのときには誰かが助けにくる。決してアテにしてはいけないんだけど、そういうものなんです。

 偶然なんてひとつもなくて、すべては必然だってことがわかってくる。そのくらいLIFEは興味深いものだよ。

 どうしてもタバコをやめられないって友人を見てると、ニコチンに脳みそを侵食されてるのがわかる。それってかつての自分だから。「たまに吸っちゃうくらい禁煙はつらい」ってメールがきて、それって禁煙じゃないし、みたいな。笑。笑ってごめん、本人は真剣なんだから。

 なもん、大したことじゃなくて、タバコからどんどん自由になってるって思えばよくて。こんなんやめたって大したことないんだし。自分の役目をまっとうしてたら、きっと声は聞こえるよ。

 なんでこんなこと書いてるかって、昨日も聞こえたから。内容はないしょ。笑。

 エンジョイ、君の人生。

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voice への3件のコメント

  1. M I N より:

    「年寄りでも良い、年寄り臭いのはダメ!」「貧乏は良い、貧乏臭いのはダメ!」から取りました。
    還暦を迎えてた自分に
    守りに入るなかれ、と自分に言い聞かせて
    私のそばには、HEATWAVEAの歌があります!

  2. にゃあにゃあ。 より:

    素敵ばい(*´-`)

  3. Raku より:

    僕も15歳からタバコの味を覚えて、
    それから30年以上吸い続けたある日、
    「そろそろ勘弁してやるか」って声が聞こえて。
    その時からすでに13年くらい経つけど
    1回も口にしてないです。

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