弾丸な日々

11月24日 木曜日 晴れ 

 相変わらずの弾丸な日々。3年ぶり、待望のHWツアーが終わるまで2022年を駆けぬけようと思うのである。

 ところで、これは超満席かつ、朝イチの飛行機の中で書いて、機内から更新してる。早朝にバイクで家を出て、さっそく渋滞に巻き込まれ、おまけに路面は濡れていて、でも急がなきゃならない。全集中でバイクを走らせ、なんとか空港にたどり着いたなら、以前とは比べものにならないくらいの混雑っぷり。間に合うのか、オレ。でもまぁ、行くしかないし、やるしかない。用事を済ませたら、弾丸で戻ってくるのだ。がるるるる。

 にしても、昨夜のサッカーは素晴しかった。町の仲間たちが一緒に観戦しようと誘ってくれたが、朝早く出発しなきゃならなかったのと、今はツアーをやりとげることが最優先ゆえ、家に残してあった古いテレビを引っ張り出してきて、「室内アンテナ(笑うな!)」を接続して小さな画面で観戦。サッカーを見るときだけに残しておいたテレビね。

 監督には正直期待していなかった。選手の起用方法にはいつも疑問をもっていたし。が、しかし。彼は選手たちを信じ抜いて、最後の最後になって、本番で奇蹟的なポテンシャルを発揮した。後半になって彼が切ったカードたちが見事に機能した。いやぁ、痺れたね。これはたまたまじゃない、ね。

 国歌が流れているとき、監督の目が潤んでいるように見えて、「泣いてる場合じゃねーだろ」と思ったが、こうして結果を出したあと振り返ってみると、直面してきたであろう、おおよそ信じがたい壁、プレッシャー、サッカー人気の低迷や、未来の子供たちへの責任、浴びてきたはずの無数の批判、エトセトラ。そりゃ、こみあげて当然だと思った。ドーハで散った約30年前の自身の無念を監督という形で同じ場所で昇華させたってこと。トラウマへの向き合い方って意味でとっても示唆的だった。情熱だよ。

 ジョー・ストラマーがこう言ってた。「やるしかないのに、それがわからないやつが多すぎる」ってさ。それはあなたであり、オレのことなんだよ。

 観戦の前に、ウイルコ・ジョンソンの訃報。ガンからの復活を知っていたから、まだまだ元気にカニ歩きギターを弾いてくれるものだと思っていたのに、、、、。

 彼とミック・グリーンは僕のギターに決定的な「ガッツ」を与えてくれた。彼らと同じことをしても彼らを超えられないから、ステージではぜったいにやらないけれど、実はウイルコがやるように僕も指でギターが弾ける。She does it rightやGoin’ back homeみたいな曲を指から血が出るまで演奏して、スタイルを身体に入れた。結果「ガッツ」が加わった。ウイルコがミック・グリーンから手渡されたものを、オレはウイルコから勝手に受け継いだんだよ。

 次々と先達が鬼籍に入っていくのは寂しいけれど、仕方ない。目の前の日々を全力で生きるのが彼らへのリスペクトだと思う。

 そうそう。昨日は家具のプロデューサーが家に来てくれて、オレの暮らしを寸法に置き換え、生活の動線を踏まえた上で、暮らしの中心になるテーブルを作ってくれることになった。

 ほぼ裸一貫で田舎から出てきて、今日に至るまで、必要に迫られて、なんとなく増えてきた家具の中で暮らしてきただけで、暮らしの動線なんて考えたこともなかった。結果一人で暮らすには十分すぎるスペースがあるのに、なんだか手狭でごちゃごちゃしてた。リビングで食事をして、レコードを聴いて、なおかつソファーで酒飲んで、曲を書いて、おまけに仕事もできるけど、ここは何の部屋?みたいな。

 憎き携帯を寝室に持ち込まないルールってのを設定して、気づいた。部屋は特化した方がいい。階下にあるスタジオだけは自分の中で「出勤」と呼んでいて、音楽をやるための道具しかないのだけれどね。そこには音楽を創るためにしか立ち入らない。それがいい。

 余裕ができた、のとも違う。残りどれだけあるか不明だけれど、その日々をもっとクリエィティヴに過ごしたい。その中心になるであろうテーブルを作ってもらうのはとても嬉しい。ちなみにシャチョーでもある彼は富山からクルマでやってきて、弾丸のように帰っていった。オレも含めて、みんなアホなのである。

 感謝を忘れず、よりよく生きよう!Life goes on!

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弾丸な日々 への1件のコメント

  1. 放射線1号 より:

    自分も森保監督には懐疑的であるまま、ドイツ戦を迎えました。
    国家を聞き涙ぐんている時点で、監督がそれで大丈夫?と思ったし、前半の内容を見ては3点は取られそうと思ったものでした。
    後半から勝負に出て、攻撃的な選手をどんどん投入し、結果2得点の逆転勝ち。
    ドイツに怯まず、勝ちに行くというメッセージが野心を持った若い選手たちに伝わったんとなと思います。
    ここぞという時には、恐れずに攻めに出なければ奇跡は起きないと痛感しました。
    日本代表がどこまで行けるのか楽しみですね。

    余談ですが、長井てお世話になった添乗のHさんはモンテディオの熱心なサポーターで、サッカーの話題で盛り上がり、来年はお互いのスタジアムで会いましょうと約束しましたよ。こちらも楽しかったです。

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